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中と外は別物です

最近色々な人の作品を見て書き方変えて書こうかと考えるも、いつの間にかこんなに書いていたとは気が付かず…修正に挫折した作者です。


短めです。

 あれから坊ちゃんと共に学園に通い図書館に行ったり、ヒューバートさんと一緒に魔法の研究している施設に赴き、元に戻る方法を探している。



「あー、無理、本当無理。異世界人で魔法に無縁の人間が魔法について調べるとか。しかも魔法使えないのによ?どうやったら証明できるの?」


 そう呟いて机の上に突っ伏した。坊ちゃんが喋れる言語はリアが話せるのと一緒で魔法も分かるようで…実は分からない。例えば体内の魔力の循環を早めたりそれを手に集めて……意味は分かるけどどんなのか分からない。そんな感じだ。


「リア……ここ図書館だから静かにな」


「分かってるよ……」


 リアの前には殿下の護衛で来ているヒューバートさんが座っている。魔法が分からないだろうと、殿下がつけてくれたのだ。なので、休みの日でも学園でも主にヒューバートさんと過ごしている。休みの日は坊ちゃんとたまに一緒なんだが、婚約者をほったらかしにするとはどう言う了見だ!と叱ってから渋々数回に1回の休みのペースでデートに行っている。あんなに可愛い子をほったらかしにするのは頂けない話である。もっと行くべきである。


「今さらだけどさー、ヒューバートさんってどっちの護衛なの?」


 一瞬驚いた顔をしたがすぐに呆れた顔をされた。


「本当に今更だな……レオン殿下だよ」


「そうなの?なのに何で弟の……えっと……」


「ダニエル殿下か?」


「そうそう!…と共に居たりするの?」


「それは……まあ、色々とあるんだ」


 何それと聞いたがはぐらかされた。よく分からない。この人は騎士ではあるけれどいったい何なんだろうか。聞いたらきっと今みたいにはぐらかすのだろう。


「それよりもさ、頭のいい人達が無いって言ったらやっぱり無いのかな…」


「…諦めるなリア」


「うーん………やっぱり恋愛してみたら効果があったりして…」


「ん、恋愛?」


「何でも無い!」


 年寄りがこんな口調でこんな会話をしていたら、きっと周りは驚くだろう。だがリアの今の姿を見てもお婆さんには見えない。


 本当に有難い。坊ちゃんがヒューバートさんに頼んで、魔石に変術効果の魔法をかけて貰い、家を出るときにそれに願えば、何故か!!ここ大事なのでもう一度……何故か!!10歳前後の姿で濃い青い目に黒のストレートな髪になれるのだ。ただし、見た目はそうでも実際はお婆さんなので私の体力はお年寄り並みだ。その点に関してはあの時の魔女は凄いと思う。あの年齢でよくもまぁ10代のノリを出したものだ。そこは賞賛に価する、本当に。この魔石は燃費が悪く数日に1度、ヒューバートさんに魔力を籠めて貰わなければならない。


「今日も収穫なしか……そろそろ帰るか、リア」


 私達は本を片付け図書館を出た。坊ちゃん達も授業が終わる頃で、そのままいつも帰宅するので2人はゆっくりと馬車の方に足を進めた。


 

ーーーーーーーーーー

 馬車に着いたので坊ちゃん達を待つことにした。待っていると少年少女が私の元にたまにやってくる。

 坊ちゃんは、遠い親戚の子と周りにリアのことを紹介しており、そのせいか初めのうちは、坊ちゃんに媚び売ったりする奴がリアに話し掛けてきた。だが今は効果が無いと分かったので大分減った。減ったというのは意味が無いと分かったにも関わらず話し掛けてくる輩がいる。


「リアちゃん、お兄ちゃん待ってるの偉いね!偉い子にはこれをあげる」


 そう言ってお菓子をくれた。流石に無視も出来ないし、坊ちゃんの顔に泥を塗ることは避けたいので引きつらないよう気をつけながら笑顔でお礼を言う。


「あ、ありがとう」


「………っ」


 隣に立つ男から笑いを我慢する音が聞こえた。本来なら足を踏んでやりたいのだが、今はお年寄りでヒールのない靴に加え動きも鈍いのでどうすることも出来ない。本当に腹立たしい。


 少年少女と別れそれぞれの馬車に向かっていき、こちらの姿が見えなくなってから隣の男、もといヒューバートさんを見た。


「ぶはっ……くっくっくっ…」


「笑いすぎでしょ?」


 お菓子をタダで手に入るのは嬉しいが、年下に貰うとか…しかも今は化けているがお婆さんの姿をしている。何だろうかこの感情…いやそもそも、彼女達より年上なのに何故こんな小さい子なのか……。年下から巻き上げて居るみたいでとてもいたたまれない…


「待たせた」


 坊ちゃん達がやって来た。坊ちゃん、殿下、それぞれの婚約者達だ。


「はぁー…いつ見てもリアちゃん可愛いわね」



 本当ねー、って婚約者達言ってるが、言ってるが…ハッキリ言って私あなたたちより年上よ?


 

 頬がひくついてしまうのは仕方ない。

 この姿はリアの要素も少し入っている。肌の色と髪の色だ。と言ってもリアの肌はインドアなおかげで日焼け知らずの肌なので、この世界の人たちと比べ凄く違うとも言いがたい。で他はない、それだけ。それだけなのだ。まるで、外国人と日本人のハーフみたい。


「リアちゃん私達と今度の休みお出かけしましょ?可愛いお洋服そろえましょう?」


「いやあの、これ魔法ね魔法!タイムリミットのある魔法ね?」


「ヒューバート、お前センス良いぞ」


 何ほざいてるんですか、殿下!!?


「ありがとうございます」


「ただ、口さえ開かなければ完璧なんだかな」


 黙れ坊ちゃん!!!


「あらあら、お二方何を仰いますか、これを手懐け、おほん…私に懐いて名前を呼んでくれる日を目指すのが良いのではありませんか」


 本音でてますよ!!!


「そうか?いっそ、催眠術をかければ早いぞ?」


「殿下、それは禁忌で御座いますよ」


「うむ、すまない」


「それではリアちゃん、楽しみにしていて下さいね」


「え?」


 ポカンとしていたらいつの間にか決定事項になり彼女達と殿下とヒューバートさんは自分達の馬車に向かっていった。


「ほら行くぞ」


「え?ちょっと待って、私行くなんて一言も言ってないんですけど!!」


「知らん……まぁ…頑張れ…」


 え、何その悟りきった顔は?怖い怖い…


ーーーーーーーーーー

 ハスーラ邸に帰ってきて魔法を解いた。この家では誰もが知っているので、気にしない。そもそも街中で変わりましたからね…


「何度見ても衝撃は大きいな…」


「そりゃ子供がお婆ちゃんになるからね…」


「リアは年寄りではない。本来は……」


 坊ちゃんはそっと下を見て悔しそうな顔をした。


「……あ、明後日向こうに行ってくるね」


「ん?あ、あ…行ってこい。悪いな、俺のせいでリアをこんな姿にさせてしまって…俺がリアをよばなければ……」


「タラレバは良いよ、もう…仕方ない。元に戻る方法を考えよう」


「そ、そうだな、悪い」


 あれから時間は経ったけどまだ坊ちゃんは責任を感じて、たまにポツリと零してしまう。

 どうしたら良いのか。そう考えながら私に与えられた部屋に行き、学園で貰ったお菓子を食べ始めた。

テレビを見る、陽華と莉愛。

莉愛「迷子の千鳥さん、お家何処ですか

  名前も職業を聞いても分からない~」


陽華「………自称に不詳って事?」


莉愛「最近よく自称、不詳って使われてる気がするんだよね」

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