中と外は別物です 2
タイトルセンスが欲しい今日この頃
文才があればと思う今日この頃
時間があればいっぱい読めるのにと思う今日この頃
長くなりそうなのでパッカンしました。
「でだ、莉愛。私は今更だが気が付いた」
「……」
今、こちら…日本に帰ってきて、リビングテーブルでコーヒーを飲みながら漫画を読んでいた。今日は陽華の子供はひいお爺さんが見ているらしい。しかもなんと!前の旦那のお爺ちゃん。つまり彼のお父さんの会社の前社長。超お偉いさんで実は陽華と仲良しでよくひ孫を見てくれているらしい。奥さんも気さくで話が合うんだと。そして何より2人ともひ孫にはメロメロ。向こうのひ孫とは一度も会ってないらしいそうで、門前ばら……って何だかドロドロ話になりそうなので割愛します。
で、優雅に過ごさせて貰っていると陽華が急に思いついた、という感じで手をたたき、テーブルの向かいに座りにきて顔を覗き込みながらそう言ってきた。
「いや、聞いてよ?」
「ん、何急に?」
「もー、忘れたの?あれよあれ!」
「あれって?」
「あれはあれよ!」
テーブルを叩く陽華には悪いが何だアレって?アレしか言ってないよアレしか…何だアレとは?考えても全然分からない。
「んーもう!ほらこの間汲んできた水よ水!」
「は?水?」
何のことかと考えて思い出しまた。たぶん、旅行行ったときのペットボトルに入っていた水のことだろう。
「あー、あの水がどうしたの?」
「あの水よー!もう何で忘れてたのかな」
いやだから水がどおしたよ!!
怪訝な顔をする莉愛を見てニヤリと笑う陽華はスマホをタップして画面を見せてきた。
「ココ!!ここの水よあれ!流石にずいぶんたったしもうアレは飲まない方が良いと思うんだけど……」
陽華が言うには、あの水は水の神様が祀られておりとても有名な神社ので、若返りの水とも言われているらしい。厄除けの御守りで効果があったならここに行って水を貰って向こうで試せば結果が出るのでは?近くにお願い事を聞いてくれる寺もあるからそこの御守りも買えば効果抜群なのではとのこと。
「なるほどね……」
「と言うことで行ってこい」
「え?今から?遠くない?え、観光地だし人多いじゃん!私この見た目よ?しんどいしんどい!!」
「何言ってんの!神社や寺に行ったら半分は年寄りだよ!」
んな馬鹿な!!
「今のは冗談…でも、いっぱい居るから、それにこの二つ近いし?」
ーーーーーーーーーー
今から行けという迫力に負けて、結局今から行くことになった。と言うか陽華はこの後デートらしい…お相手は?っと聞くと私が住んでいたアパートの大家の息子とか。
いつの間に!!こっちなんて彼氏作るとかそれどころかお婆ちゃんだよ!!?
心に何か傷が出来た…など考えながら、携帯で電車の乗り換えを調べる。片道2時間半、そこからこう行って……と考えていると帰りが遅くなりしんどいと思うと憂鬱になる。そう悩んでいると陽華が助言をしてきた。
「いや別にこっちに帰ってこなくても良いじゃん?買ったら向こうから帰れば良いじゃん」
「あ、その手が!」
早速出掛ける準備をし、陽華が車で駅まで送ってくれると言うことでお言葉に甘えた。
「あー、こっちの外久しぶりな気がする」
「そうだよね、こっちじゃあの人達から隠れるのにいっぱいで、でかけなかったもんね?」
「そうなんだよね…この姿に感謝してしまうよ……嫌だけど!」
「そりゃ誰でも20代でその体は嫌だよ」
「あー元にもどるかな…」
こればっかりは神頼みしかない。戻れなかったら人生はあと何年か向こうで分かるか聞いてみるのも良いかもしれない。後数年となればどう過ごしたいか決めていかないと…死の宣告受けたみたいな気分になるが、そうだとまだ決まったわけではない。しかし、人間悪い方、悪い方に考えてしまうものだ。
「ところでいつからお付き合いを?」
「…唐突だね?そうねー、引越終わって数日後?」
「え?聞いてない!」
「聞かれなかったもん」
もんってなんだもんって!いくつだよ!
「そもそもそんな感じを醸し出してなかったじゃん」
「醸し出すとかそんな年齢じゃないよ」
その後も車中ではそんな会話を繰り広げられた。
駅に着き陽華と別れ時刻は只今昼前。軽くご飯でも食べようと思い喫茶店に入った。喫茶店の中は暖かくコートを脱ごうかと思ったが、今の服はこっちで持っていた服なので、つまり20代の格好。流石にこの外見でこの服装は少し…いえ、大変厳しいのでコートを脱げない。黒の冠婚葬祭に行けそうな感じでシンプルなデザインなのでそんな年齢とか関係ないと思いたい!
食後、新幹線の指定席が取れたので乗車した。お腹がいっぱいになり眠たいのだけれど寝過ごしたら大変なので、携帯ゲームをして過ごした。
その後目的地付近の駅に着き乗り換えをした。意外と混んでいるので入り口付近で立って移動しかない。足が辛い。いえむしろ体がしんどい。たったこれっぽっちのことがしんどいとかお年寄りとは大変なんだと身をしみて分かった。
「こちらの席どうぞ」
そう声をかけてきたのは端に座っていたサラリーマンだった。
「い、いえ、大丈夫ですよ」
そんな申し訳ない。確かに体が辛いけど…せっかくサラリーマンの兄ちゃんが座れた席なのに…仕事で疲れてるだろうに…私も座りたいが…でもね?
「大丈夫ですよ、次で降りますから」
そう言われると断りづらい…。
お礼を言い席を譲って貰った。本当に有難い。言葉どおり兄ちゃんは次の駅で降りていった。イケメンさんです。心か暖まります。
そんなほんわか気分で目的地に向かった。
場所は観光名所でもあるのでとても混んでいた。こんな体じゃ無ければさっさと動けるのだけれど、そこは仕方がない。御守りを買い、そこから頑張って歩いて神社に行き若返りの水を2本汲みに行った。勿論参拝はしましたよ。2本にしたのはどれだけの量でどれだけ若返るか分からないからだ。1本25はいって欲しいところだ。その後、まだ体力あるかな?って思いバスに乗って縁切り寺に行き絵馬を書くことにした。
私も皆に見習い、母方以外の親族との絶縁を切に、切に…切実に書きました。
用事も終わりどうやって坊ちゃんのところに行こうか迷ったが結局トイレの扉から行くことにした。ついでにお土産でも買おうと思い、お土産を買いに行き、百貨店のトイレから帰ることにした。
読んで下さりありがとうございます!!




