表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
38/54

ドラゴン乱獲の末

36


ラングレストに生息するドラゴンだが正確には亜竜に分類されるもので俺達が前に倒した130mのドラゴンとは異なる種類になる。

攻撃力も防御力も真龍よりかなり落ちる。

ただ繁殖力だけは高く、絶滅危惧種な真龍は滅びても亜竜は生き残りドラゴンと言えば亜竜の事を言う時代がいつか来るのだろう。


とにかく亜竜は、俺達にとって丁度いい獲物である。簡単に倒せる割に数も多い。調子に乗ってドラゴン狩りを続けていた俺達だが、相当倒したはずなのに数が減って来ない。それどころか俺達の前に現れるドラゴンの数は増えてきている。


「エリシエル、これはどう言うわけだ?」


「原因不明です」


「ケーチ、何か頭が痛い…」


ユリーシアが頭痛をうったえる。


「大丈夫か、ユリーシア。仕方ない一度戦闘を中止して外に出よう」


ユリーシアを休ませるため横穴から移動して外に出るため縦穴に出る。


「景一、外の様子が…」


縦穴に移動した俺達は、大量のモンスターやドラゴンが横穴から出て、縦穴に集まって来ているのを見た。

飛べるドラゴンやモンスターは縦穴から上空に逃げて行く。飛べないモンスターも縦穴を登り外に出ようと躍起になっている。


「一体何が起ころうとしてるんだ」


「ダンジョン最下部に大きなエネルギー反応」


低い地響きが起きる。


「とにかくダンジョンから出よう。何かヤバそうだ」


逃げ出そうとしているドラゴン達の間を突っ切り縦穴から飛び出す。異常を感じた他の機人達もダンジョンから脱出してくる。

地響きの音に甲高い鳴き声のような音が混じる。地響きは収まったが鳴き声は消えず、縦穴を削るゴリゴリと言う音がする。何かが穴から出ようとしているようだ。


「ああああああ」


ユリーシアが急に苦しみだす。


「お、おい。ユリーシア大丈夫か」


「魔力値が急激に上昇しています。魔力を感じる器官の無い私達は平気ですが、この世界の人間には危険なレベルです」


「なんとかシールドしろ」


「ゼオフィールドや電磁バリアでは魔力は防げません」


「ううむ仕方ない、すぐここから退避しよう」


ユリーシアの事を慮り、ダンジョンから遠ざかろうとする。


「おい、景一。何が起きてる?」


ギオルギーネから通話が来る。


「こっちにも、よくわからない。魔力が急に上がってきてるらしい。この世界の人には危ないレベルなのでお前の周りに冒険者の機人がいれば、離れるように伝えてくれ」


「わかった。面倒だがそれくらいはやってやるか」


妙に偉そうにギオルギーネがそう言うと通話が切れた。

俺達も周囲の機人に連絡し、既に動けなくなっていた数体の機人を引っ張りダンジョンから離れる。


「ひとまずこれくらい離れれば大丈夫だろう。ユリーシアは他の冒険者達と一緒に退避しててくれ。俺はもう一度戻って様子を見てくる」


「うん…。ケーチ気をつけてね」


残していくユリーシアが気になったが、俺達はダンジョンにまた向かった。


「ギオルギーネ、お前も来い」


「え〜、何でだよ」


「魔力が高すぎて、この世界の人は近づけないんだから俺達が行くしかないだろう」


「ううむ、仕方ないな」


嫌々ながらもついてきたギオルギーネと一緒にダンジョンを観察する。


「け、景一。あれは何だ?」


ダンジョンの縦穴を削り、何か巨大な黒い陽炎のような物が飛び出してきた。ダンジョンを出たそれは大きく翼を広げる。


「真龍だ。でかいな。150m、いや200m近いな。何故こんな所に真龍が?」


膨大な魔力の所為で全体が霞み細部ははっきり見えないが、俺達が前に倒したドラゴンよりガッチリした体つきで、全体の色が真っ黒である。ゴジラにツノを生やし翼をつけた感じだろうか。


「スペースゴジラ?」


などとエリシエルが言ったが、ちょっと違う感じかな。とにかくやけに強そうだ。

真龍は大きく首を振るとこちらを見た。たまたまこちらの方を見たのではなく、確実に俺達を見据えていた。


「グガガ。ミ ツ ケ タ ゾ…」


ゴロゴロと喉を鳴らすような音が混じっているが、真龍は明らかに言葉を話した。


「200ネンマエニ、オレヲコノアナニタタキこんだうらみは忘れないぞ」


徐々に滑舌が良くなって聞き取りやすくなってきた。っていうか二百年前って俺達じゃないぞ。

どうやら最初にここに来たグライドが、この穴に封印したみたいだ。勘違いも甚だしい。

とは言え、このまま放っておくわけにはいかない。


「ギオルギーネ、手伝え。あのドラゴンを倒すぞ」


「え〜、やだよ。凄く強そうじゃん。こっちがやられちゃうよ。逃げようよ」


ギオルギーネは逃げ腰である。しかしこいつ、こんな性格だったかな。第一印象とずいぶん違う。まあ、色々あったのかもしれない。


「ギオルギーネ様、逃げるのは無理かと思われます。倒すしかありません」


シュバルツがギオルギーネの言葉を否定し、戦闘することを促した。


「覚悟は出来たか?では行くぞ」


俺はそう言うと、ドラゴンに向かって突っ込んでいった。


「ちっ、作戦も何も無しかよ」


ギオルギーネも渋々俺達の後に続いた。

俺はグングニルを投げつけ、大剣を振りかぶり切りつけた。しかし前に倒したドラゴンと比べても更に硬い。剣では全く歯が立たない。


「やはり、外部は擬似物質で補強されてますね。通常の剣などの武器ではダメージが与えられません」


「ふん、これでも喰らえ。プラズマソード最大出力」


ギオルギーネがアーメスの左腕を切り飛ばしたプラズマソードで斬りかかるが、表面に浅い傷が付くだけである。


「ば、バカな」


「ギオルギーネどけ。X線レーザーと粒子ビームを同時使用する」


胸部装甲が開きレーザーとビームを同時に発射する。が、これもほとんど効果がない。


「ダメです」


お前はよしだよしおか。


「エネルギー、頭部に集中しています。ブレスが来ます」


青白く光ったブレスが発射される。かわしきれずシュバルツが吹っ飛ばされる。


「ギオルギーネ!」


「大丈夫だ。このくらいかすり傷だ」


ギオルギーネは強がっているが、結構やばそうである。


「エリシエル、何かいい武器はないのか?」


「あんな奴に使える武器なんてないですよ。ディスラプターでも使いますか」


ディスラプターなら奴を倒せるだろうがこんな場所で使えるものではない。背中に背負った大量の武器はほぼ役立たずである。頭にきたので全部投げ捨ててやった。


「ああ、なんてことを」


エリシエルが嘆いているが無視である。

しかし打つ手がない。地上ではグライドの強力な兵装の殆どは威力がありすぎて使えない。いっそのこと、奴を宇宙まで引っ張りだすか。などと考えていると。


「ブレス第二波、来ます」


慌てて奴のブレスを回避する。しかしブレスに気を取られ、伸ばされた尻尾の打撃をかわしきれず吹き飛ばされた。


「く、どうしたら…」


こちらのダメージは今のところ大したことはないが、ユリーシアがいない今、長期戦になるとエネルギーがもたないだろう。そこら辺はシュバルツも同様だろう。

ちまちまとした攻撃しかできず、かと言って長期戦も無理。

なんとか打開策を考えている俺だったが、今回ばかりはどうしようもなさそうである。

最悪、逃げるしかないのか。逃げれればいいな…


「10時の方向より何か近づいて来ます」


まさか、他のドラゴンまで来たのか?

近づいて来たそれは、俺達の上に大きな影を落とした。


「う、宇宙船?」


ギオルギーネが唖然とした様子で話す。


「スーパーXですかね?」


そこに現れたのは全長数百mはありそうな、巨大な空中戦艦だった。



次回予告


突然現れた空中戦艦。それは敵なのか、味方なのか(いや味方だけどねw)

そして景一達は真龍を倒せるのか。

次回、空中戦艦ドーントレス。

期待せず待て。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ