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ラングレスト攻略

35


ラングレストに行く前に、一度冒険者組合に向かった。大規模なダンジョン討伐依頼が出ていた為だ。

どうやら国も本気になってダンジョンをなんとかしようとしているらしい。

これまでにない大人数の冒険者が集められ、ダンジョン攻略に向かう。だが、冒険者が数を集めても実はあまり意味はない。

軍隊などと異なり、冒険者などというものは個人で勝手に動くので団体行動が取りづらい。とは言え最初に言ったことを覆すようだがラングレストのような巨大なダンジョンではやはり数も必要なのだ。

最低限、攻略するエリアだけを指定し人数が被らないようにする。これだけでも、かなりの効果がある。

そういうわけで、俺達も攻略するエリアの指定を受けた。ラングレストに入るのは初のため、比較的浅い階層が指定された。


ラングレストに向かう途中でエリシエルが俺にに尋ねてきた。


「組合の指定通りのエリアに行くのでしょうか」


「そんなわけないだろうが。最深部に一気に行くぞ」


「やっぱり景一ですね」


声しか聞こえないがエリシエルがニヤリと笑ったような気がした。


「大丈夫なの?そんなことして」


不安そうにユリーシアが言ってくる。


「大丈夫に決まってるだろう。俺を信じろ」


「ケーチがそんなこと言っても信じられるわけないだろうが」


何故かパンチをもらった。


「ぐ、いいパンチだぜ。っていうか昨日あれだけボコ殴りしたんだから今日は勘弁してくれ」


「普段の行いが悪いから仕方ないですね」


今日も他人事か、エリシエル。


「うるさい、ゼオフィールドの出力を上げろ。突っ込むぞ」


半分ヤケクソ気味に俺達は縦穴に侵入した。


外気温がかなり高い。既に四十度を超えまだまだ上がっていく。生身でこのダンジョンの攻略は無理だろうな。

さらに奥まで降下していくと外気は百度を超えた。モンスターだって、こんな暑いところに居たくないと思うのだがどうだろう?


気温はさらに上昇し300度を超えたのでいい加減嫌になって適当な横穴に入ることにした。


「結局最下層まで行かないのが景一らしいですね」


「あんまり深く潜っても、モンスターいないだろう…」


「まあ流石にこの深さだと、物理無効のゴーストかドラゴンくらいしかいないですね。最下層に行ったら多分何もいないですよ」


考えてみれば当たり前である。ゲームのダンジョンじゃないんだから深いところに強いモンスターがいるってわけではないのだ。


「それでもこの高温に耐えて生存しているのだから、それなりに強いのではないでしょうか」


横穴に入りしばらく歩を進める。ドラゴンが通路にしているだけあって、かなり広い。


「変な仕掛けとかはないだろうな?」


「現在では特にそう言った物は…」


とエリシエルが言いかけた時、天井からよくわからない液体が大量に降ってきた。


「強酸性の液体ですね。多分硫酸か何かだと思われます。耐酸処理されているので機体に影響はありません」


「ちゃんとギミックを監視しろよ」


ギミックの動作がアラームになっていたのだろう。奥から数匹のドラゴンが現れた。

レーザーで撃退しようと思ったのだが


「せっかく大量に武器持ってきたのだから、使ってくださいよ」


とのことなので、適当に武器を選択する。


「オススメはこの槍。力場誘導で投擲した後にこちらに戻ってきます。グングニルと名付けました」


「随分と大げさだな。名前負けしないといいのだが」


「ロンギヌスってつけないだけマシですよ」


「まあいい、とにかくそれを使うぞ」


そう言って俺は槍を掴み取る。そのままドラゴンに投擲した。槍は投げた後もそのまま加速し三体のドラゴンをまとめて貫通した。そしてUターンして戻ってきた槍が更に数体のドラゴンを貫いた。生き残ったドラゴンに再度投げつけると何度もドラゴンを貫通した後にやっと戻ってきた。


「ちょっと(ピー)な槍だな」


「う〜ん、人工知能をつけて自動操作出来るようにしたのが不味かったですね。性格が(ピー)になっちゃいましたね」


「まあ、最近は(ピー)が(ピー)なんていうのも多いから大丈夫なんじゃないか」


(作者注 放送禁止用語が出たため伏字にしました)


「さっきから何ピーピー言ってるの?」


「いや、放送禁止用語なんで」


「意味わかんない」


(作者注 放送禁止用語ではなく、本当にピーピー言っていたようです)


「まあ、ちょっちチートっぽい槍だが、結構使えそうだな」


そのまま進むと、少し広い場所に出たがドラゴンはもう居なかった。どうやらあれで全部だったのか、もしくは他のは逃げてしまったのだろう。


「ちょっと弱すぎて消化不良気味だぞ」


「10mくらいの弱小ドラゴンですからねえ。他の穴に行きましょう」


「穴がデカイほど大きなドラゴンが居ることになるよな。出来るだけ大きな穴を探そう」


「了解」


だが大きな穴はなかなか見つからない。


「どういうことだろうな?」


「上手くカモフラージュされているか、何処かに抜け穴が隠されているとかじゃないですかねえ」


「めんどくせえ、適当な穴に入って出てきた敵を全て殲滅だ。サーチアンドデストロイ」


「ゴースト以外をですね」


「そだな」


俺達は適当な穴に入って暴れ回った。槍は投げておけば勝手に敵を殲滅するので、投げた後はそのまま放置し俺達は別の武器で敵を倒しまくった。


「どれくらい敵を倒した?」


「現在125匹の敵を倒しました。内訳は小型ドラゴン12、中型ドラゴン3、ブラックハウンド31…」


「あ〜、そういう細かいのはいいよ。125匹ね。了解」


「ちなみにゴーストは二十九匹出ましたが、全部弾きとばしました」


「ほい」


「シュバルツが来ているようなので全部そっちに飛ばしておきました」


ーーーーーー


ちなみにその頃のギオルギーネ。彼女も組合の依頼を受けダンジョン、ラングレストに入っていた。


「く、またゴーストか。いくらなんでも多すぎだろう」


「またゴーストが出現しました」


「いくらゴースト対策したと言っても、これは酷すぎる。何処かから送り込まれているようだ」


「現在二十九匹目です」


「むううう、いい加減にしろ〜」


アクセス解析見てたら、8月15日が過去最高のアクセスを記録していました。なんか一気に増えててびっくり。

ゼグライド本編も外伝を超えるユニーク数を記録。

お盆休みで読む人が多かったせいでしょうが、読んでくれた方、ありがとうございます。

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