居眠りボーイ
隣で寝ている男の子。窓際差し込む日の光、寝るには最適なんだよね。 なんて平和な日々なのかな。
そんな都合良くいくわけもなく。 先生睨んで「起こせ」の一言。 そんな簡単に言われても、私にとっては至難の技なんですよ。
つついてみたり。 肩叩いてみたり。 名前を呼んでみたりして。 ようやく起きたお寝坊さん。 その眠そうな表情にキュンとした。 「起こすなよ」の一言で一瞬のうちに萎んだけれど。
隣の席の居眠り少年。 今日もスヤスヤお休み中。 そんな彼を横目でチラリ、少し見えた寝顔に今日もときめいてる。
隣の席の居眠り少年。 今日はなぜか起きてるね。いいことだけれど少し残念、起きれる彼をチラチラ見るのはなんだかいけない気がするから。 毎日の小さな楽しみは今日は少しお休みだね。
たまたま忘れた提出物。 思い出したのは帰り道、そのまま急いで逆走する。 息も切れ切れで入った教室。 誰もいない教室に、一つだけあるいつもの風景。
起こさないように静かに机に向かった。忘れた提出物を手にとって、隣の席の居眠り少年眺めてみた。 いつもよりもよく見える寝顔、今日は一度も見れなかったから、今しっかりと目に焼き付けよう。 きっと明日も見れるんだけどね。
綺麗な寝顔に癒されて、ときめいて。 ふと手にしたケータイ。 周りに誰もいないか確認して……
カシャッ! ……意外と大きいシャッター音。心臓バクバクいわせながら、ゆっくり後ろに下がる。 音立てないで、抜き足差し足忍び足。 扉もなるべく静かに閉めて、私は逃げるように走り出した。
帰り道。 ケータイの写真の中から、一枚選んで表示する。 少しブレてる彼の寝顔。 盗撮しちゃってごめんなさい。 でもいつも先生に睨まれてるし、これくらいは許してね? 変なことに使うことはないから。
ただ君の寝顔が大好きなんです、私は。




