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妹と兄、ぷらすあるふぁ  作者: 姫崎しう
いちねんめ
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記憶の端の言葉

「この間インターネットを見ているときに『閑話休題』の使い方を間違っている人がいたんだけど……」


 ある日、ねぇねがそうお兄ちゃんに話しかけていました。閑話休題と言われてもあたしにはよくわからなかったので辞書を引いてみると、要するに話を本題に戻すときに使う言葉らしいです。


「その人、『気が置けない』っていうのはちゃんと使えていたのよね」


 ねぇねが未だにどこか引っかかっているかのように、少し浮かない顔でそう言います。


 それを見ていたお兄ちゃんは少し考えると口を開きました。


「確かに閑話休題よりも気が置けないって言葉の方が間違えそうな気がしないでもないな。閑話休題はそのまま閑話を休題しているわけだしな」


「そうなのよね。その言葉のニュアンスだけとっても気が置けないの方が間違えそうなイメージがあるのにどうしてかしら」


 お兄ちゃんの言葉にねぇねはそう返して首をかしげます。


 お兄ちゃんの言っていた閑話とは無駄話のことを指すようです。休題は話をやめることだそうです。


「多分使用頻度の差だろうな。『気が置けない』は一時期話題にもなっていたし、『閑話休題』よりは使う機会は多いだろうしな」


「確かに閑話休題なんて口に出していうこと自体今日が初めてな気もするわね」


 ねぇねたちの言うとおりあたしも閑話休題という言葉を今日初めて聞きました。


「覚えるだけじゃ上手く使えないってこういうことを言うのかしら?」


「使わないと忘れる一方だろうからな」


 ねぇねとお兄ちゃんはそういって二人の中で何か納得がいった様子ですが、あたしには何となくしかわかりませんでした。

 本当に一時期話題になったのかは僕にはわかりません。


 閑話休題と気が置けないを同時に使う状況もわかりませんし、この話の落ちがこれでよかったのかもわかりません。

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