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妹と兄、ぷらすあるふぁ  作者: 姫崎しう
いちねんめ
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前準備

 九月になり、ふらりと「旅行に行ってくる」と言ったねぇねが帰ってきた時のことです。


 いつものように家でのんびりしていたねぇねがお兄ちゃんにとても真剣そうな感じで話しかけていました。


「偶になのか、よくなのかはわからないんだけど、登山とかって素人だけでやるものじゃないって言うじゃない?」


「まあ、聞かん事もないな」


 ねぇねの真剣さに対してお兄ちゃんはいつもねぇねに接するかのような面倒くさそうな感じで返します。


 ねぇねはそんなお兄ちゃんの反応などまるで聞こえていないかのように同じ感じで続けました。


「昔はよく『だったら、登山を始めようなんて人が増えないんじゃないのか』何て思ってたのよ」


「それで?」


 お兄ちゃんは相槌を打ちますが、変わらず面倒くさそうです。


「アレって別に素人を苛めたいとかじゃなくて、実際安全面とか考えての言葉だったのね」


「登ったんだな? 山に」


 呆れてしまったお兄ちゃんの声が響きます。しかし、ねぇねは首を振ってガクンとうなだれてしまいました。


「ううん。登りきれなかったのよ。素人だけで行くなら、少なくとも準備や知識だけはしっかり持ってないと駄目ね」


「そうか……」


 最後のお兄ちゃんの言葉はどこか優しさがにじんでいるようでした。

 最新の情報とか大事です。

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