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妹と兄、ぷらすあるふぁ  作者: 姫崎しう
いちねんめ
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素人

「素人ってよくマナーがなっていないとか言われるじゃない?」


「登山の話の続きか何かか?」


 ある日あたしが学校から帰るとねぇねとお兄ちゃんがそんな話をしていました。


 あたしは邪魔をしないように静かに「ただいま」と言ったつもりでしたが、気が付かれたのか「おかえり」と帰ってきてしまいました。


「それもあるんだけど、結局素人ってマナーについても素人なわけよ」


「つまりどういうことなんだ?」


「やっている側もマナー違反をしていないか半分びくびくしながら行ってるわけなのよ。例えば登山のマナーなんか学校で教えてくれるわけじゃないじゃない? そりゃあ、ポイ捨てはダメだとか挨拶をするとかいうのは置いといて」


 ねぇねの話を聞きながらあたしはそれもそうなのかなと考えてます。


「それなのに行き成り怒鳴るように注意されたら、なんていうかやる気が無くなるわよね」


「でも……」


 ねぇねの言葉ももっともな気がするのですが、少し思うことがあるので思わず口を開いてしまいました。


 ねぇねとお兄ちゃんの視線が集まりますが、そのまま続けます。


「注意している方は素人かどうかなんてわからないですよね?」


 あたしがそういうと、ねぇねは何か言いたそうな顔をしながら「それはそうなんだけどね」とだけ言って黙ってしまいました。


 あたしが何か言っちゃいけないことでも言ったのかと不安になりお兄ちゃんを見るとお兄ちゃんが口を開きました。


「結局、人間自分を客観的にカテゴライズしたくないんだろ」


 お兄ちゃんの言葉に黙っていたねぇねは少し納得したようでした。

 素人だろうが玄人だろうが、自分の非を認めないといけないと思います。


 ごめんなさい。

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