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妹と兄、ぷらすあるふぁ  作者: 姫崎しう
いちねんめ
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兎

「ねぇ、あーにぃ。二兎を追う者は一兎をも得ずってどういうこと?」


 クーラーの効いた部屋、少し寒いのは太陽の光で温まるという贅沢な空間で本を読んでいるときそんな言葉を見つけたのでお兄ちゃんに尋ねてみました。


 お兄ちゃんが「そうだな……」と考えるそぶりを見せていると、隣からねぇねが割り込んできて話し始めます。


「二羽の兎を同時に追いかけても捕まえることはできないから、一羽一羽丁寧に捕まえなさいって事でしょ?」


 ねぇねはそういった後で意味深な笑顔を浮かべます。しかし、お兄ちゃんはそれをよしとはせずに、「いや」と言って口を開きました。


「二羽の兎を得るには二羽を追うのではなく片方の兎を罠で捕まえる。少なくとも兎を追う才能と罠を作る才能二つ無いと到底二羽の兎を得ることはできないし、どちらの才能もなければ一兎をも得ることはできないわけだ」


 お兄ちゃんはそういって何故かねぇねの方を見ます。それに対してねぇねがライバルを見るかのような鋭い目を見せますが、あたしにはどちらも違うような気がするので後でちゃんと調べようと思います。

二人は何を追っていたのでしょう?

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