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妹と兄、ぷらすあるふぁ  作者: 姫崎しう
いちねんめ
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日本語その2

 国語の宿題中。あたしは気になることがあったので「あーにぃ」と声を掛けます。


 お兄ちゃんはいつものように「どうした、妹よ」と言ってからこちらに意識を向けてくれました。


「気が置けないって言葉の意味は『気づまりでない』とか『気遣いをしなくてよい』ってことはわかったんだけど……」


 あたしは手に国語辞典を持ったままでお兄ちゃんにしゃべりかけます。


 お兄ちゃんは頷きながらあたしの話を聞いてくれていました。


「気が置けないって言葉は気が置けるの否定形だと思ったから気が置けるを調べてみたんだけど、辞書に載ってないの。どういうことかな?」


 お兄ちゃんは少し考えた後、持っていた携帯電話をいじリ始めました。それから話し始めます。


「人一倍になれなかったってことだな」


「あーにぃ、それってどういうこと?」


「現実は残酷だってことだ」


 結局、お兄ちゃんが何を言いたいのかはまるでわかりませんでした。

否定だけが息をしているみたいです

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