第69話 帰るところまで
壁の向こうにいる三人は、全員返事ができた。
オズが一人ずつ名前を確認し、怪我の有無を尋ねる。二人は問題なく動けるが、一人が構造変化の際に右足をひねり、体重を掛けると強く痛むらしい。出血はなく、壁の向こうにも落石などは起きていなかった。
フィナは壁へ近づき、痛む場所や足先の感覚について、向こう側の三人へ一つずつ確認していった。右足の指は動き、痺れもない。返ってくる声にも大きな乱れはなかった。
「聞こえますか! 右足には体重を掛けないでください。こちらから行くまで、その場で待っていてください!」
壁の向こうから返事があり、フィナは一度だけ頷いた。すぐに動かす必要はないと判断したらしく、それ以上は声を掛けず、壁から少し離れる。
そのやり取りを聞いていたセインは、改めて目の前を塞ぐ石壁を見上げた。
「これ、壊せないのか?」
「やるなら周りが完全に止まってからだな」
オズは壁へ手を当てた。この壁は崩れて通路を塞いだものではなく、六十二年前の位置へ戻った結果、そこにある。周囲では今も構造変化が続いており、どこまでが一つの構造として動いているのかも分かっていない。
「下手に削って、隣まで動いたら面倒だ」
オズが旧図へ目を落としたところで、隣からミレーナが地図を引き寄せた。三人のいる位置を確かめ、その反対側へ指を滑らせる。
「待って。この壁を開ける必要ないんじゃない?」
現在図では何もない場所に、旧図では細い通路が一本描かれている。今いる位置から大きく回り込み、その通路があった場所へ出られれば、三人のいる空間へ反対側から入れる形になっていた。
「今は塞がれてるけど、こっちが戻れば出られるでしょ」
「戻れば、な」
「でも今動いてるの、この道につながるところばっかりよ」
ミレーナが旧図の上を指で辿る。先ほど動いた壁、沈んだ床、新しく開いた脇道。その先をつなぐと、問題の古い通路へ続いていた。
オズは二枚の地図を重ね、しばらく線を追った。
「行ってみる価値はある」
壁の向こうの三人には、その場から動かないよう伝えた。ルアンたちは旧図を頼りに反対側へ回り込み、途中でも何度か足を止めて、構造が動き始めていないかを確かめる。
三人が石を叩く音は、壁や通路をいくつも挟むと、セインたちにはすぐ聞こえなくなった。それでもルアンには、かすかな音がまだ残っている。
「いる?」
「うん。さっきと同じところ」
「じゃあ、このままで合ってる」
ミレーナは地図へ視線を戻し、そのまま歩き始めた。誰も必要以上に急がなかった。迷宮そのものが動いている以上、別の異変を見落とせば、助けに行った側まで戻れなくなる。
旧図に古い通路の入口が描かれた場所へ着いた時、目の前にあったのは何の変哲もない石壁だった。現在図には、ここに通路があった記録そのものがない。
オズが周囲を確認し、測量担当が壁と床の位置を取る。その間にもルアンは壁の表面を見ていた。
――カン。
鳴り返しが、すぐ近くで響いた。
ルアンの視線が壁の下へ落ちる。目地に溜まっていた細かな石粉がわずかに浮き、壁際の床へ細い筋が走り始めていた。
「ここ、動く」
セインがすぐに一歩下がり、測量担当の肩を引いた。ミレーナは床に置かれていた道具をまとめて壁から遠ざけ、フィナも救出した人を受け入れられる位置まで移る。
オズが「下がれ」と言った時には、四人ともすでに動き終えていた。
低い振動が靴底へ伝わり、壁の中央に細い隙間が生まれた。それがゆっくり広がるにつれて石壁の一部が横へずれ、向こう側から冷たい空気が流れ込んでくる。六十二年前には存在した通路が、暗闇の中に姿を現した。
「……本当に戻ったな」
セインが覗き込む。通路は完全な形ではなく、入口から少し先で床が一段落ち、壁際には崩れかけた石が残っている。幅も、二人並んで歩けるほどはなかった。
ミレーナは腰の道具袋から細いロープを取り出し、入口の石柱へ巻いた。体重を掛けても動かないことを確かめてから、端をセインへ渡す。
「先に行って。床、まだ信用しない方がいい」
「分かった」
セインが通路へ入り、ルアンがその後ろにつく。フィナとミレーナが続き、オズも最後尾から通路へ入った。五人は壁際と足元を確かめながら、ゆっくり奥へ進んだ。
進むほど、石を叩く音がはっきりしてきた。
「聞こえる!」
セインが声を張ると、暗がりの奥からすぐ返事があった。しばらく進むと三人の姿が見え、そのうち一人は壁際に座って右脚を伸ばしている。
フィナはすぐその前へしゃがみ、腫れと痛む位置を確認した。その間にミレーナは三人が背負っていた荷物を外し、通路を戻る時に邪魔にならないよう一か所へ集めていく。
セインが怪我人の腕を取ろうとすると、ミレーナが止めた。
「そのまま持ち上げないで」
「じゃあどうする?」
「荷物全部外して。私が脚側持つから、セインは上」
「了解」
セインの返事に迷いはなかった。荷物はルアンと残りの二人で先に運び、怪我人はセインとミレーナが身体を傾けないよう支えながら通路を戻る。オズは少し後ろから足場と周囲の壁を確認し、段差ではミレーナが足を置く位置を指示し、フィナは痛めた右脚が壁へ当たらないよう後ろから見ていた。
入口まで戻ると、オズは三人の状態をもう一度確かめた。
三人を安全な場所へ移し終えると、フィナが右足をもう一度確認し、支えがあれば移動できるところまで固定した。二人の仲間が左右から支えれば歩けるため、測量担当二人が付き添い、先に集合地点へ戻すことになった。
「道は分かるな」
「はい。ここまでの変化も記録してあります」
測量担当の返事を聞き、オズは三人組にも無理に急がないよう念を押した。ここから来た経路を戻れば、集合地点までは遠くない。
「これで三人」
セインが息を吐いた時、ルアンの耳に遠くから金属音が届いた。
――キン。
少し間を置いて、今度は続けて二度鳴る。
――キン、キン。
さっきまで一定の間隔で続いていた合図が、急に短くなっていた。さらに一度だけ強く石へ当たる音が響き、それきり何も聞こえなくなる。
「どうした?」
セインがルアンを見る。
「奥の四人組。合図の音が止まった」
ルアンは音が消えた方へ目を向けた。
「何かあったのかもしれない」
オズもすぐに旧図を開いた。四人組が入った経路はここからさらに奥にあり、現在図なら二つ先の通路から近づける。ただ、その途中には旧図との違いがいくつも残っていた。
しばらく待っても、新しい合図は聞こえなかった。
「行くぞ」
オズが地図を畳む。
先ほどまで一緒にいた測量担当も、救出した三人もすでに集合地点へ向かっている。残ったのは、オズとルアンたち四人だけだった。
最初の角を抜けると、通路の空気が少し冷たくなった。右手の壁には新しい亀裂が走り、床には来た時にはなかった細い段差ができている。セインが少し前を取り、ミレーナは現在図と旧図を見比べながら進み、フィナは時々ルアンの歩き方と呼吸を確かめていた。
やがて、後方から鳴り返しが聞こえた。
――カン。
五人とも足を止める。
ルアンが振り返ると、少し離れた床の目地から石粉が落ち始めていた。まだ大きく動いてはいないが、これまで何度か見てきた、構造が動く前の兆候とよく似ている。
「戻る道、あそこが動いたら変わるかも」
ミレーナが地図を開いた。現在の道が塞がれた場合、旧図には別の経路がある。ただし、その道はまだ今の迷宮には現れていない。
オズも二枚の地図を見比べ、奥へ続く通路へ目を向けた。
「この先へ行くこと自体はできる。ただ、戻りが同じ道になる保証はない」
止めるとは言わなかった。
ルアンの耳には、四人組がいると思われる方向から、もう合図は聞こえていない。それでも、最後に音がした位置はまだ分かる。
フィナがルアンの手首へ触れ、脈を取った。
「今は大丈夫です。ただ、聞こえる範囲を広げるために力を使うなら、一度だけにしてください。それ以上は止めます」
ルアンは頷いた。
誰もすぐには歩き出さなかった。進めば四人組へ届く可能性がある一方、その間に後方の構造が変われば、自分たちも別の帰り道を探すことになる。
オズは四人を見た。
「俺はまだ進めると思ってる。お前らはどうだ」
ルアンは地図へ目を落とし、それから三人を見る。
「ミレーナ、戻る道は?」
「今なら戻れる。でも、あそこが動いたら分からない。旧図には別の道があるけど、まだ開いてない」
「セイン、この先は?」
「俺は行ける。四人連れて戻れるかは、向こうの状態見ないと何とも言えねえ」
「フィナ、僕は?」
「今の状態なら進めます。ただし、さっき言ったところまでです」
三人の答えを聞いても、正解が決まるわけではなかった。戻れば四人組は残る。進めば、自分たちまで帰る道を失うかもしれない。
セインもミレーナもフィナも、次の言葉を待っていた。オズも何も言わない。
ルアンがもう一度後ろの床を見ると、石粉はまだ少しずつ落ちている。
「どうする?」
セインが訊いた。
ルアンが答える前に、ミレーナが言った。
「最後に決めるの、あんたでしょ」
ルアンはミレーナを見た。
七番倉庫で四人で行くと決めた日、自分が何と答えたのかを思い出す。誰にも分からない時はみんなで考えて、それでも決めなければならないなら、自分が決めると言った。
あの日は、それがどんな場面なのかまでは分かっていなかった。
「……うん」
ルアンは奥へ続く通路を見た。
「行こう」
オズは止めなかった。
ルアンはそのまま三人へ向き直る。
「セインが前。ミレーナは帰る道を見てて。フィナは僕と、見つけた人の状態を見る。僕は音と、動く場所を見る。後ろが動き始めたら、助けられてなくても戻る。それで行く」
「了解」
「分かった」
「はい」
三人の返事に迷いはなかった。
セインが先へ出る。ルアンはその少し後ろで、無理に聞こうとはせず、届いてくる音だけを拾った。オズは最後尾に近い位置を取り、四人の動きと周囲の構造を同時に見ながら進んだ。
しばらくすると、ごく小さな金属音がまた耳に届く。
「左」
セインは確認せずに曲がった。
次の音は少し低い位置から聞こえた。ミレーナが旧図を見ると、その先には六十二年前には緩い下りと、その先に広い空間が描かれている。
現在の通路には狭い石段が続いていた。五人は速度を落としすぎず、それでも一段ずつ足元を確認しながら下りていく。
途中で右壁の目地から粉が落ち始めた。ルアンが声を出すより先にミレーナが振り返る。
「そこ来る」
「分かった」
セインが前の角まで進み、フィナはルアンの背中へ軽く手を当てて壁から離した。オズも後方へ一歩寄せる。
その直後、石壁がゆっくり前へせり出した。通路の幅は狭くなったが、五人は動きが収まるまで距離を取り、止まるとすぐに先へ進んだ。
オズは何も言わなかった。
一人が変化を見つければ、残りがそれぞれ必要な場所へ動く。誰かの指示を待つ時間はほとんどなく、それでも互いの動きがぶつかることもなかった。
さらに進んだところで、通路の奥から声が聞こえた。
「誰か!」
今度はセインにも聞こえたらしく、すぐに声を返す。
「いるぞ!」
角を抜けた先には少し広い空間があり、四人の探索者がいた。二人は壁際に立ち、一人は床へしゃがみ込んでいる。残る一人だけが、床に走った細い亀裂の向こう側へ取り残されていた。
「動くな!」
セインの声に、男がその場で足を止める。
フィナはしゃがみ込んでいる一人のところへ向かい、ミレーナは亀裂と周囲の床を見ながら、安全に近づける位置を探した。オズは残る二人を壁際へ下げ、構造が動いた時に巻き込まれない場所へ移す。
ルアンは、亀裂の向こうにいる男を見た。
その足元に細い線が伸びている。
亀裂はまだ靴の少し手前までしか届いていない。それでも見ている間に、先端がわずかに動いていた。同時に耳の奥へ、ぱき、と乾いた石の音が届く。
「下がって!」
男が振り向いた。
その瞬間、足元の石が割れた。床の端が崩れ、男の身体が亀裂の中へ傾く。
ルアンは脚へ力を流そうとした。
けれど、意識した時にはもう石床を蹴っていた。
視界の中で男の身体が沈み、宙へ伸ばされた左腕だけが残る。ルアンは亀裂の手前で身体を沈め、その腕を掴んだ。
男の重さが一気に掛かり、身体ごと前へ引かれる。靴底が石を滑り、腹が床へ触れそうになったところで、腰帯が強く後ろへ引かれた。
「離すな!」
「離さない!」
セインが片手でルアンの腰帯を掴み、もう片方の手を床について身体を支えている。男一人分の重さがルアンを通して掛かり、二人の身体は少しずつ亀裂側へ引かれていった。
オズが動こうとした時には、ミレーナがすでに腰のロープを抜いていた。
「セイン、そのまま!」
近くの石柱へロープを回し、もう一方をセインの腰へ掛ける。結び目を締めると、亀裂へ向かっていた動きが止まった。
フィナも縁まで近づき、落ちかけた男の姿勢を確認する。
「右肩をぶつけています! 右腕は引かないでください!」
男は左手でルアンの手首を掴んだ。
ルアンは腕を掴んだまま、足から腰、背中、肩、腕へと力を巡らせる。前回よりも早く全身がつながったが、身体の奥に熱が広がり、指先へ掛かる重さが急にはっきりした。
「せーのでいくぞ」
「うん」
「一、二――!」
三で、ルアンが男の左腕を引き上げる。セインが後ろへ重心を移し、ミレーナがロープを張った。男の身体が亀裂の縁まで上がったところで、近くにいた探索者二人も服を掴み、全員で床の上へ引き戻した。
男が石床へ転がり込むと、フィナがすぐに右肩を支えた。肩だけでなく頭や脚も確認し、受け答えができることを確かめてから固定に入る。
オズは一歩離れた場所から、その一連の動きを見ていた。
ルアンが飛び出してから、男が床へ戻るまで、誰もオズへ指示を求めなかった。セインはルアンを支え、ミレーナはその二人を止め、フィナは怪我人の身体を見て引き上げ方を変えた。
必要なことが、必要な順番で動いていた。
ルアンはその場に片膝をついた。
耳の奥では、自分の鼓動だけがやけに大きく聞こえている。息を整えようと手を床につくと、指先がわずかに震えた。
「ルアンさん」
フィナは男の処置を一度止め、ルアンのそばへ来た。
「大丈夫」
「手、見せてください」
差し出した手首へ指を添え、脈を取る。フィナはそのまま目の動きと呼吸を確かめ、少しだけ眉を寄せた。
「もう力は使わないでください」
「でも、戻る道が動いたら――」
「帰るための力まで使わないでください」
ルアンは口を閉じた。
まだ立てるし、走ろうと思えば走れる気もする。けれど、さっき自分で三人の判断を聞いて決めたばかりだった。身体のことはフィナが見る。その答えまで自分で決め直すのは違う。
「……分かった」
フィナは小さく頷き、すぐ怪我人のところへ戻った。
オズはそのやり取りにも口を挟まなかった。
その間にセインは歩ける探索者を立たせ、ミレーナは帰路を確認していた。後方の構造変化はまだ完全には道を塞いでおらず、今なら来た経路を途中まで戻れる。
「後ろ、まだ行ける。今なら戻れる」
「怪我人は?」
セインが訊くと、フィナが右肩を固定しながら答える。
「この人は支えれば歩けます。もう一人は軽い打撲だけです」
「じゃあ俺、肩の人見る」
「荷物は私が分ける。重いの一個こっち」
ミレーナは探索者たちの荷物を受け取り、歩ける二人にも持てる分を振り分けていく。オズが帰路について指示を出す前に、四人の中ではもう誰が何をするかが決まり始めていた。
ルアンも立ち上がった。
脚にはまだ力が入る。それでも、もう自脈へは流さなかった。
帰り道でも迷宮は動いた。正面の壁が狭まり始めた時は、ルアンが石粉の動きを追うより先にミレーナが旧図を開き、左手に残る古い道を示した。セインが先へ入り、オズとともに足場を確認してから怪我人を通す。
フィナは歩幅が乱れればすぐ止め、ルアンは最後尾に近い位置で後ろの音を聞いた。セインが前を見て、ミレーナが道を見て、フィナが人を見ている間、ルアンは自分に届く音と目に入る変化だけを拾えばよかった。
途中で一度、遠くから鳴り返しが響いた。
反射的に耳を澄ませそうになったが、ルアンはやめた。今ここで知る必要のない音まで追えば、フィナに止められた意味がなくなる。
連れている四人を、まず戻す。
それで十分だった。
集合地点へ着くと、先に戻った三人組と測量担当が待っていた。オズは救出した四人を合わせて人数を確かめ、フィナから怪我の状態を聞いたあと、最後にルアンたちを見た。
服は汚れ、セインの腰にはミレーナのロープがまだ巻かれている。フィナは怪我人の肩を支えたままで、ミレーナは他人の荷物まで二つ持っていた。ルアンの手にも、まだわずかな震えが残っている。
それでも、四人とも自分の足で戻ってきた。
オズはしばらく彼らを見てから、短く息を吐いた。
「……よく戻ったな」
管理院へ帰ると、ダグは報告を聞くより先に四人の顔を順番に見た。
「全員いるな」
「いるよ」
「見りゃ分かる」
「じゃあ聞くなよ」
セインがいつもの調子で返す横で、リサは救出した人数と怪我の状態を確認していた。七人全員が戻り、重傷者はいない。その報告を聞いてから、ようやくオズへ目を向ける。
オズは今日起きたことを順に話した。古い通路の復元を利用して三人を救出したこと、さらに奥で四人組を見つけたこと、そして構造変化が続く中でも四人が互いの役割を崩さず動いていたこと。
話し終える頃まで、ダグはほとんど口を挟まなかった。
「ルアン一人の話じゃない」
オズが四人を見る。
「こいつらは、一緒に動かした方がいい」
リサが顔を上げた。
オズは少し考えてから続ける。
「危なくなった時に誰が前へ出て、誰が止めるかまで分かってる。判断が難しい時でも、最後には決める奴がいる」
ダグは四人を見た。ルアンには何を確かめられているのかよく分からなかったが、少ししてダグが鼻で笑う。
「知ってるよ」
その日の調査では、七人の探索者を連れて帰った。迷宮が何をしているのかはまだ分からず、ルアン自身の身体に起きていることにも答えは出ていない。
それでも、次に何かが起きた時、誰と行くのかだけはもう迷わなかった。四人で行って、四人で帰る。今は、それでいい。




