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LOVERSコード  作者: 蒼貴みかげ


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code02:vision05 医局メンバー

――同4月19日 午前11時――



 被害者の遺体が収容された。

  

 医局に行くと、医師の椿が言った。

 

「非常に痛ましいご遺体です。

検死報告書、少し待ってもらえませんか」


 その場に高桐がいなかったので、

 返事は三朝がするしかなかった。

 

「かまいません。出来次第、ご連絡おねがいします」


「はじめてなもので……すみません。

私も4月からこちらにお世話になってるんです」


 早瀬が三朝を見下ろした。

 

「同期のよしみで仲良くしてやってください。

こう見えてイイ子なので」 


「とんでもない、こちらこそ」


 三朝が返すと、椿は笑みを浮かべた。

 

「慣れないといけませんよね、お互い」


「はい。早くなじめればいいんですが」


「遺体を見るまでは平気だと思ってたんですけど……

ダメですね」


 笑ったまま、すこしだけ顔をゆがめる。

 三朝が感じた事とまったく同じだった。

 さっき言われたことを思い出した。

 

「慣れるものではないそうです。顔には出なくなるって」


 早瀬が驚いた顔をした。

 

「高桐警視ですか? そんなことを?」


「はい」


「へえ……さすが見抜いてますね」


 口元に手を当て、

 

「顔にか……」


 呟きながら去っていく早瀬を、

 椿が一礼を残して、追いかけた。


 それも同じだな、と思う。

 現場で見た椿と、

 印象が少し変わっていた。

『LOVERSコード』および関連作品に掲載されている文章・画像・動画・ロゴ・キャラクター・設定等の権利は、作者・蒼貴みかげに帰属します。

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