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第7話 ロボットが物を作る

 日本は自動車の製造工程で最も効率よくロボットを利用した国だ。そのロボットも国産だった。


 台湾のフォックスコンは製造組み立ての専門会社だ。Appleがほぼ全量製造を委託している。ケースをアルミ合金のブロックから削り出すというアイデアは、日本のロボットを使うことで切削加工の精度と納期が守れた。ヨーロッパにも大手のロボット会社はある。しかし、無理を聞いてくれたのが日本の会社だ。


 日本の製造業の常識であれば、数量が多いこともあって、専用の切削治具、搬送ユニットを組み合わせたラインを作ってから仕事をする。アームロボットのような汎用ロボットを利用しないのが普通だ。それは、臨機応変に発注者の要望に対処できない。




 C2で運んでいる資材の中に人型ロボットが2体ある。昔のアニメで出てくるアンドロイドとは似ているけど、性器はない。製造業には不要だからだ。


 けれど、生卵を持つこともできるし、注射器のようなものまで操作できる手を持っている。顔はAIが美人に仕上げた造形だ。ただ、表情を変化させる必要がないので冷たい印象を持つ。




 農家にはいろいろな専用ロボットが入っていた。例えば、人参や大根を洗う工程は自動化されたロボット、ロボットとは呼ばないが専用装置が導入されていた。でも、そこへ運ぶのは人が行う。洗われたニンジンは箱詰めされるが、それを運ぶのも人が行う。


 全部自動化をする発想がなかった。


 人がいなくなったのだ。必然的、収穫から洗浄、箱づめ、倉庫への搬入。全部自動化された。中間的な作業を二足走行ロボットが担う。


 これが農業政策の一つで、小規模農家の存続をになった。




 乳幼児の世話の負担が少なくなった人妻は、社会に復帰する。ストレスも減っているので、みんな若返っている。今まで、知らない人としゃべるのが苦手だった弱年齢層ともかかわる仕組みが創設された。一度男を知った体だ。そういう若い人とうまく付き合っていくことが多い。若いからSexしたい子は多い。子供を作るかは二人で決める。


 父親が違っても、社会がその子供の成長を阻害しない国になっていったのが今だ。

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