第87話
遅くなりました。
さっきの名前も知らない男は放置、とにかくこの街を駆け回っていざこざが起きている所で闘争君を捕まえよう。
宿も取っていないので道すがら宿も探さないといけない、さすがに野宿は危険すぎる。
と視界に闘争君らしき姿が見えた、もうね手持ちの棍棒で片っ端から殴りかかっていてあれに当ったやつはほぼ即死だろうな。
魔術で遠距離が一番良いんだろうけど、何にもデータがないから、どれ位が安全な距離か分からない。
【プリィクルランス】
付近の壊された家の木材をそのまま木片の槍に変えて打ち出す。
街中で乱闘が続いていたのは解るけど、これが王都かと思うくらいに壊された家がいっぱいで木片の矢の材料には困らない
この際周辺でうろちょろしている街の人は無視だ、多少の怪我でも神官が居れば治癒魔術でどうにかなる
「お前、お前だ、おまえ、おまえ、おまえ、おまえ、おまえ、おまえ、おまえ、おまえ、おまえ、おまえ、おまえ、おまえ、おまえ、おまえ、おまえ、おまえ、おまえ、おまえだーーーーーーーーーー!殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す」
どうやら、まともな思考回路はどこかに置き去りにしてきたみたいで、語彙が酷い。
笑えて来るよねここまで来ると
【プリィクルランス】
そこ等の木材を100近い槍として闘争君に向けて一斉に撃ち放った。
木製に魔法の矢が身体に刺さっているのに全く意に介さず俺の元へ歩き出す。筋肉の鎧って凄いんだね!とか馬鹿な事を考えていられない、攻撃を喰らえば一発で詰み。とにかく距離を保って、攻撃をしていかないとヤバイ。
「殺す、勝つ、殺す、勝つ、殺す、勝つ、殺す、勝つ殺す、勝つ、殺す、勝つ殺す、勝つ、殺す、勝つ、美味い飯を食うんだぁ」
いや、これだけ暴れていて、俺に勝ちたい理由が美味い飯が食べたいからって何さそんな理由で殺されてたまるか!
こんな街中で火系の魔術は不味いし落し穴はまた面倒臭いし、
【ミストカーテン】
視界を塞いだけど凄い勢いで霧を払いに来てるし、さっさと蹴りを付けよう
【ウォータープリズン】
霧を水の檻に変えて動きを止めてみたけど、命を奪うようなことはしていない。
「あぁぁぁぁぁぁっぁあああああああああああ!!フザケルナぁぁぁぁぁぁっぁあぁっぁぁぁぁぁぁぁぁああぁぁ!!!!!!!」
気が付けば俺達の周りにいた人達は逃げてくれたようでこの辺に残ってるのは壊れた家と来るまでに闘争君にやられた人の遺体だけ。
いやおかしい、なんであんなに余裕そうにこっちを見て座ってるやつが・・・・一瞬目があったけど背筋が寒くなるこの感覚はなんだ
「テメェがイレギュラーか、俺の器をこんなに簡単に止めるなんてな、イライラさせるな」
あっダメだ、こいつ元凶の1つだ。本能的に悟ってしまうレベルで周囲に向けるプレッシャーがダダ漏れだ
「フガイねぇな、テメェは。イライラし過ぎて潰したくなるなぁ、オイ!」
最後の「オイ」って放っただけで家一軒倒壊させるってこいつマジでヤバイな、見た目は普通の人間だけど、魔人だろう。じゃなきゃあんなこと出来るわけがない
しかも俺の事をイレギュラーって呼んだけど、何故にイレギュラー?
「イレギュラー今日もこいつの負けだ、だけどよまともに戦うつもりのないなら、きちんと殺せ、戦士への侮辱だ。次に同じことをしてみろ俺が殺すぞ」
「殺し合いする様な関係じゃないんですけどね」
「気にするな、嫌でもするようになる。こいつは返して貰うからな、すこし遊んでやりたいが今日は煩いのが来るからな」
俺の水の檻に触れた瞬間水が蒸発したように一瞬で消えた。
いやいや、そんな簡単に解除されてもと思ったけど、魔人でも最強クラスだろうこいつ。
「あぁ忘れてた、俺は憤怒のラースだ。テメェ名は」
「司」
「そうかツカサか。覚えとくぜ」
そういって、闘争君を軽々担いで消えた。
いや、正直さっさと帰ってくれて助かった。
お読み頂きありがとございます。
宜しければ、ブックマーク・評価お願いします。




