第81話
翌日、闘争くんの元を訪れて気が付いたトイレとかそういうのを用意していなかったことを。当然闘争君は垂れ流しな感じにと思ったが部屋の隅に浅く穴が掘られていた。穴を掘って脱出は出来ないけどそういうことは出来るみたいだ。
「ちゃんと食べたんだな、今日の食事を持って来たが先にあれを片付けるか。」
「すまない、蓋するものが無くてな」
「いや、これは俺が悪い」
「そうか、なら俺とたた・・」
「戦わない、少しお前の話が聞きたい。お前を呼んだ魔国なんて呼ばれている国の事を少し知りたくてね」
「俺は何もわからん、ただ戦える場所があると言われ、戦い、飯を食って寝ていた」
どうやら、完全に兵器扱いで感情の発露的な事はしていなかったのだろう。正直今のこの捕虜生活は初めての体験でどうしていいか全く判らず混乱しているのだろう。
何かの切っ掛けでいきなり暴走するかもしれない、俺の憶測が正しければ今日明日にもこいつを取り戻しに来るだろう。
「それだけか?」
「ただ1度だけ変な爺さんに会された、何かよく解らんことを言われたが覚えていない」
「爺さんね・・・この飯は情報に対する対価だ。戦う以外でも対価は支払われるんだ」
「そうなのか」
対価と言われ素直に食事に手を付け始めたのでそのまま牢を出た。部屋の端っこの方に換気用の穴だけはあけた。
砦に戻ってロリコン副団長(仮)に近々闘争君を取り戻しに敵が来るので準備しておいてくれと頼んだ、今はオレに負けた事で落ち着いているがいつまた暴走するか判らないので警戒だけはしておいてくれとも言っておいた。
宿に戻ったんだけど・・・・・・、居たんだよ、あいつらが。
「どうやったら、ここまでこんなに早く着けるんだよ」
「っめちゃくちゃ探したんだよ」
「私達を撒こうったてそう簡単に行かないんだから」
「・・はぁ・・はぁ・・・疲れた・・・」
俺に遅れて3日、あの女性パーティが居た・・・・・・。
なんで、こんなにしつこく俺に付きまとうんだよ。色々怖いだろ、外崎とか外崎とか外崎とか
「でなんの用?」
「ギルドで指名手配がかかってるらしいから、その首貰いに来たの」
「パーティに入れて油断したところをやる予定だったのに!」
指名手配?俺が?ナナレシオン内のギルドでそんなもの出てないし出たとしても王族が握り潰すに決まってるだろう。ということはこの女共ランサイワの冒険者?
「指名依頼を受ける最中で指名手配って」
「うちらの所属ギルドにはちゃんと手配書が来てたもん!」
「だ・・だか・・ら大変申し訳・・ないんですが」
「死んでよお兄さん」
これも話が通じないタイプか金に困ってて後がないかの2択と見た。
【ピットフォール】
もう面倒臭いので落とした。いっそのこととか思ったけどさすがにそれは不味い。
仕方ないのでキチンと事情を聴いてお帰り願おう。
「いきなり、こんなことして卑怯者!!」
「出しなさいよ!!最低ー」
「ねぇイオナ、なんとかならない?」
「こんなに深い穴を戻すのはさすがに時間がかかります。」
交渉開始だ。
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