第76話
遅くなりました。
国境までは徒歩で8日位かかる
食料は追加で2週間分を買い込みバックに放り込んだ。
思ったより獣人の子供達が食べたんだ。約2か月分の食料を持っていたはずなのに、半分消えていた
何事もなく国境へ着ければいいけど、さすがにそんなに甘い話は無いだろう。あそこまでランサイワの兵士が入りこんでいたのだから、この先の街にも諜報活動の為に入り込んでいてもおかしくない、冒険者にでもなって入り込めばいいだけだ。
なんというか、最近こういった軍事関係の思考が普通に出来ていることに正直驚いているのだ、良くも悪くも俺の国は争いが無かったのだから。
何せよ、自分に出来る範囲でやれるだけの事をやって帰りたい。
この街の冒険者ギルドで周辺の詳細地図とこのあたりの異変等についての情報収集はしておいても問題無いだろうと思い向かったが、建物は物凄く古い上に街の入口からかなり離れている。
利便性皆無でここに訪れようと思うとそこまで大きくない街なのに巡回馬車を使いたくなった。
ギルドの中は来た時間の関係かガラガラで依頼ボードにもほとんど依頼が残っていなかった。
「いらっしゃい、見ない顔だね」
「ここには2度目なんだけどね」
アビリティプレートを出しつつ受付のお兄さんと喋ってみたけど特に怪しい連中はいないとか、なんなら近くに山賊が出始めたとか言われたけど、こいつらは俺が片付けた奴らなんじゃないかな、掲示板に張りだす前の依頼だったとかで報酬は出ないらしい。
思ったような情報も無かったので街を出る事にしたんだけど、目の前には見知らぬお姉さんの一団が・・・。
「ねぇお兄さん」
「何にも依頼を受けてなかったみたいだけど、うちのパーティに手を貸してくれたりしない?」
ガタイのいい戦士系のお姉さんが2人に、後衛が魔術士1人に弓兵1人とバランスはいいと思うんだけど、なんで俺なんかを誘うのだろうか?
「今は指名依頼の最中だからここで依頼を受けなかっただけだよ」
「指名依頼ってお兄さんそんな高ランクなの?」
「それ、教えなきゃいけない情報じゃないよね」
冒険者の不文律ってやつだ、きちんとパーティを組むような間柄でもなければ自分の手の内を晒したり自分の情報を教える様なことは無い。
それに、パーティに誘われるなんて初めてだけど知らない女性ばかりのパーティなんて後が怖くて無理だ!これが伝わったと思ったら色々危険な気がする
俺ってこんな事で悩むようなキャラだったか?と最近思うけど何度か見たあの眼はヤバい以外の表現が出来ない。
「指名依頼か~、んじゃそれも手伝うからさ」
「いや、パーティじゃなくて個人への指名でしょ。情報開示とか・・・・」
「無理ですよ、情報の開示は出来ないです」
「でも、この先危険度の高い魔物も増えるし男手がある方が」
どうやら、こっちの都合とか色々聞いてくれないらしい。俺には面倒な女の子しか寄って来ないのでしょうか、誰か教えて下さい。
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