第72話
街まであと1日って所まで来て、なんと言えばいいのか、異世界のお約束なのか?そう俺は今盗賊に囲まれている。こんなド定番はもうちょっと前にやってくれよ!!
「とっとそのバックと金を置いていけば命まで取らねぇからよ」
「早くしろ!」
臭い、酒臭いし、風呂にも入ったりしてないんだろうなマジで臭い。仕方ないので全員洗おう。
【ストーム・レイン】
視界に入った盗賊を片っ端から小さく人が持ち上がるくらいに弱めの竜巻で巻き上げつつ中に強めの雨を降らして洗濯する。息が出来ないということは無いので、しばらく放置。
遠目からも小さな竜巻がいくつか見えたのだろう、盗賊の仲間が現れた!
同じ様に洗濯!この魔術元々シルとディーネが俺の服を洗濯する時に使ってたもので俺のオリジナルでもなんでもない
【ドライ・サイクロン】
竜巻はそのまま。生乾きで余計に匂っても嫌なんで、ちゃんと乾燥もしてあげる。人が干からびるようなことは無いから大丈夫!
名前が安直なのは日常生活でしか使わないのに大層な名前は逐一付けていられないからだ。
「少しは綺麗になったかな?」
「うぁ、うっぷ」
全員目を回して吐きそうになってる…….。
「吐くなよー、絶対吐くなよ」
「ぎもぢわるぃ・・・」
「むり」
今にも吐きそうな状態の男が10人程・・・・・・まさに地獄絵図!!
【ピットフォール】
「吐くなら底の穴の中に吐け、じゃないと魔物が寄ってくるからな」
吐きだした物で魔物が釣れるわけじゃないけど何の対策も無しにこれだけの人数が居ればいいカモにされるだろう。
「そういえば、まだ何か言うことある?」
「い、いのち、命だけは・・・・ぉえ」
青い顔をした盗賊達は穴に向けてひたすら吐き続けている。吐く物が無くなって、やや落ち着いた奴も穴の周辺で息も絶え絶えに座り込んでいる。
全員が落ち着き、このまま回復して襲われても面倒臭いのでシェーネに眠らせて貰った。
【ストーンケイジ】
精霊皆に頼んで石の檻に詰め込んでそのまま街へ運ぶ、このまま役所に持って行けば犯罪者として労働なりなんなりの処罰が下るだろう。
こいつらを突き出したらアジトを探索に行こうかな?いや突き出してからだと場所判らないか、ボスっぽい奴だけミルクに起こしてもらった
「あ・・・檻・・・・・・・・おい、何寝て・・・・」
「起きたか?」
「てめぇは!」
「そういのいいから、自分の状況確認して」
「俺達は捕まったのか」
「そういうこと、一応お前らのアジトも確認してから官警に引き渡すから場所教えて」
「誰が教え」
「また回る?それとも部下を一人一人目の前で痛めつけたりした方がいい?」
「・・・・・・・・・・・・・わかった」
精霊達に盗賊たちを見張っててもらって俺はアジトを潰しに行く事にした。
戦争どうこうの前に、自国の治安位どうにかしてくれって思うのはダメだろうか?
街道を外れた森の中に少し大きめの家があった、これがアジトのだろう。
見張りらしく立っている女が一人だけ他にはいなそうだ。
【ストーム・レイン】
で他の連中と同じように洗濯した。
乾燥させようかと思ったけどそのまま放置、完全に目を回して気絶してるし。
中に入っても誰もいない。2階へ地下へ続く階段があったのでまずは2階へあがって各部屋を回る、それぞれの2段ベッドで特に目につく物は何もない
ボスだけ一人部屋な様で大きめのベッドがあったでもそれだけ。窓から何やら倉庫のようなものがあるのが見えた、後で見てみよう。
地下に行くとそこにあったのは檻、つまりは牢屋だ。そして中にいたのは普通の人間にはあり得ないケモ耳と尻尾を持った女性達。
確かにアンリさんやリィズさんからランサイワには獣人の居る村があると聞いていたけどまだナナレシオンの領内で見かける事になるとは思わなかった。
「おいおい、召喚者どうこうじゃなくても戦争を仕掛けられるだけの問題がここにあったみたいだけど」
一度上に戻り、牢屋の鍵を探すけど全く見当たらない。
どうやら入口で伸びている女が首から下げていたようで、かなり大きな胸の谷間に入っていた、もちろんお触りは.........してません。
牢屋にとらわれていた獣人の子たちは全部で7人俺と同じ位の年から下の子しかいない。
これは色々厄介な事になるな。
お読み頂きありがとございます。
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