第60話
目が覚めて部屋の中で何か動いている気配に気が付く。
何だろうね、予想は出来るけど。
「もぉー起きてるんでしょ、かまってよー」
予想通り過ぎてなんて言っていいかわからない、正直朝からキツイ。寝起きでこれはさすがに胃に重たい
「そんなに寝たふりするなら、今の内に子作りしちゃうんだからね」
なんてことだ、貞操の危機が迫っているそうです。なんと答えたもんか。仕方ないので、起きてシテをしよう。
「ん、おは・・・・・よ・・・・・う」
何故に裸?足元に服はある、何故にスースは裸なのかね?大人な光とかそういうのは一切ないんですよ。
寝起きなもんで、そして健全な男子高校生なもんで朝はね、やっぱり色々あるんですよ、それにもかかわらずこれはちょっとね。
俺に迷いはなかった、そう考える事を放棄したんだ。
「あーもしもし、何故か俺の部屋に不審者がいるんだけど」
フロントにクレームというか、この宿にはなんと伝声管が付いていたんだ。
バタバタと部屋に向かって足音が慌ただしくやってくる。
「何やってんだー!スース」
いや扉あける前から大声あげなくていいからね、でも中を見てもいないのにスースだってわかったのは何故?ねぇニナさんや?と思ってたら部屋の扉が勢いよく開かれた。寝る前に鍵かけたよね俺
「司さん、おはようございます」
「おはよう」
「ニナさん、おはようございます」
割と丁寧にあいさつをするんだなスースって、あぁ一応プリンセスか。
いやいや、オークだって。
「スース、部屋に来るの禁止したよね」
「いや、あの・・・・・・すいません。耐えれませんでした」
この二人の力関係が良く解らない。
「昨日説明すればよかったんですけど、司さんもう寝てたみたいで」
どうやら、復興作業は一段落したということでスースの扱いに困ってしまったらしい、で人々から好かれるようにと俺が適当な事を言った言わないで、接客系の仕事をさせてみようとなったらしい。街の人には顔を覚えられているから、宿屋に住み込みで働かせてみようとなったらしい、昼間はベッドメイクや料理の下ごしらえ、夜は食堂での給仕と一通りやらせているんだと、と言ってもまだ3日位らしいが。
これならナナレシオンの家に預けてメイドになって貰えばいい気がしてきた。あそこにはルーもいる、カチュアさん達がどう出るかはわからないけどそれでいい気がしてきた。
「そうだったんだ、ニナありがとう。今日の昼には立つから朝飯お願いしていい?」
「もちろん、だって昨日貰った代金は1泊2食付の値段だからね。」
そうだったのか、前回も同じ金額払った気がするけど・・・・・まぁいいか。
朝飯を食べて、スースをナナレシオンの家に連れて行くことを伝えた。連れて行くといったらスースが物凄い喜んでいたが家に置いていくのは変わらないんだけど言わない方がいいだろう。
スースを連れてナナレシオンの家に跳んだ。
やっぱりでかいな、分不相応にもほどがある。六畳一間のあの部屋の方が性に合っている。門の前にいるのは見慣れない騎士さん。明らかに敵意しかないよねその視線、そりゃいきなり転移して来たのを見たら警戒するよね、
「あの僕はこの家の・・」
「黙れ不審者!」
ですよね、そうなりますよね。
話は聞こうよ騎士さんや、向けてくるその槍もどうにかしませんか。
でもね、内側からお迎えが来たらなんも言えないよね。
「つかさーーーーーー」
メイド服に身を包んだ、小さな女の子が門を飛び越えてきた。門は高さ3m位はあると思うんだけ、身体能力は高いんだよねこの子。
「ただいま、ルー」
獣化してたら、めっちゃ尻尾振ってるんだろうなとか思ったけどお腹に頭をぐりぐり押し付けてくるのが可愛い。
「おかえり、でもそこの豚は何?」
嗅覚は鋭いのね、見た目だと人と変わらないんだけどなスースも
「豚とは失礼ね、私はスース。旦那様から頂いた名前がキチンと」
「なら、豚は私の後輩。私は先輩敬え」
「なっ、なんですの!」
喧嘩でも始めそうな雰囲気だけど、どうしたものか?
「あの、ツカサって」
「中野司です、この家の持ち主です。」
騎士さん達やっぱり慌てるよね~。
でもね、目の前にいる狼娘と豚娘の喧嘩のが問題なんだよね。本気でやりだすとマズイ。此処は年長者として止めますか。
「二人とも、落ち着け。スース、ルーの言っていることは間違っていないよ、君は今から俺家のメイドとして教育を受けて貰うんだから。ルーは先輩になる」
「私も司に名前を付けて貰った。でここでメイド長をしてる」
まて、ルーがメイド長だと?後でリィズさんに確認しよう
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