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第58話

外崎とアミティアに転移してマイリさんに買い物とかはお任せしよう。


「外崎、転移で行けそう」

「転移?」

「そう、精霊魔法って分類になるのかな」

「精霊魔法?」

「その辺の事は、ギルドで講習を受けて貰った方が判りやすく説明して貰えると思う」


荷造りも終わって野営に使ったツリーハウスを元に戻して、いざ出発


「ゼロ頼むよ」

≪エレメントウェア≫


【テレポート】


高速エレベーターの動きだしのように一瞬の浮遊感があって、目の前が白くなったかと思ったら、マイリさんの商会の前だった。

いきなりここに出て来て周りにいる人は、やっぱり驚いてるよねー。一番驚いてるのが店の入り口にいたマイリさんってのはさすがに罪悪感が湧く・・・・。


「どうも、ご無沙汰してます」

「えっ・・・・・・司君?」

「テスタロトの解放完了しましたんで、戻ってきました。」


転移してきた俺に驚いて完全に固まっている。


「だって、えっ?」

「いろいろお願いがありまして、お時間大丈夫ですか?」

「そう、そうね。店先で取り乱してたなんて恥ずかしいわ。開店前だったのは不幸中の幸いでした」

「いきなり転移で出てきた俺達も問題有でしたから。すいません」

「こちらの御嬢さんは?」

「中野君、この人は事情を知ってるの?」

「ある程度は。」


店先から奥の応接室へ移動してテスタロトの状況とか救済時の話をして、そこから商談です。


「彼女、外崎の服とか日用品関係を揃えたくてですね」

「そういう話なら、本人にうちのスタッフを付けるから選んでもらうといいんじゃないかしら、今呼ぶわ」

「ありがとうございます」

「あっ、ねぇ中野君私お金持ってないよ」


そりゃそうだよね、テスタロトで支度金貰ったわけでもないし、ギルドに登録して討伐部位を売ってるわけでもないんだし。


「んじゃ、支払いは俺のところから」

「あとでまとめて請求するわ。あなたも消耗品とか食料とか必要でしょう」

「はい」


先に外崎の停まる宿を決めて支払いをしてって、なんか貢いでるみたいじゃね俺?

それは一旦おいておこう。


宿を決めて、店で買い物が終わった外崎を連れだした。

宿の場所を伝えたり、食事の美味しい店とか前回滞在時に見つけた店を教えつつ冒険者ギルドへ到着、タリアさんが居れば一番いいんだけど・・・・・。受付を覗き込むと何か書き物をしている彼女を発見。


「タリアさん!」


周りにいる冒険者からやや温度の低い視線が飛んでくる、ちなみに隣にいる外崎からも冷たい視線が飛んでくるが何故だ?


「へぇっ!・・・・司さん!?」


いきなり大きな声で呼んだ為かめちゃくちゃ驚かれた、物凄い勢いで顔が真っ赤になってるけど、受付近くにいる俺を見つけると、作業を止めてこっちに来てくれた。


「お帰りなさい、司さん。王女様からの依頼は・・・・・あっ」


俺とメルヴィ王女の間で取り交わされた依頼、『テスタロトの奪還、王族の解放』については冒険者ギルドに話はしていない、まして講習中にタリアさんに言った覚えもない。


「タリアさん、その話はど・・」

「あちらの面談室へどうぞ」


会話を遮られた。どこで聞いたのかとか色々気になるし面談室へ外崎を連れて入る。


「どうぞ、座って下さい。今飲み物持ってきます」


慌ててたんだろうけどその扉、内開きだから開かないよ。という前に顔から扉にぶつかっていく、だがしかし、だがしかしだよ!この世界で出会ったどの女性よりも彼女は持っているのだ、そう、柔らかな母なる丘を!

顔が扉にぶつかる前に胸が当たり、その弾力で守ったのだ。そしてプヨンと形を変える軟体を凝視してしまう俺。

あはは、と愛想笑いをしてタリアさんが部屋を出ると横のには氷の女王と呼んで差し支えないほどの冷たい視線が合った。

痛い、心が痛いよ。何かアクションがある方がまだ・・・・・すいません。


お読み頂き有難うございます。

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