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第56話

翌朝、朝焼けを眺めつつ城を黙って出るということで外崎に合意を取った。

嫌いじゃないし悪い人でもないんだけどなんというか苦手なんだよね、あの国王。


早々に就寝した為、日が昇る前に目が覚めた。自分の荷物はバック1つにまとめられるし外崎にいたっては何もない。服とかどうしたんだろう、なんか聞いちゃいけない気がするからそれは後でマイリさんのとこでどうにかしよう。その前にサテラ達の処へいって赤ん坊たちの事を聞かないと。もしかしたら商隊が来てるかもしれないし、来てたら馬車の旅だ、外崎の服もなんとかなるか。


部屋を出て、外崎と合流する。合流といっても彼女の使っている部屋だけど、


「おはよう、準備は?」

「持って行く物は無いから大丈夫よ。置き手紙とか考えたけどこっちの字判らなくて」

「一応、昨日国王には今日出っていくことは言ってあるから大丈夫でしょ」


部屋のバルコニーにでてゴーレムに入っているシルに外崎を抱えて貰った。制服姿は見慣れているけど、美女なゴーレムにお姫様抱っことか○塚か?とか思ったのは言わないでおこう


「行くか」

「うん」


明け方の王都を二人と一体で駆け抜けていく。短い間だけど二人旅だ。

城壁を飛び越えて街道に出たところで精霊皆をゴーレムで召喚して護衛になって貰う。


「早くてすっごく気持ち予感だけどね、すっごく怖かったんだけど」

「ジェットコースターみたいな?」

「あんまり得意じゃないんだよ私、あんなにスピードが出るなら先に言っておいて欲しかったよ」


どうやら最近魔術での加速とかで高速移動に違和感が無くなっていたので、気付かなかった普通の人にあれはちょっと早すぎるのか、時速で言ったら120km位だと思うけど。それを横で見ていたシルは物凄く申し訳なさそうな顔で、外崎に頭を下げている。


「えっ、あっいやシルさんに怒ったとかじゃなくて。心の準備とか色々ね」

シルの視線がやや下がった気がした、その後もシルは外崎の横で色々身振り手振りで意思疎通をしていた。そこにディーネも加わり楽しそうにしているんだけど、なんかシルとかディーネが時折、外崎を慰めてる気がする、何があったんだろうか?声をかけようとしたタイミングでラビが横に来て結構強めの肩パンしてきた。

あっれ~俺なんかした?

朝早くに出ても外崎が長距離の移動に不慣れだったり、体力的な物を考えて何度か休憩を入れているが街まではまだ遠そうだ。

日暮れにはどこかで野営の準備かな、街道を少し外れたら森もある、あそこの魔物は前回通った時に粗方サラ達が始末している。


「そろそろ、野営場所探すか。ミーデ、リア悪いんだけど先行してちょうどいい処探し貰えるか」


二人揃って敬礼をして走っていく。なんだろうこっちの文化への順応の仕方が半端じゃないよね。

その場で休憩しながら、2体の帰りを待つ。


「ねぇ、絆創膏とかない?」

「ないな、どうした?」

「靴擦れ痛くって」

「悪い、気付かなかった。ローファーじゃさすがに長距離歩くのはしんどいよな、ディーネ頼む」


やはり買い物は早めにした方がいいみたいだ、ディーネが靴擦れに回復魔法をかけて傷は治ったみたいだけど明日も同じ様に靴擦れで痛い思いをさせる事になる。

王都で買い物しとけば良かった。




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