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第55話

まず、姫様との縁談を無かったことにする。この国を出る為の言い訳というかを見つけて早いとこ街を出る。それから、なんか忘れている気がするけど・・・・。

とにかく外崎も連れて行こう、時間をかけて問題も解決できる。


自室に戻ったら昼食の準備がされていた。部屋で食べられるのは非常にありがたい、今はあの国王達の顔を見ながら食事なんて気まずくて無理だ。

あんまり時間的な余裕もなさそうだし、回答せず逃げたら友好国に勝手に話をされたりナナレシオンに迷惑をかける事になるかも知れない、面倒だよ、可愛かったよ。スゲー可愛かったんだよ。


グダグダと考えながら昼食を終えて、外崎と話をしに儀式の間に入った。

基本この部屋なら誰かに話を聞かれることもないし、覗かれることもないんだけど、クロノスに頼んで周囲との時間の流れを変えて貰った、精霊はみんなここにいるけどね。

今後の事を相談していているうちに、王様から姫様との婚約話が出たこと等こっちの状況も話すことになった。


「私はまだこの世界の事を良く解らないけど、最終的に本人同士の意思じゃない」

「だったらいいんだけどね、断って問題になったり食い下がられたらとか考えちゃうとね」

「だったら、もうそういう相手がいるから無理とかにしてみれば?」

「・・・・なぁ外崎・・俺、向こうでボッチ街道まっしぐらだったの忘れてる?」


なんて言うか、空気が重くなった気がする。


「それを言うなら、私だって・・・・・・・いえ、やめましょう。」

「どうするかなぁ~」

「いっそ、私と元の世界で婚約していたってことにしておけば?向こうの事なんてこっちの人には確認しようも無いんだし」

「そういってくれるのはありがたいけど、いいのか?」

「それしかなさそうだし、それに私もあの王子様とって言われかねないからさ。ただ私も日本に帰してね」

「あぁ、もちろん」


外崎の申し出は非常にありがたい、日本では一夫一妻制なのでこれで話は無かったことにできる。でもって早々にナナレシオンに戻ろう、外崎に戦闘だのなんだのはあまり関わって欲しくないからな。


夕食は外崎も呼ばれて広い部屋で王族の皆さん(目を覚まさない王子を除く)と会食だった。


「急かすわけではないが、昼間の話の件考えてくれたかね」


急かしてる、十分急かしてるから!

昼間外崎と話し合ったことを踏まえ話を切り出そうとしたら


「司から話は聞きました、大変申し訳ございませんが司には私という許嫁がおります。」

「そうであったか、そうか」

「そうでしたのね、ならあの時の司様の必死なご様子も理解できます」


王妃さんちゃんと見てたのね。姫様はどこかほっとした風な表情をしているのでどこかに思い人でもいるんですかね。


「しかたあるまい、ならば正妻は悠殿として、エレンを第2夫人にというのは」

「僕の国では妻は一人と法で定められていますので無理です」

「なんと、そのような法があるのか。であれば司殿が王となり法を」

「あなた、もし司様や悠様がこの世界に残られてもきっと首は縦には振らないでしょう。いい加減になさいまし」

「そうですよ、お父様。さすがに私も今の様な言われ方は傷つきます」

「すまん、司殿。悠殿も申し訳ない。エレンもすまん」


なんだかんだで、王妃様には頭が上がらないようで、これで今回の結婚騒動も落ち着いた。

何か忘れている気がるけど、明日にはナナレシオンに向けて出発だ



お読み頂き有難うございます。

先週のデイリーPVが500オーバーと記録更新となりました。

ありがとうございます。


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