第48話
収納袋から取り出した剣のエレウムが俺のマギアナに反応する。柄の部分だけとか言ってたけど実際は細く薄いエレウムの芯が刀身を通っていた。
「剣が替わったからって何ができるってわけでもないでしょ!」
再びレティがレイピアを振るう、もう鞭見たく撓り過ぎてて軌道が読み難い。剣で捌こうかと思ったけど無理そうなんでそこはもうね、精霊の皆様方が盾として体を入れて来る。
さながらシールド○ットの様に上から来るものはシルやミルクが足元から来るのはシェーネやミーデが防ぐ防ぐ、びっくりする位にゴーレムの部位が飛んで行く。
いくら痛覚が無いとはいえ、美女な見た目のゴーレムの四肢が飛んで行くのは精神衛生上あまりヨロシク無い。
後で直すかは別にしてコアに使ってる魔石だけは傷付けないでよ
「ちょっと邪魔!当らないじゃない!!」
「当たってんだろ、うちのゴーレムに」
「そうじゃなくて、あんたによ!!」
心臓を狙ったであろう刺突が来た、といっても当たったと思った瞬間にゼロのゴーレムが割って入りその顔にレイピアが突き刺さっていた。
〈エレメンタルウェア〉発動
ゼロを剣に宿らせる。
通常であれば俺が精霊を纏ってパスを繋いで武器等に属性とかを付与するけど、この剣に限っては中にエレウムが入っているので関係ない。
レティの体がこっちの剣の間合いに入った、向こうはゴーレムの壁に動きを阻まれ左右にレイピアを振れないし伸び切った腕はすぐには戻せないので思いっきり胴を薙ぎ払う。
同時にゼロを纏った刀身から放たれた重力場が前方へ向けて解き放たれた。
ん、凶悪だな。
それしか感想が出なかった。物凄い圧がかかったであろうレティは地面に半分埋まり起き上がれずにいるが意識はあった、どんだけ頑丈なのさ貴女
「・・・・・・・ったいな・・・・ロ・・・ロじゃない・・・・・・」
すぐ横にはいまだ意識が戻っていないグロースがいる。意識して離した処に飛ばせればよかったんだけど、そんな芸当出来るほどの状況把握能力もないし技量も無い。
ただ精霊の力を借りてチートな性能でぶっ飛ばしただけだから。
レティは這いずりながらグロースになんとか手が届いたみたいで、これがもっと違う状況なら感動を誘うのかもしれないけど、何か仕掛けて来ないかと警戒しかできない。
レティの右腕がグロースを掴んだと思ったら、腕に付けている腕輪が光って・・・・・逃げられた!!!
マジか!あの状況で逃げ出す手段があったのかよ!
無いと思ってた俺も大概なのかも知れないけど。あのダメージだしすぐには反撃に来れないだろう。
仕方ない、一旦切り替えて王族の皆さんから色々話を聞きましょうか。
奴らの目的がなんだったのかわからないし、レティがこの城が壊れるのは困ると言っていた理由も何かあるのだろう。
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