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幕間1話

本編からのちょっとした息抜きと今後の準備回になります。

司がテスタロトへ経ってから2日程経ったある日


アミティエにあるサフィニア商会へ1通の手紙が届いた。

送り主はメルヴィ・ナナレシオン

ナナレシオン王国第2王女からの依頼である。

いくつかの商品購入以外にも最新魔術式の記載された道具類の販路拡大に関する相談がしたいとのことだ

王都にもあるような商品にも関わらず、サフィニア商会での購入には些か疑問を抱きつつも王女殿下からの依頼である以上、商会トップのマイリには断るという選択肢はなかった。


ナナレシオンの王都メルマスへ行くのに際し護衛を雇わなければいけないのだが、普段から依頼をしている冒険者は先日の一件で、今は休業中(遺族に遺体の引き渡しに行っている)為、今回は依頼が出来ない。


仕方なく冒険者ギルドへ依頼をかける事にしたのだが、どうにも初心者だったり、実績があまりなく信頼を置けないようなパーティばかりが依頼を受けに来ており頭を抱える事になった。

依頼をかけてから4日、仕方なしに、直接ギルド長へ王宮からの依頼の為信頼できるランクの冒険者を見繕てもらう事にした。


「お時間を取らせてしまってごめんなさい」

「いえいえ、マイリさんの依頼ですから。先日出された依頼に見合う冒険者が見つからずということでしたが」

「そうなのよ、さすがに王宮からの呼び出しに、初心者パーティとか、あまりに礼儀知らずなパーティを連れて行けないのよ」

「王宮からの依頼ですか、依頼書にはその旨記載がないみたいですね」

「ちゃんと受付の子には書面で伝えたわよ」

「見落としですね、申し訳ない。2人程すぐに動ける者を呼びますのでそれで今回の件は」

「・・・2人ですか?少ないと思いませんか」


数日かけての移動を伴う場合、夜警を交代で行うので4人以上で護衛に着くのが普通だ。


「いえ、責任者という意味で2人ギルドから出します。冒険者も総合ランク3以上の者に限定で3人で計5人でどうですかね」

「それならいいわ」


15分程で男女一人づつギルドスタッフが入って来た。


「初めまして、私はタリア・リストといいます。」

「ジーベ・ゴゼロと申します」


簡単な自己紹介から、護衛に関する報酬等の取り決め。


「彼が居てくれたら、1人で済んだのかも知れないと考えると何とも言えないわね」

「彼?ですか」

「司くんって言って・・・・」

「司さんですか?」

「そうそう、物凄い魔術を使うのよ」

「あっ!私も存じ上げてます。ギルドの格闘技講習で担当させて頂きました」

「そうなの!」


司の話ですっかり打ち解けた二人であった。



そうして7日後、マイリ一行は王都メルマスに到着した。



宿の手配をジーベさんと冒険者に任せ、マイリとタリアは2人で王宮へ向かった。

出迎えたメイドさんはカチュアといった。

メルヴィ王女は今王宮ではなく別の場所にいるということでそちらに行くこととなった、カチュアの案内で連れて来られたのは貴族が多く住まう区画だった。

その中でも伯爵位が住まうような屋敷の中へ招かれていった。


外観に似合わず中の装飾は殆ど無い、しかし掃除などの管理は行き届いているというようなチグハグな屋敷だった。


応接室に通されたものの中は他の場所と変わらず寂しい内装であった。必要最低限の応接用のテーブルと椅子があるだけ。

その中でも異彩を放つ存在が居た、可愛いとか綺麗とかそういった視覚的な感性によるものではなく、存在感、カリスマの様な雰囲気で感じる異彩である。


「初めまして、メルヴィ・ナナレシオンと申します。こちらの招きに応じて頂きありがたく思い、感謝致します。さぁおかけになって」


王女の後ろに控えた銀髪の小さなメイドも異彩な存在感を放っていた。


ここに司に関わった女性が揃っていた。



お読み頂き有難うございます。


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