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第39話

宿屋での会談はそれどころではない事を思い出した俺の一言で解散して街中を住人が探し回ることになった。

赤ン坊を相当数匿える場所なんてどこにある?


「見つかったか」

「いや、さっぱりだ」

「とにかく探せ、なんとしても探し出せ」


後、捜してない場所と言えば領館位か。完全に日も暮れているし今日の捜索は終了して明日の朝からとか言い出してるやつもいる。

面倒を見る人間が居なくて何もできない赤ン坊を放置するとかどういう神経してんだ此処の住人。一度宿に戻って捜索状況の確認をして来よう、サテラがその辺のとりまとめをしていたはず。


「サテラ、状況は」

「すいません、まだ見つかっていません。もしかすると地下水路の方なのかもしれません。そうなれば探し出すのは・・・・」

「それでも、簡単に運びこんで、運び出すなんて出来ない場所にはして無い筈だろ」

「そうかもしれませんが、もう日も暮れコレ以上の捜索は」

「わかった、ここからは俺一人でやる。地下水路の入口だけ教えろ」


マギアナはそれなりに回復している。水路の入口を聞き再び街へ走り出す。我ながらなんという厨二染みた正義感な事か、俺にそんなものが残ってたなんて正直驚きだ。きっと手にしてる力が大きくてそう思えるんだろうな。


「ディーネ、地下水路の方は頼む。ミルク付き合ってくれ」


ディーネにゴーレムを作って水路へ、水場であれば問題なく探してくれる。ミルクには魔石に入って明かりをやってもらう。

探せていない領館へ着くと、入口にはメイドやら守衛やらがいたが構わず、ミルクさんのフラッシュボムで目くらましをして侵入。だって守衛さん入れてくれる気なさそうだったんだよ。


メイドさん達の努力の賜物なのか、館の中は粗方片付いていた。きっとこの館にも地下室が存在していると思う。地下水路なんてモノを作るだけの技術力があるのだからこの規模の館に地下室がないのはおかしい。


でもね、1階をどれだけ見て回ってもそれらしい入口は見当たらない。唯一キッチンから地下倉庫に続く階段があったくらいだ。こういう時ミーデなら簡単に見付けてくれると思うんだよ、会話が出来ないってなんと不便な事か・・・・・。何か忘れて・・・!

俺がミーデを纏えばいいじゃん、自分のスキルを完全に失念してたよ。


ミーデを纏って、使えそうな魔法を試してみる。


「グラウンドサーチ」


本来であれば地下や鉱山にある鉱石なんかを探す魔法なんだけど、こういう時にも便利である。ただ面倒なのは探索範囲が狭いおかげで何度か使わないといけないところか。

結局7回も倉庫内で使った結果、庭にも地下に続く道があるということだ。倉庫から出る時にメイドさんに怪訝な顔をされたけどしょうがない


庭に出てみて気が付いた、一角に積まれた骨の山。人の物だけでは無さそうだった、中には魔物の物まであったけど視界に入ったのは小さな指だった。腱や筋肉で繋がれていないから最初は解らなかったが、気が付いてしまった。

骨の山を前に気が付けば膝を折り黙祷を捧げていた、魔物の骨を一緒にされ親元へ帰してやる事は出来ないけど後できちんと弔ってやる。


で、地下への入口は納屋だった。んお約束だったね。

で中はというと牢屋、領館に牢屋って・・・・なんというかお約束過ぎる。


子供の泣き声は聞こえない、消音の魔術でも使っているのだろう。黴臭さや埃っぽさは感じない地下牢ってわりに掃除とかがキチンとされている。ただ、牢の中にはベビーベットが並び床には遮音の魔術陣が掛かれていた。


牢の一番奥は看守部屋だろうか、明かりが灯っている。

泣き声でいるかどうか判別できない、ということは牢の鍵がいる。あの部屋にいるのが魔人じゃなきゃいいな


お読み頂き有難うございます。

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