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第27話

週1更新に戻りました

ステータスの確認を終えて、体力がまだ足らない。

どうも俺のステータスの向上速度は結構異常な速度だとタリアさんに言われた。異世界転移者の時点でチーター確定な訳だが。

体力を付けるには地道な努力しかない、ランクを上げれば精霊達との会話が出来なくなる、契約は切れないから助力を得ることは出来るけど、その辺の魔術師と変わらないアプローチしかできない。

それもある種の寂しさを感じている、いつかきっとまた会話が出来るようになれたらと思うし、そんなことも話をしている。

きっと特殊ランクを上げていけばいつかは可能になるんじゃないかと思っている、条件が整わなければ成立しない事象なんていくらでもある。プログラムと一緒だ。

どこかで条件付けがキチンとされれば機能しだす。ならその条件を満たすように、満たせるように。

まずは第一段階をクリアして次の段階へ行く為に地味に走り込みをしたり、筋トレしたりしてマイリさんからの報告を待った。


この街に来て9日目、マイリさんからの使者が宿へやってきた。

テスタロト方面の行商人と渡りを付けたようでそこから情報を入手したとのこと。

早速報酬の受け取りの為、お店の事務所へ向かった。


事務所の応接室には既にマイリさんが待っていて、情報を持ってきてくれた行商人が同席していた。

「いらっしゃい、こちら今回情報提供をしてくれたテリオさん」

「初めまして、行商をしておりますテリオとお申します。」


簡単なあいさつに始まって、すぐにテスタロトの状況等を聞くことになった。


国王、3人いた王子の4名は王城の門に吊るされ日に何度か女性の魔人から淫猥な行為をされ生気を吸われて続けて生かさず殺さずの状況。

で王女と1人いる姫は幽閉状況は解らないが殺されていはいないし家畜扱いもされずにいる、他国政を担っていた大臣等は魔人たちに喰われ、骨は国王達から見える位置に投げ捨てられていたそうだ。

魔人は肌の色が浅黒いのでパッと見、普通の人間に見えるが耳の形などが明らかに人ではない形状ですぐに判別がつくらしい。

周辺の村では女性が強制的に妊娠出産をさせられ、生まれたばかりの赤子はすぐにどこかへ連れていかれてしまう。また魔術や薬で強制的に成長を促進させている為、母体への負荷が大きいのか心を壊した人を何人も見てきたという。そりゃ10か月かけて成長した胎児を生むのと2週間で通常の胎児と変わらない大きさの子供を産まされるのではあまりに負荷が違いすぎる。

魔人達からすると王都近隣の村々は人間牧場といってもいいような有様で、家畜として生かされ人が喰われていた。

飼うにも食べ物がいる為畑仕事等は男衆がやっていた。扱われ方は完全に犯罪奴隷のようだったらしい。

実際、国を奪われたのだ。

その国に住むすべての人は奴ら魔人からすれば全て食料なのだろう、それが肉なのか、生気なのかの違いはあってもただ搾取されるだけの生活が待っているのだ。

機嫌を損ねれば食われるという恐怖の上に成り立っている生活。

苦痛しかないだろう、恐怖しかないだろう、諦めることで楽にもならない。

一つ気になることがあったらしい。

明らかに人間にも関わらず、魔人の女と一緒に行動をする男が一人いたのだと、そいつも気が付けば人の肉を食らうような悪食だと。

俺の様に異世界から召喚された事でチート化した事でおかしくなったか、呼び出された側の倫理観に染まったか、元々か。この世界に来て最初に説明された事を再度確認した感じだったな。村や町を回りつつ魔人を撃破それからテスタロト王都へ向かうのがいいんだろうけど一人でどこまでやれるか。晒し者にされている国王達がいつまで持つか、少なくとも2か月以上は今の状況だ、精神的にも限界が近いだろう。

皇子あたりはもう堕ちているかもしれないな、快楽と苦痛で正常な判断が出来なくなっているなら最悪のパターンも・・・・・。


アミティアからテスタロトへの最短ルートで徒歩4日、どんなに急いでも3日合間に村や町を解放しながらになるともっと時間がかかる。最低でも3つの町村がある。

そう考えると7日から10日かな。


今日中に準備を終えてさっさとこの街を出ますかね。




お読み頂き有難うございます。

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