第22話
アミティアの街に着いた、と言っても門の前で通行許可待ちだ。積荷の確認と入る人間の身分照会等、馬車ではえらく時間がかかる。なんでこんなに厳重なのかね?
俺の身分確認に関してはアビリティプレートを提示したらそこで終わりだった、国賓や国王達の専用入口から入るようにと言われたが、あくまで護衛依頼を受けてここに来ている体なので専用入口は辞退して依頼主と共に入る。
なんだかんだで30分くらい待たされて街の中へ入ることが出来た。
中に入ってすぐ目についたのは物凄い数の屋台や露店、この辺は冒険者や流れの行商人が青空市をしているところみたいで、なんでも揃うけど質はあまり期待できない。
極々稀に掘り出し物が見つかることもあるんだとか。
入口から15分位だろうか馬車が停まった、店に着いたみたいだ。
荷物の搬入なんかは店の従業員がやっていて俺は特にすることもなかった。
暇なので店の中を見て回ることにした。
4階建で裏に倉庫もあるみたいで結構デカい。1階は生活雑貨、2階は魔術道具、3階は冒険者向けの消耗品等、4階は武器防具類とフロア毎に売り物が変わる。
3階の消耗品関係の品揃えはいい、値段も割と安め。
4階の武器防具はあの酔っ払い姉さんの店の方が品揃えは良かった。エレウムを使った品は1つも無かった。
でだ、魔鉱石の合金を使ったものが一番高価な防具だったんだ。でも値札を見ると今自分が身に付けている防具の半値位なことに驚愕する。
俺どんだけ高価な鎧を身に付けてんだ?精霊の加護も付いて更に価値が上がっているはず、ちょっと着けるのが怖くなってきた。旅の最中に追剥ぎに合わないように注意は必要だな。
店の人に裏の倉庫にある事務所に連れていかれました。
報酬の話でもして宿を見つけないといけない、拠点無しでさすがに活動は出来ない。ギルドにも行って換金したいしやりたいことはいっぱいある。自分本位な感じではあるけど仕方ない。
「お待たせしたわね。早速なんだけど、報酬に関して相談させて欲しいの」
「そうですね、時間が欲しいってことでしたけど」
「宮廷魔術騎士団は普通王都から出て任務に就くことはないって聞いているのだけど、あなたは何かの任務でも?」
「それは答えられない質問かな」
だって特に任務があるわけじゃない好き勝手動いて、好き勝手に魔物を倒して回る気満々なんだけどね。テスタロトが一番近い目的地って位で他は何も考えていないんだが
「そう、そうよね。・・・・・・・・・そういえば、情報を集めるって言っていたわよね」
「とりあえず、テスタロト関連かな」
「・・・・テスタロトね。あそこは今、人が家畜として飼われていると言われているわ」
「家畜か」
「でも、実情の把握は現状出来ていないの。でも物資の仕入れをしなければ・・」
「なら、確認する手がないわけじゃないってことね。」
なんとも言えない悪い顔で笑いかけてくるこのおば、お姉さん、一瞬背筋が寒くなったのは俺が悪いんだろうな。
「じゃあ、テスタロト城下の情報を」
「報酬にするってことでいいかしら?」
「それで」
「10日程時間を頂戴」
「んじゃ、宿を探してくるんで決まったら連絡する」
そのまま、事務所を出て宿探しに行くことにした、でもその前にギルドに行ってお金用意しないといかんね。少なくとも10日分の宿代は必要になっちまった。
今日は換金を終えて、宿も見つけてそのまま飯食って就寝かな。
細かいあれこれは後で考えよう。
紙とペンも買ったし、新しく魔術陣を構築して戦力アップを狙ってもいいい。
やれることやりたい事を探そう、というかまず今のステータスをカンストさせてランクアップが先だな。
今のアビリティを確認しておこう
総合ランク1
STR 394(B)
VIT 401(A)
DEF 400(A)
SPE 500(S)
INT 493(S)
MAG 438(A)
MDF 500(S)
技能ランク
身体強化:5 剣技:4 抜刀術:2 体捌き:5 格闘術:1
魔術:9 魔法:3 精霊魔法:6 魔力操作:3 詠唱短縮:2
錬金術:1 魔力強化:1 ゴーレム生成:3
解析:7 言語理解:10 気配遮断:10 穏形:10
スルー:8 気配察知:2 遠見:2
特殊ランク
エレメンタルウェア:3
精霊使役:3
術式融合:1
なんか特殊ランクが増えている。ゴーレム生成も地味にレベル上がっている。STRつまり攻撃力が一番低いということは接近戦の経験値が足りないということだ。ギルドの近くに道場のような場所があったな。明日、マイリさんに宿を伝えてから行ってみるか。
『ツカサ、イイカナ』
精霊達がベッドの上で整列しています。でもね、でもですよ、人型サイズで並ぶと狭いよね、なんでそのサイズよ。ちょっと小さくなれませんか?
「どうかしたか?」
『大事ナ話ガ』
「ランクアップしたらみんなと会話できなくなるとか?」
『知ッテタノ?』
ゼロやミーデは割と驚かなかったかな、他の面々は大分驚いているけどね。
それに特殊ランクに精霊使役なんてモノが出てきたらね
「なんとなく、ゼロが自分たちは武器だって言ってたろ。で何度か友達にはなれないとか色々言われたら何かしら意味のある事だってのは解る」
『大分イージーモードなチュートリアルだったっしょ』
『ちょっとは言い方を考えなさい』
こういう時に一斉に話かけてこないのはありがたい、リールは寝てそうでちょっと心配だけど。ん?今更だけど精霊って寝るのか??いや今は置いておこう。
『総合ランクが上がった時点で、私達との会話は出来なくなるわ。でもそれだけ私達を身に纏うことは出来るし、ゴーレムに入って指示を受けることだって出来る。』
「そっか、あんまり変わらないんだ」
『司くんが、何もない所に喋りかけて残念な人に見えることがなくなるだけだよ~』
ディーネさんや残念な人っていうのは止めて下さい。なんだかんだで傷つくんだ。
ランクアップは自分のタイミングでいいのだから、テスタロトに行く直前までミーデにはこの世界の事色々教えて貰おう。後9日、イージーモードなチュートリアルをしっかり満喫しよう。
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