第106話
一晩明けて、王女はだいぶ落ち着いたようで普通に目を覚ましてベッドの上で体を起こしてシェーネに何やら話しかけていた。
俺の特殊ランクが足らないのでまだみんなと会話ができないでいる。もちろん他の人とも会話が出来ない。
「おはようございます」
「おはようございます。この方全然喋ってくれないんですよ。寂しいですよね」
「ゴーレムなんで喋ることはできないんですよ」
「そうなんですか、こんなに精巧な造形をしているゴーレムなんていないですよ」
「そうですか」
言えない、その中に精霊の皆がいて依り代になってるなんて絶対言えない
さて、簡単な朝食をとってこの後のことを相談することにした。肉体よりも精神、マギアナを生み出す部分に大きなダメージを負ってそれを回復させたということにして、今は魔術などの影響を受けやすくなっているかもしれない、その為安易にテレポートで城まで変えるのは命に関わるかもしれない事を伝えたら、案の定ショックを受けていた。
まず俺がテレポートで応援を呼んで、ここまで騎士団を誘導ないしは連れて来て護衛をしながら森を抜けるのもありだと提案してみたりしたけどまだ顔色が悪い、デバックしてから再度どこかにバグとかが無いか確認していないのでもう一日ここで様子を見てから移動する方向で決まった。
食事が終わって状態確認をする為、寝てもらうことになったわけだが、さっきと違い妙に顔が赤い・・・・。
いや如何わしい事は一切しませんよ、いくらイノシシになりそうな男子高校生でも節度くらいは弁えてます、というより外崎さんが怖いです、マジで怖いです。
なんで許嫁なんて設定にしてしまったのか若干の後悔を今更してみたけど、もう遅い。
シェーネに頼んで魔法で眠らせて貰って、昨日同様にスクリーン展開して王女の中にアクセスする。
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ルーは夜通し、司の匂いを辿って馬車を先導し続けた。
その結果騎士の一人がこの方角であれば邪気の森なのではないだろうかと言い出したのだ。
【邪気の森】
ルーにとっては司と出会い救われた場所だ、そして自分の母親が死んだ場所だ、司が簡単な墓を作ってくれたと言ってくれたのは覚えている、いつか一緒に墓参りに行こうと言われたのを覚えている。
とにかく、今は司の元へ急ぎたいのだ。
匂いが少しずつはっきりしてきたのできっと例の森でいいのだろう。
真ってねお兄ちゃん
段々書く時間が無くなってきました。
お読みいただきありがとうございます。
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