第105話
だいぶ空きましたが月1は何とか頑張ります。
夜中にあれこれ考えてもしょうがないので、いったん寝て朝考えようということになって精霊のみんなに護衛を任せて、王女には小屋の奥にある寝室に行ってもらった。
この小屋はルー親子が使っていたものだろう、どうやってここを建てたかはよくわからんけど。
外に出て表にある竈門で、さっきは作らなかった自分の分の食事を作って腹を満たした後、ルーの母親の墓に手を合わせた。
そのうちルーをここに連れて来ないとだめだろうな、なんて思ったけど。
小屋の中でベッドのあるのは王女の寝ている部屋だけなんで、入り口すぐの部屋で座り込み寝ることにした。野営準備をした時に寝袋を放置してきたのは痛かった。
「帰ってこない」
「そうだね、王女様に何かあったみたいだけど」
「帰ってこない」
夕飯を食べ終わったところで呼び出しを受けたツカサがまだ帰ってこない、普段であれば寝る準備をしている時間だ。明日も学校があるのに、今日は寝れる気がしなかった。
ツカサは私達に渡してある、緊急連絡用の魔術具をヒントに王女様を探しに行ったはず
「ハルネェ、ツカサ兄を探しに行く」
「行けるの?場所はわかるの?」
「探す」
「どうやって?」
私が行ったところで役に立つのか?ツカサにはすごく強いゴーレムがいる、私も助けられた、家の仕事も手伝ってくれる。学校で魔術を勉強したからわかる、魔術で動かすゴーレムはあんなにきれいに動けない、きっとゴーレムとは別物なんだろう。
「私は人じゃない、本気出せば匂いで追える」
ハルネェが凄く悲しそうな眼をした、そう私は普通の人とは違う人型の魔獣だから、だからこそ出来ることもある。
「そっか、じゃあルーちゃん」
「なに?」
「中野君のお迎えには騎士団も連れて行って」
「でもツカサにはテレポートもあるし」
「きっとね、メルちゃんも一緒だし。それに騎士団にも、協力したってことにしないと中野君をメルちゃんに取られちゃう」
王女様と結婚しないかって言われてたっけ、お兄ちゃんのお嫁さんはやっぱり目の前にいるお姉ちゃんがいい。だって、もうこの人も私の家族だから。
「わかった、行ってくる」
ツカサからもらった、物がいっぱい入るバックに護身用のナイフとかいろいろ放り込んで騎士団の詰め所に向かった。
「お嬢ちゃん、どうした?もう遅い時間だからお家に帰りなさい、それとも迷子か?」
「ちがう、王女様の居場所・・」
「ちょっ!わかった、わかったから中にどうぞ」
「ん」
私がツカサの家の者であること、特殊なスキルでツカサのことを追えることを伝えたら、なんか大急ぎで支度するからちょっとだけ待ってくれとか言われた。
馬車の用意かな?
「お待たせしたね」
夜の移動だってこともあったから、明かりに使えるスクロールとかをいっぱい詰んだ馬車に5人騎士の人が乗っていた。
なんか、大事になった気がするけどまぁいいや。
お読みいただき、ありがとうございます。
宜しければブックマーク・評価お願いします。




