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二人の霊媒師  作者: 凛道桜嵐
第一章 霊媒師を探して

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8/31

第一章 七星京采のお祓い

こちらの作品は2023年に一度投稿させて頂いた物になります。

区切って読みやすいように再投稿させて頂きました。

これ以上お姉さんの話を聞きすぎて実慎のお祓いについて話を聞かなければ、取材も成り立たない。

今の所、七星京采の情報は実は重度のシスコンだったという以外特に無い。

そこで、姉の話から変える本題に入るべく。

七星京采の姉のまだ居ぬ彼氏の話を想像させたことで、七星京采の機嫌を完全に損ねる前にここに来た目的である本題に話を変え

「あの、今日七星さんにお会いしたかったのも取材のお仕事を受けて欲しかっただけでは無く、先程も申し上げましたが・・・

私の友人である実慎が呪われているのかを見て欲しかったからなんです。」

と言うと現哉さんも私と同じく、これ以上お姉さんの話を七星京采に聞くのは危険と思ったのか話に乗っかってきてくれた。

実慎だけはもう少し聞きたそうにしていたが、渋々話始めた。

お酒の力もあるからか実慎は私に話していたときよりは、少し思い詰めたような感じでは無く、リラックスしたような感じで話始めた。

七星京采は私が聞いた話をそのまま話す実慎を静かに見つめ、先程までの姉のまだ居ぬ彼氏に対して嫉妬という怒りの感情を切り替え最初挨拶してきた時と同じ無表情な顔で話を最後まで聞いていた。

私は電話で事前に聞いていた、実慎の話が全て話終わるのを静かに横で待った。

店長の現哉さんも接客を忘れ、実慎の話を真剣に聞いている。

実慎が話し終わると七星京采に

「私はやっぱり呪われているのでしょうか?」

と聞いた。

七星京采は暫く何かをジッと実慎を見た後、ゆっくりと口を開くと

「俺が視た感じでは少し生き霊は居ますけれども、すぐに解決しますよ。

そこまで強い念というよりも一時のように思いますし。

その元彼さんについて実際にお会いしていないので、その方の生き霊なのかは分かりません。

多分話を聞いている感じでは、その元彼さんの生き霊だと思いますが・・・。」

と言いながら、何を思ったのかキッチンに戻り戸棚から塩を取り出した。

そして違う棚から掌サイズの小さいジップロックの袋に、塩を入れて少し入れるとその袋をジッと掌で包むようにし、何かを念を込めるような仕草をする。

そして、こちらに戻ってきてその小袋を実慎に渡した。

「七星ちゃんこれは?」

と小さいジップロックに入った塩を見ながら、全員がまた頭にハテナマークを浮かべる。

「これを毎日人差し指の指先くらいの量を舐めてください。

そうすれば少しずつですが、貴女を悩ませる生き霊と縁が切れると思うので。」

と言った。

「・・・それだけで解決されるんですか?」

と実慎はそう尋ねながら、その袋に入った塩を両手で大切な物を受け取るようにすると

「はい。

ただ、強い念が込められた生き霊ですし、一日でとかでは切れないと思いますが一週間もすれば切れるかと。

また友人でも、家族でも良いので独りにはなる時間をなるべく作らないでください。

その生き霊の願いは、貴女が孤独になることを強く望んでいるように感じるので。

周囲から貴女を避けさせるように暫くはまだ嫌がらせ等、仕向けてくると思いますが負けないでください。

でも、今日ここに来てくれて良かったです。

これ以上自分一人で背負い込み、我慢していたら貴女だけではなくご家族に対しても何かしら危害をその生き霊はしてきたと思います。

だからここで繋がっている縁を切ってあげた方が貴女にとっても、その元彼さんにも良いと思います。」

と言った。

実慎は七星京采の話の途中から、誰も解決出来ないと一人で背負ってきた不幸の解決の糸口が見つかり安心としたのか、ボロボロと化粧を取れるのもお構いなしに涙を流し始めた。泣きながら必死に一つ一つ七星京采の話を確かめるように聞く。

私はメモを取るのを少し止め、実慎の細くて背骨が浮き出てゴツゴツとしている背中を優しく撫でた。

泣きながら実慎は七星京采に

「何かお祓いとか特別な事をして貰わなくても、もうこの塩だけで本当に苦しみが終わるんですか?」

と聞いた。

途中途中呼吸が乱れているからか、聞き取りづらい所もあったがこれまで苦しめられてきた事に終わりの兆しを確かめるように聞いた。

七星さんもその実慎の思いが伝わったのか

「大丈夫です。もう大丈夫。

渡した塩を毎日きちんと舐めて、強い念が起こし続く嫌がらせからも、そのことで生まれる恐怖心からも負けるのでは無く。

まずは、自分の呼吸さえ整え、一人の環境を作らず。

家族、友達と会社の人達とも積極的に会話をするようにすればもう大丈夫です。」

と言った。

私は特別な事(例えばきちんとした除霊)をしないという七星京采に対し、少し本当にこの小袋に入った塩だけでもう大丈夫なのか?解決されるのか?と心配になった。

ただ、もし七星京采が噂されている通りホンモノの霊媒師という力を持っていて、実慎が良いように環境が変われば良いなと思い少し様子を見てみようと考えた。

七星さんが一週間かかるというのであれば、一週間後には実慎の周辺で嫌がらせも含めて身の周りで何も起きなくなっていれば、七星京采の力は本物であるという証拠になる。

記事を書くまでには時間もまだある。

それまでに七星京采という人物について知る為に、過去に彼に助けを求め解決して貰った事がある人を探し出し、話を聞くのも良いかもしれないと考えた。


除霊の仕方は、実体験を元にしていますが所詮知素人の作品ですので除霊はきちんとした方にして貰ってください。

私は元々血筋で視える体質で、三度お祓いをして貰ったことがあります。

ただ、どんな方よりも母方の祖母が一番強かったです。

祖母は視える訳でも、感じる訳でもありません。

しかし、私は祖母が通った瞬間そこに居たモノがパンッと消えたのを目撃したことがあります。

そこに居たモノが成仏されたのか、どこかに飛ばされたのかは分かりませんが・・・

ヤバいと身の危険を感じた時、祖母を呼べばその感覚が無くなります。

祖母に

「どうして、おばあちゃんはそんな事が出来るの?」

と聞きましたら

「そんなもんは居らん。私は信じてない」

と言ってきました。

小さい頃から視えると悩む私の事を知っているのに・・・と思いました。

・・・・クソババア

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