第二章 弟の存在
こちらの作品は一度投稿させて頂いた物になります。
気軽な気持ちで読んで頂けるように、区切って再投稿しております。
それから、月日が経ち私は大学生になった。
受験勉強は大変で、勉強を傍らに霊媒師の仕事もしていた。
仕事と言ってもお金が貰えるわけでは無い。
中にはお金を渡してくる人も居たが、私は商売にしているわけで無いという事を説明してお断りしていた。
それは母も承知済みで、経験値を積む修行の一環として私は活動していた。
ただ大学に通い始めてからは、今までの人数の比では無くなった。
大学生になると車の免許を持つ子が増え、車で友人とドライブに行くという話があちらこちらで耳にするようになった。
ただ夏の前には肝試しならぬ心霊スポットに行く人が増え、そこで何かを持って帰ってきてしまったという相談が夏頃は特に増えた。
最初は、同じ学部の友人達にも話していなかった。
SNSが普及されて私の口コミを見た人達が出てきて、本当にそういう力があるのかと聞いてくるようになった。
私は最初素直に答えていたが、段々と興味本位で聞いてくるのでは無く。
私の話した内容が嘘だとか、作り話だとか言う声を耳にしてからは話さなくなった。
ただその頃から私は、また違う力が目覚めてきていた。
その力は生きている人間の考えている事、また欲しい言葉が分かるようになった。
悩み事を相談される前に、何をこの人が悩んでいるのか分かってしまう。
また今日とても邪悪なモノに会うぞ・・・という日には木々達が騒ぐのだ。
近所の庭に咲く花達が、学校に生える木々達が、風に吹かれながら私に用心するようにと伝えてくる。
私はその声を聞いて身構えたり、お祓いの仕方を変えたりしていた。
暫くそんな生活が続くと母から一枚の白い封筒を渡された。
表書きには私の名前が書かれていて、裏には七星京采と名前が書かれていた。
七星は私の旧姓だ。
だが京采という名前の人物に心当たりが無かった。
だが何となく気になり封筒の封を開ける。
中には一枚の紙が入っていた。
決して綺麗な字とは言えない男子の字で書かれていた。
「拝啓 龍王寺 柑奈様
初めまして、私の名前は七星京采です。
実は私は貴女の腹違いの弟です。
今は地元の高校に通っています。
父から私が中学生の時に、私には腹違いの姉が居ることを聞きました。
私が原因で龍王寺さんには大変ご迷惑だけでは無く、人生を・・・家庭を壊してしまった事に深く傷つき、どうしても謝罪したいと思い手紙を書きました。
今は父方の祖母と一緒に暮らしています。
ただどうしても直接、龍王寺さんに謝罪の機会を頂けたらと思います。
お返事お待ちしております。」
と書いてあった。
私に腹違いの弟がいたのか。
驚きはしたもののどうして今頃になって手紙を出してきたのか。
また謝罪を何故この人がして、私もされないといけないのか・・・。
謝罪をされた所で過去は変えられない。
何が目的なのか・・・と思った。
すぐさま便せんを探し、謝罪などして頂かなくて結構ですと書いて出した。
父も父だ。
自分がしでかした事を自分の子供に話して、子供に罪悪感を植え付ける等・・・
何を考えているのかと思うと、身勝手な父に怒りの感情を覚えた。
しかし、腹違いの弟からの手紙はしつこかった。
何度断っても一度だけでもと言って聞いてくれないのだ。
さすがに切手代の事を考えるとキリが無いと思い、一度だけならという理由で会うことにした。
場所は相手が高校生というので相手が住んでいる地元の場所の方が良いだろうと思い、弟が住んでいる場所の最寄り駅にあるカフェで会うことにした。
顔もどんな人なのかも分からない。
ただ、これで来なかったらそれもそれだと思い私は約束の日まで大学のレポートに追われ、霊媒師の仕事も引っ切りなしに相談が来るので追われる日々が続き、異母兄弟に会うことに対してあまり深く考えないようにした。
オタ活という題で何度か作品を作ろうと思ったことがあります。
私は小学一年で推しを作り、中学二年ではリアコに目覚め、それが未だに抜け出せずにいます。
むしろ、抜けなくてもいいのでは?と思うようになりました。
大学卒業して間もない頃に、リアコだった推しが女性関係で炎上したときは拒食症になった事もあります。
そんな思いをしても、まだ辞められない推し活。
推しを応援してる時。
金は飛べど、輝く生活を一度味わってしまえば抜けるに抜け出せないのです。
そんなオタ活について作品をいつかは書けたらと思いますが、今は無理そうです。




