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二人の霊媒師  作者: 凛道桜嵐
第二章 霊媒師 七星柑奈 弟との出会い

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第二章 初めての悪霊

こちらの作品は一度投稿させて頂いた物になります。

一度読んで頂いた方もいらっしゃるかと思いますが、気軽に読んで頂けるように区切って再投稿しております。

ご理解頂けましたらと思います。

私と京采が出会ったのは私が大学生の時だった。

当時私は母と一緒にマンションで暮らしていた。

小学生の時に離婚してから、母と二人三脚で生きてきたのだ。

遅い時間まで私の学費、生活費を稼ぐ母に私は学校から帰ると友人達と過ごすよりも家事をする時間の方が多かった。

時々家庭の事情を知っている近所のおばさん達に、多く作りすぎたからと言って食べ物を分けて貰うことも多かった。

友人達には恵まれており、一緒に放課後遊べないのに仲間外れにすることも虐めに繋がる事も無かった。

皆私の私生活に例え幼くても理解し、話しについていけない時は細かく説明してくれてグループの輪に入れてくれた。

その生活は大学生になっても続いた。

私は恵まれている生活に感謝の気持ちでいっぱいと引き換えに、母にも友人達にも言えない事があった。

それは死んでいる人間が見えてしまう事だった。

最初のきっかけは小学生5年生の時である。

私はいつものように母が仕事から帰るまでの時間に、夕飯の準備をする為買い物に出かけた。

走ってスーパーに向かっていた。

確かあの時、スーパーの安売りの時間が迫っていたからだったと思う。

私は毎日通るスーパーまでの道のりを走り、途中途中止まっては息を整えてお店に一秒でも早く着くように走っていた。

そんな時、目の前で信号機が赤になったからなのか信号待ちをしている三輪車に乗った男の子が居た。

その男の子の近くには親が居るわけでも無く、ただ一人ポツンと青信号になるのを待っていた。

私はその男の子の存在にそこまで気にしていなかった。

どちらかと言うと信号が青になる前にその信号に着けるかも・・・

ずっと走り続けていたから、一回休憩出来たら良いなと思っていたくらいだった。

私が信号に着くと予想通り、まだ信号機は赤だった。

「はぁはぁ」

と息を整える私に気にすること無く、ジッと道路を見ている男の子に少し不気味を感じつつも私はあまり見過ぎてはいけないと思って目線を逸らしていた。

そして赤信号が変わるのを待っていると、右から猛スピードでこちらに向かってくるトラックが来た。

多分もうそろそろ信号が変わってしまうのに対して止まりたく無い為、規定されているスピードよりも速いスピードを出して渡りたいのだろうと思い、通り過ぎるのを待っていた。

すると視界の端で何かが動いた。

その動いたモノにハッと気づき見ると三輪車に乗った男の子が、トラックが猛スピードで向かって来ているのにも関わらず道路に飛び出したのだ。

私はこのままこの子が進んでしまっては確実にトラックに轢かれてしまう、そう思った。

私はトラックの運転手は気が付かないのか、スピードを緩めない。

運転席を見ると携帯を弄っていて、こちらには全く気付いていなかった。

今ここに居るのは私しか居ない。

私しかこの子を救うことが出来ない。

そう思ったのが先なのか、それとも行動していたのが先なのかは正直覚えていない。

しかし、次に私が次に見た光景はトラックの前に飛び出して男の子を庇っていた。

トラックの運転手は私達の姿を見て、携帯を助手席に放り投げ急いでハンドルを切り急ブレーキを掛けた。

キキッーと大きなタイヤが道路に擦れる音と共にブレーキ音が聞こえた。

私は轢かれると思い、思いっきり目を瞑りしっかりと男の子を抱きしめていた。

「あぶねーだろっ!

いきなり車に飛び出して来てんじゃねーよ!

クソガキがっ!ひき殺すぞ!」

とトラックの運転手は窓を開けて私達に怒鳴り声をあげた。

私は心臓が飛び出すように耳の奥まで心音が響き渡るような感覚だった。

私は言うだけ言ってまた走り出すトラックを横目に、抱きしめていた男の子を見た。

しかし、そこには男の子も男の子が乗っていた三輪車も無かった。

私は一人だけその横断歩道に倒れ込んでいたのだ。

私は何事かと思いながら男の子を探すが見つからない。

「何だったの?」

と独り言を呟いた。

呆然と横断歩道で座り込んで、暫く動けなくなってしまった私の頬に何かが当たった。

「なんで、轢かれなかったの?

死ねば良かったのに。」

と先程の男の子が私の頬に頬をくっつけて幼さのある話し方で言ってきたのだ。

私は悲鳴をあげた。

近くを歩いていた人が、私が悲鳴をあげた事。

そして、先程トラックに撥ねられそうになったのを目撃していたからか、怪我をしているのでは?思ったらしく、数人の大人達がそれぞれ大丈夫かと聞きながら傍に来てくれた。

しかし、私はトラックに撥ねられかけた事よりも、先程の男の子の事で頭がいっぱいになって大人達の声掛けにも返事が出来ずただその場で立ちすくんでしまった。

私は悪霊などは出会った事がなく、よくテレビで特集をされているのを観て

「ひぇーこえ-」

と思っておりました。

ただ、一時期ですが声がよく聞こえ。

耳元で「死ね」「殺す」など言われていた事がありました。

私変になったのかな~と思っていましたら、最後に出会った霊媒師の方に

「貴女は強い力を持ってしまっているから、聞こえたり視えたりするんだね。」

と言われ、なるほどな~と思ったことがあります。


大体、そういう声が聞こえたりモノの気配を感じたりして良く無いな~と思う時は、思いっきり濡れ場のBLドラマCDを大音量で流してやってました。

そうすると、大体居なくなります。

きっと気まずい空気になるのか、それともコイツ腐女子だと思い引いてしまうのか分かりませんが効果はありました。


よく、そういう良くない空気を変える為にマツケンサンバをかけると良いと聞くので

もし、そういう空気・雰囲気に出会った際にはお試しください。

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