↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
二人の霊媒師  作者: 凛道桜嵐
第一章 霊媒師を探して

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
17/31

第一章 2回目のお祓いの現場にて

こちらの作品は2023年に一度投稿させて頂いた物になります。

一度投稿させて頂いた物があまりにも長文でしたので、読みづらいのでは?と思い削除させて頂きました。

すみません。

私と稔一朗さんは慌てて頭を下げるが、奥さんと息子さんは無反応だった。

「本日は息子さんと奥様についてお話をお伺いしたいと思います。

まず始めに、息子さんと奥様のお名前をお伺いしても宜しいでしょうか?」

と聞く柑奈さんの斜め後ろに、ソッと部屋に入ってきた弟の京采が正座して座る。

「息子は海人(かいと)で妻は編実(あみ)です。」

と京采に軽く会釈し挨拶をしながら、稔一朗さんは柑奈さんの問いに答える。

「海人さんと編実さんですね。分かりました。」

と白い紙にそれぞれの名前をカタカナで柑奈さんは書き始めた。

「それではお話をお伺いしたいのですが。

まず始めに海人さんに異変が起きてから、編実さんにも異変が起きた。

というのでお間違い無いですか?」

「はい。

息子が友人達と夜、心霊スポットに行ってから様子が変になりまして。

妻は、その頃は普通だったのですが・・・

最近は意識または心がどこかに行ってしまったような、声をかけても目も焦点が合わないような状態が続いてまして。」

「そうでしたか。

お父様、よく耐えてきましたね。とてもお辛かったでしょう。

もう大丈夫です。

海人さんのご様子を見る限り心霊スポットで何かを拾ってきてしまった。

あるいは何かをご友人と共に壊してしまったのでしょう。

とても強い怨念が、海人さんの頭にグルグルと巻き付いているのが見えます。

雲のような形が海人さんの頭に、グルグルと巻き付いているような感じです。

海人さんはとても強い方ですね。

このグルグルした怨念を薙ぎ払おうとして、壁に何度もぶつけていたのではありませんか?」

「はい。深夜2時頃になると、壁に向かって何度も額をぶつけるんです。」

「そうでしたか。

海人さんの中で必死にこの怨念と戦っている姿が見えます。

とても大変そうです。

少し海人さんの額に触れさせて頂いても宜しいですか?」

「えぇ、もちろん。」

と稔一朗さんは海人さんの頭を両手で持ち上げて柑奈さんが額に触りやすいようにする。

車の中では血走っていた目が、今ではグッタリと力無い表情をしている海人さんの額に、七星柑奈は右手に人差し指と中指を揃えてソッと触れた。

「やっぱりそうだわ。

海人さんは本当に頑張って戦っています。

うんうん。もう大丈夫よ。

海人さん私の声が聞こえますか?

私の名前は七星柑奈です。初めまして。

お父様のご要望で、本日は海人さんの頭に巻き付くこの雲のような形をお祓いさせて欲しいの。

そうよ。

大丈夫もう怯えなくて良いわ。

よく頑張ったわね。

でももう少しだけ頑張れるかな?

少しだけ、私のお手伝いをして欲しいの。もう怖くないわ。

もう痛い事もない。

ただ私が息をして、息を吐いてと言ったらその行動をして欲しいの。

大丈夫かな。

・・・・あらあら大変、身体が上手く動かせられないのね。

今額に私の指が当たっているのは分かる?

そうその体温に集中すれば海人さんは、もう自分の意思で呼吸が出来るわ。

・・・・そう額に集中して。」

そう七星柑奈は海人さんの額に指を当てながら、海人さんと会話をしているのか。

一方的に話掛けるようにしながら、海人さんの傍に寄った。

七星柑奈に額を触られてから海人さんの呼吸は荒くなり、何かうめき声も聞こえてくる。

先程までグッタリしていた様子が、少しずつ車内に居た海人さんの表情に戻ってきている。私は息を殺して、その様子を見つつメモを必死に取る。

怖くて、文字が震える。

海人さんから感じられる怒りの感情が部屋中を満たしているように感じ取られ、恐怖でどうなってしまうのかという気持ちになってくる。

部屋の空気から伝わってくる恐怖心で、必死に書こうとしても文字がまともに書けなくなっていた。

そんな私と同じ気持ちなのか稔一朗さんも、自分の息子の様子に恐怖を感じているようだった。

少し海人さんから距離を取ろうとする稔一朗さん。

奥さんの編実さんは、海人さんの様子に全く気付かないのか虚ろな目で天井を見ていた。

七星京采は、七星柑奈の様子を見ながらいつでも動けるように少し腰を浮かせていた。

七星柑奈は一人だけこの恐怖に対し、凜とした態度で海人さんの額に指を当てながら海人さんの名前を呼び続ける。

すると、海人さんの呻き声が発狂に変わった。


大学生になると周りの人間達は、車の免許を取得する子が多く夏になると心霊スポットなどに出掛けたという話をチラホラ耳にしました。

私は「アンタはそうでなくでも、感じやすい子なんだから危ないから行くな」と親に反対されていたので参加する事は出来ませんでしたが・・・


今では不法侵入にもなりますし、法律も厳しくなりましたのでそのような青春が味わえなくなったなと・・・

まあ、その土地の持ち主や近所に住む方からすれば迷惑極まりない行為ですけどね。


ただ、その場でしか感じられない恐怖ってありますよね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。