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二人の霊媒師  作者: 凛道桜嵐
第一章 霊媒師を探して

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第一章 七星家

こちらの作品は2023年に一度投稿させて頂いた物になります。

一度投稿させて頂きましたが、一度にあまりにも長文で投稿していたため気軽に読んで頂けないのでは?と思い一度削除させて頂きました。

稔一朗さん家族のお祓い当日。

私は電車で七星京采の家に向かっていた。

お昼2時に来て欲しいという事とお姉さんの許可は、

「弟が言うのであれば。」

という一言で無事に取れた。

手土産はプリンだ。

七星京采に聞いた所、お姉さんはプリンが一番好きとの事だったので朝から行列に並び、午前中で売り切れるという有名なプリンを確保して七星家に向かった。

最寄り駅からバスに乗り、10分程乗ってから下車する。

七星京采が書いてくれた住所をスマホで検索し、地図で現在地を確認しながら向かう。

バス停から5分程の所に佐々木が言っていた大きな門が見えた。

二階建ての一軒家で大きな木の門があり門の上には瓦の屋根が着いていた。

20代の二人が住むにはとても立派な建物である。

圧倒されていたら後ろから紺色の車が近づいて来た。

運転手を見ると稔一朗さんが乗っていて、助手席には稔一朗さんと同い年くらいの奥さんと思われる白髪混じりで一つ結びにしている女性が乗っていた。

稔一朗さんはあの日とは違って今日は私服だった。

水色と白のストライプの長袖を着ていて、奥さんは茶色の長袖ワンピースを着ている。

私は軽く会釈して七星さんの家のインターホンを鳴らした。

ピンポーンという大きな音が家の中に響き渡る音が聞こえる。

暫くしてから

「はい。」

と女性の声がした。

「あの私本日実采稔一朗さんのお祓いに同行させて頂くお約束をさせて頂いた者です。」

と言うと

「はい。分かりました。稔一朗さんご家族もご一緒ですか?」

「はい。今車で到着したところです。」

「分かりました。門が自動的に開きますので門が開きましたら、左手にあります駐車場に止めて頂けますようお伝え出来ますか?」

「分かりました。」

と言うとプツと通話が切れて門の鍵が開く音がした。

佐々木の話からして手動で鍵を閉めるのかと思っていたので、自動なのかと思い凄い場所に二人で住んでいるんだなという私の生活の違いに驚きながら、稔一朗さんに駐車場の説明をした。

稔一朗さんは

「分かりました。インターホン押してくれてありがとうございます。」

と言ってきたので気にしないでください。と言いつつ稔一朗さんの後ろに座っている青年の姿を見てギョッとしてしまった。

髪の毛は何ヶ月も切っていないからか、肩まで伸びていてボサボサの黒髪。

伸びきった前髪から覗く目は血走っていて、今にも噛みついてきそうな程怒りの感情が伝わってくる。

稔一朗さんが無理矢理嫌がる息子を連れてきたのかと思う程、稔一朗を後部座席から恨みを込めるような目つきで睨み付け、服は長袖を着ているから自傷行為は分からないが両手には手袋をはめていた。

私が息子さんを見ているのが稔一朗さんにバレてしまったのか、少し気まずそうな顔をしてきたので私はすぐに車から離れた。

私は極力、門が開ききるまで車を一切視界に入れないようにした。

思った以上の酷さだったと思った。

これは実慎よりも酷いと思っても良いかもしれない。

それくらい車内の空気が淀んでいたのだ。

正直これからこの家族の傍に居て、お祓いを見る事が怖く感じ緊張感で冷や汗が出てきた。

門がゆっくりと開き、稔一朗さんは車を発進させて門をくぐって駐車場に車を止めた。

車を何度か往復させて入れている様子を見ながら、私は七星家に圧倒された。

門を潜った時にどこか聖域のような場所に来たような、神社の鳥居を潜ったような感覚がした。

そして目の前に広がる大きな庭と一軒家。

大きな庭には1本の大きな木が見下ろすように立っている。

駐車場は三台くらい車が止められるくらいのスペースがあり、その中の一つに多分七星家の車だろうと思われる黒い車が置かれていた。

また庭は石道が門から家の玄関まで続いていた。

毎日掃き掃除をしているのか、石道には砂利一つ落ちていなかった。

稔一朗さんが車を止めると中から奥さんが車から降り、稔一朗さん、最後に息子さんが出てきた。

息子さんの足はふらつき、その様子を見て稔一朗さんがすぐさま息子を支えた。

頭がグッタリしていて体調でも悪いのかと思うくらい、先程の血走った怒りとは真反対の表情をしている。

奥さんはどこかボーと空を眺め、心ここにあらずと言った放心状態で立っていた。

稔一朗さんは息子さんを肩に担ぎながら七星さんの家に向かって歩き始めた。

その背中を追うようにして奥さんが、フラフラとまるで稔一朗さんに引っ張られているような感じで歩いて行く。

その三人に少し離れながら私も七星家の玄関に向かって歩いた。


昔は大きな家に住みたいと思っていましたが、大人になると庭の掃除やら家の掃除が大変なのに気が付き今では小さい家でいいやと思うようになりました。


私の住んでいる家から少し歩くとお庭に噴水がある家があるのですが、その家の前を通る度に掃除はどうしているのだろうとか水道代凄くかかるんだろうなと現実をみるようになりました。

昔はお姫様が住んでいるみたいな家だな~と憧れていたのに、きっともう私の目は汚れてしまったのでしょうね。

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