第一章 次の日
こちらの作品は2023年に一度投稿させて頂いた物になります。
読みやすいように、区切って再投稿しております。
次の日。
案の定酷い二日酔いになり、家のベッドで倒れ込んでいた。
取材で一日外回りすると上司にLINEすると了解と返信が来た。
こういう時にこの仕事で良かったと思ってしまう。
他の記者達はどうか分からないが、私の会社は上司に怒鳴られることは多いが結果重視のため、取材という名目で連絡すれば一日のスケジュールを自由に決められる。
実際昨日七星京采に話を聞いているので全く行動していない訳ではない。
バレないように聞いた話を纏める仕事を家ですれば、上司に明日聞かれても今日ズル休みした事を誤魔化す事は出来るだろう。
そう思って私は布団に包まった。
二日酔いを経験する度に毎回もうお酒を飲まないと誓うだが、その場の雰囲気とかに流されていつも飲み過ぎて次の日に反省するのはもう慣れた。
酔わないから良いと思う甘い考えに流されると例え酒に強くても、時にはこうやって二日酔いになるのだ。
二日酔いになるのは殆ど無いのだが、時々こうなるのだ。
たまたま外れを引いてしまったのは運が悪かったと二日酔いになる度に毎回思うが、運が良いときはどんなに飲んでも二日酔いなんてならないので今回は外れだったようだ。
少し反省をしつつも私は頭痛を含め吐き気が少し良くなって来ると、忘れないうちにノートパソコンで昨日聞いた話を纏めた。
纏めながらやはりお姉さんに直接会い話が聞きたくなった。
きっと七星京采よりも、霊媒師についてもっと詳しい話やお祓いの仕方を見れると思うとアポを取りたかった。
ただ、昨日の店長の現哉さんの話では取材目的では絶対難しい。
「はぁ~」
と溜め息が出る。
どうしたものか。
先輩の佐々木には七星京采を教えてくれた事について、先輩のお陰で七星京采から話を聞けた事をLINEで伝えると良かったなと言ってくれた。
だが、佐々木もお祓いという課題を上司に以前命じられたとき、七星京采の実の姉とは当時は知らず自宅を突き止め、出てきた女性に取材を申し込むと駄目だと門前払いされた事については覚えていると教えてくれた。
私の体調がかなり回復した頃、佐々木は仕事の合間を作って電話をくれた
「やはり難しそうですかね。」
と私が洗濯物を干しながら電話で佐々木と七星京采とは今回接点が持てた事と話を聞けたことから、今度は姉に直接伺い話を聞くことが難しいかについて相談していた。
電話の向こうでは会社に居るのか、上司が誰かに怒鳴っている声が電話の奥から聞こえていた。
佐々木は上司の機嫌がこちらに向かないように、非常口に出てきて移動したからか呼吸が乱れ上司にバレないように小さい声で
「まぁな。
俺もあの時の女性が七星京采のお姉さんなのかはその時は知らなかったが。
拒否感というか拒絶感というのか・・・
お祓いが必要な方以外は今すぐお帰りくださいって言われて入れてくれなかったからな。
かなり稼いでいるのか、都心にしてはかなり広い土地で大きな門もある家でな。
扉を閉められた後にわざとらしく、ガチャンと鍵を閉められたからそれ以上交渉が出来なくてな。」
「でも先輩は七星さんのお家知っているんですよね?」
「それは知ってるよ。
後でその住所はLINEしてやる。
だけどあそこにアポを取るのが難しいし、さすがに直接行ってもしつこくしすぎるとあの女性の態度からして、警察呼ばれるかもしれないぞ~
さすがにそんな事になった日には、上司にどれだけ怒られるか!
ハハハ!」
と笑う先輩に私も連れられて乾いた笑い声が出た。
そんな事をして上司からの説教部屋への呼び出しなんて想像しただけでも恐ろしいが、正直もう少し話を聞きたいのが本音である。
どうしたものかと悩みを先輩に打ち明けるが、先輩も難しいな~と言わんばかりで解決出来そうにない。
最終的に先輩と話をして纏まったのは、七星京采のお店に通い、七星京采からそれとなくお祓いの仕方とかを聞くしか無いという事だった。
お姉さんの話が聞けなくても、七星京采だけでもかなりの情報量になるはずだ。
それで上司を誤魔化すしかと話になった。
焦ってもどうしようもない、もう少し時間を掛けないといけないように思えた。
私は実慎に二日酔いになっていないか一応LINEを送ったが、一日経っても既読にならず返信ももちろん来なかった。
二日酔い、一度だけ経験した事があります。
某漫画で二日酔いした次の日に、お天気お姉さんにもう二度とお酒を飲まないと誓う主人公がいたのを思い出しながら、私は当時推していた歴史人物に誓いトイレで死んでいました。
因みに、リキュールをロックで飲んだりするのが好きです。




