資料:大公の特許状
「我ら、神の御加護によるハプスブルクの宿星、チロル、シュタイアーマルク、ケルンテンの伯(大公)レオポルト(Leopold III)の名において、これを閲覧し、また宣誓を聴くすべての臣民に告げる」
「アールベルク峠(Arlberg)の頂において、毎年冬の猛烈な吹雪と悪天候により、あまたの貧しき旅人や巡礼者が道を失い、凍えて命を落としている凄惨な現実がある。
これを見かねたアルレン城の貧しき男、ハインリヒ(Heinrich, genannt Findelkind / 捨て子と呼ばれしハインリヒ)が、行き倒れる人々の命を救い、暖をとり、衣食を与えるための『救難所(Hospiz)と教会』を山頂に建てることを志し、我らに直訴した。
我らは、アールベルク峠の麓にあるアルレン城(Burg Arlen)の城代であり我が騎士であるヤックライン・ウーバーリン(Jäcklein Überlin)、および現地の役人たちから、ハインリヒの計画が極めて尊く、また現地の旅人にとって不可欠なものであるとの報告と証言を受け取った。
依って、我らは我が至高の権威をもって、アールベルク峠の山頂における特定の土地の利用権を、救難院建設のためにハインリヒ、および彼の興す『聖クリストフ兄弟団(Bruderschaft St. Christoph)』に永久に付与し、認可する」
「この救難所に集まる寄付、および救難所の敷地内において、既存の領主や近隣の城は、不当な徴税や不法な立ち入りをしてはならない。この聖域は、旅人の命を救うためのものであり、これを妨げる者は我がハプスブルク家への不敬とみなす」
「この決定を永続的なものとするため、我が公式の印章をこの羊皮紙に据える。
本文書の証人として、我が宮廷の文官たち、およびアルレン城代ヤックライン・ウーバーリン、その他の騎士たちの名をここに記す。
――西暦1385年、ランデック(Landeck)の徴税待ち合い広場にて」
ヤックライン・ウーバーリン(Jäcklein Überlin)
アニェス・フォン・アニフェング(Aniais von Anifang / Anwank)
ハンス・フォン・ヴィルハルツ(Hans von Wilhalz)
コンラート・フォン・シュロッフェンシュタイン(Konrad von Schrofenstein)




