友達料金
「王家直属軍、王家の者達からは通称狂虎と呼ばれていた。奴らは元犯罪者の集団だ」
「やっぱりか」
「残念ながら、我らのお国は犯罪者でも使える物は使うらしい」
「で、あの事件の犯人は居そうか?」
「今のところ何とも言えないな。流石に情報が無さすぎていくら僕でもここまでが限界さ」
「そうか、それは残念だな。あ、いや、ノアは良くやってくれた、ありがとうな」
「気にしないでくれ、こっちも仕事なのでね」
「ちゃっかり金は取ってくんだな」
「仕事だからね、友達料金と僕の私情で二割に負けといてあげるよ」
「太っ腹だなノア」
「まぁ今回の件に関しては僕も気になっていた事だからね」
「だったら俺は最近金欠なんだ、もう一割負けてくれよノア」
「いや、仕事は仕事だからこれ以上負ける訳には行かないね」
「まぁしゃあねぇか」
「さてと、じゃあ僕もそろそろ帰るとするよ」
「またな」
ガラッ
「ども」
僕が病室の扉を開けるとそこにはクロウ君が立っていた。
「おおっ…や、やぁクロウ君。先程ぶりだね」
「ジャックさん言われてた資料追加で持ってきました」
…僕存在してるよな?
「おいおい、ノアを無視してやるなよクロウ」
「ノアさんとは病院に来るまでに話しましたので」
「そうか、すまんなノア気を悪くしないでくれ」
「あぁ。じゃあまた」
さて、クロウ君の正体について話すべきなのかどうか。
全く、こんな事ならジャックからぼったくれば良かったな。
「はぁ〜…全く、敵も悩みも多いなぁ」――
――「やぁ、エマ君ただいま帰ったよ」
「おかえりなさいノアさん」
「おや、いつも通りだね」
「いつも通りとは?」
「いや、もう少し悩んだりしているかと思っていてね」
「過去の事を悩んでいても仕方ないので」
エマ君は強いな。
「ならよかったよ。悪いが暫く一人にさせてくれ」
「分かりました。夜ご飯は置いておきますので」
「ありがとう」
ガチャッ
さて…面倒な事になったな。
例の連続事件の犯人は捕まった…か、
「ふ、ふはっ。ふははははははっ」
茶番もいいところだな。
仕方ない、証拠が絶対に出ないのなら現行犯を狙うか。
嫌だなぁ…
いや、悩むなノアよ僕は誰だ何者だ、
「僕は稀代の天才探偵ノアだ!」
ならば成すべきことをなすまでよ。




