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面食い  作者: ラム肉
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4/13

療養

「…さん。…アさん。ノアさん!」


「…おや、エマ君おはよう…ヘックション!」


「おはよう。じゃないですよ。朝来たら部屋は冷えてるし窓は開いてるしティーポットには飲めないくらい濃い紅茶が入ってるし!」


「ごめんよエマ君。いつの間にかヘックション!」


「そりゃ風邪も引きますよ。ほら、早く寝室でしっかり休んで寝て下さい」


「でもお客さんが来るかもしれないだろう?」


「自分で寝るのと意識が無くなるのどっちがいいですか?」


この目のエマ君は本気だ。仕方ない、今回の事は全面的に僕が悪いしな。


「分かった僕は大人しく休む事にするよ」


「そうして下さい」


…さて、布団に来たがどうするかな。寝ていない訳では眠くも無いしな…

道具や服の整理と、ついでに手入れでもしておくか。


「ノーアーさーんー?」


「はーい?」


「私寝てて下さいって言いましたよね」


「言いました」


「なんで寝ずに物を広げてるんですか!」


「寝室で過ごしていれば寝ているようなものなのだよエマ君」


「うわぁ」


「エマ君心の声が漏れてるよ」


「ほら、布団に入ってください」


「おいおいエマ君、強引だなックション!」


「ほら、休まないから」


「分かったよ。大人しく休むよ。だからその振り上げた拳を下ろしてくれエマ君」


スッ


「分かってくれてありがとう」


「この散らかってるものは片付けておきますからね」


「あ、それはそこに…ちょ、待って、待ってくれエマ君。そんなぐちゃぐちゃに…」


スッ


「エマ君片付けをしてくれてありがとう。何も文句はないよ!」


スッ


ホッ


「じゃあ私は外に行きますから、くれぐれも休んでて下さいね」


「分かってるよエマ君」


そう言ってエマはノアの寝室を出ていった。


「…暇だ!」


どうしようか、片付け…はしたらダメだな。

仕方ない。大人しく眠るか。


――寝られない!


なにか推理でもしてみようか…何も思い付かないな。


――ガバッ


「いつの間にか寝てしまっていたのか」


せっかく貴重な時間を使い切ってしまった。

だがまぁ、風邪も治った様だし良しとするか。


今は何時だ…まだ朝か。


その時「コンコンコンッ」と扉が叩かれた。


「なんだい?」


そして僕とエマ君は、そのまま扉越しに会話をした。


「ノアさん。体の調子はどうですか?」


「あぁ、大分治ったよ」


「そうですか。それなら良かったです。朝食を用意してあるので食べられそうなら早めに来てください」


「いつもありがとうエマ君。どうせならもう少しこのまま喋らないかい?」


「…」


もう離れたのか。つれないなぁ、エマ君は。

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