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面食い  作者: ラム肉
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11/13

ジャック

「…」


「なぁ、何を言ってるんだ?ノア。誰も居ないだろ」


「こっちから呼んだ方がいいのかな?ねぇ?クロウくん、いや、狂虎のジャック・ザ・リッパーよ」


パチパチパチパチパチ


「いやぁ〜お見事っすね。何故俺の正体が?」


「君は情報を隠しすぎるあまり違和感がありすぎたんだよ」


「っすか。それは盲点でしたね」


「で、君はジャック君を勧誘しに来たのかな?それとも殺しに来たのかな?」


「どっちもっす、従えば見逃す、逆らえば殺す…あぁ、貴方はもちろん殺しますよ」


「そんなに殺気を僕に向けないでくれ、君も優雅にティータイムを楽しまないか?」


「よくいうっすよ。貴方はここまでの展開を読んで来たんでしょう?」


「さぁてね」


「貴方はジャック…俺じゃなくてそこのっすよ。その被害者がジャックの元恋人に顔が似ている共通点を見つけ、待ち伏せた。その貴方が俺の事を想定していない筈がない」


「ノア、お前…一体どこまで知ってたんだ」


「さぁて、ね」


「まぁ、いいっす。貴方に用事は無いのでここで死んでもらいます」


「それは困るなぁ、僕としてもジャックには罪を償ってもらいたいのでね」


さて、とはいえどうするかな。ひとまず話して時間を稼ぐしかないか。


「それに僕としてもエマ君の母親、ジャックの恋人を殺した君には少なからず恨みはあるしね」


「おい、ノア!それはどういう事だ」


「…すぅー」


やっちまった、そうだジャックはこの事を知らないんだった。いやはや、僕とした事が。


「今そこの探偵が言ったまんまっすよ。そして俺を殺したければ狂虎に入るしかないっすよ。さぁ、どうするんすかジャック?」


「そうか、お前が…」


「そんな安い挑発に乗るなよジャック!」


「わかってるよノア。俺はこれ以上罪を重ねる気はないし、何より今ある罪を精算して償う時なんだ」


「そうっすか。じゃあ死ぬっす」


「やっぱ一つ訂正だノア。こいつ一人今更殺したところで罪は変わらねぇんだ。俺はこれでも伊達に警察やってねぇんだ、警察として凶悪犯を見逃す訳にはいかねぇからな」


「そうか、それじゃあ僕は警察でも呼んでくるかな」


「俺が逃がす様なあまちゃんだと思ってるんすか?」


別に彼を舐めている訳じゃないんだが…


「お前程度で僕を止められるとでも?」


「探偵ごときがお前程度っすか」


「伊達に長年裏で生きてないよ」


「そっすか。じゃあやってみればいいっす!」


ガキィッン!


「ありがとうジャック」


「こっちもナイフの使い方は慣れてるんでな!」


タッタッタッ


「チッ」


「おいおい俺がいるのを忘れるなよ?こっちも決着を付けるとしようか!」


「あーもうっ。めんどいっすねぇ!」――


――「ノアさん!大丈夫ですか?」


「おや、君は。無事に逃げられたのか」


「はい、ノアさんに隠れろと言われて隠れてたので声が聞こえて何とか」


「そうか、じゃあ君に一つお願いをしてもいいかな?」


「なんでもどうぞ」


「それ以上僕に近付くな」


「え?な、なんでですか?」


「残念だよ、君が両親を殺したのは事故だと、そう信じていたのに」


「え?え?何の話ですか?」


「とぼけるんじゃないよ。前々から疑ってはいたが…あいつが…ジャック・ザ・リッパーが一般人をそう易々と逃がす訳が無いだろう」


「…流石ですね、バレたなら仕方ないか、死んでくださいノアさん」


パァンッ…

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