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蔑ろにされる令嬢は豹変しました ~ パワハラする婚約者も幼馴染みも要りません!~  作者: mimiaizu


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第7話


ドパント公爵家の屋敷でガソマとノウヴァは頭を抱えていた。ガソマの父ドパント公爵に事務仕事などをさせられているのだが、二人にとって大変な作業だったのだ。



「なんなんだこれは!? なんで僕達がこんなことしなくちゃいけないんだ!」


「いつまで立っても終わらない……どうしてこんなことを……」



ガソマは父親に反省と罰と勉強も兼ねて事務仕事及び屋敷での仕事をさせられていた。ノウヴァも一緒なのは、ゾディアーリ侯爵家から追放されたため、ドパント公爵家の屋敷にいることになったからだ。ここ以外に居場所がないこともそうだが婚約破棄騒動の原因の一人でもあるため、ガソマと共に二人きりで働かされていたのだ。



「誰か、手伝ってくれよ!」


「使用人なら手伝うか肩代わりするのが基本でしょ!」



ついでに、使用人たちからのサポートは皆無。これも公爵からの指示だった。いくら文句を言っても使用人は二人に課せられた仕事を手伝うことはない。冷めた視線を向けるだけだ。



「くっそー! こんなはずじゃなかったのに! ユミーの奴め!」


「あ、あの女が……反論なんかしなければ……私は……!」



こんな状況になったのはユミーのせいだとガソマとノウヴァは思っている。実を言うと、二人はあの騒動で本当にユミーを切り捨てるつもりはなかった。愛人にして仕事を押し付けようという魂胆だったのだが大失敗したわけだ。つまり、自業自得なのだがユミーのせいにしなければ気がすまなかった。


そんな二人に、来客が来たとの知らせがあった。それはガソマの友人である二ベスだった。



「おいガソマ! ユミーのことだがもう少し聞きたいことがあるんだが、」



二ベスの顔を見るやガソマとノウヴァは口を揃えて叫んだ。



「「お願い! 仕事手伝って」くれ!」


「……は? 嫌だけど。そんなことよりもユミーについて話がしたいんだ」


「「ゆ、ユミー!?」」



二ベスは先日、ユミーのいるであろうグレード伯爵家の屋敷に行ってユミーを上手く言いくるめて自分の婚約者にしようとしていたができなかった。だが、ユミーの婚約破棄騒動のことで詳しいことを知らないため、よく知っているであろう当事者に詳しく聞こうと決めてここに来たのだ。


そして、当事者で婚約破棄された男ガソマから話を聞いた結果、二ベスは頭を抱えた。



「……何だそりゃ。ガソマ、あんたが全面的に悪いってことかよ。あのユミーに余裕があるわけだ」


「な、何を言ってるんだ! あいつが、僕の言う事を聞いてくれていれば愛人くらいにはしてやったんだ!」


「面倒ごとの全部を押し付けられて愛人なんて立場かよ? 正妻ならともかく日の目を見ない立場になりたい伯爵令嬢なんて普通いないものだぞ?」


「じゃあ、ユミーを正妻にしてやればよかったっていうのか!? ノウヴァは侯爵令嬢なんだぞ! あいつが愛人になって働くべきなんだ!」


(働く側が愛人って……)


「そ、そうよ! あんな地味な女が私を差し置いて正妻だなんて許されないわ! 私のほうが美しいのに!」


(侯爵家から追放されてるくせに今も貴族令嬢気取りか……)



ガソマとノウヴァの言い分を聞いて、二ベスは先日の自分を後悔した。この屋敷に来る前にざっと婚約破棄騒動のことを調べてみたのだが、当の本人達がこれではユミーに一切の非がないのは間違いないようだ。詳しく調べないでいきなりユミーに迫ろうとした行為が悔やまれる。



「……あんたらがこんな感じならユミーが婚約したって話は嘘じゃないかもな」


「な、なんだって? 二ベス、今なんて言ったんだ!? ユミーが婚約!?」


「ああ、先日会ったんだけど、本人が言ってたよ」


「嘘でしょ!? あれから一ヶ月も経ってないわよ!」


「余裕で強気な感じで宣言してたけど?」


「「ッ!」」



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