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運命の経済学 Economics of Fate  作者: キズナ
第4章 自己抑制と割引
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9 昔夜市とメイドカフェ

今回は大和が文化祭を巡る回です。

日曜日は更新できずすみませんでした。極力毎日更新を続けていく予定です。

◇ゲインズ学園


 「皆さんおはようございます。私はこのゲインズ学園生徒会長の髙山日華夏です。本日はこのような晴天で、我が学園の学園祭を開催出来たことを心から誇りに思います。私の話はこの辺にしておきますね。それではこの学園祭の実行部隊であります、文化祭実行員長。梶田智久かじたともひさより開会の挨拶があります。どうぞ。」


 舞台袖から一人の男子生徒が出てきた。梶田先輩だ。

 「えー、今年の文化祭実行委員長させてもらってる梶田智久です。今日明日と2日間ある当学園の文化祭ですが、2日間とも全校生徒全員が楽しめたらと思います。堅いのはここまで。・・・――っすー・・・今から学園再のスタートだああああ!!!全員精一杯楽しみやがれええええ!!!!」

 梶田先輩のかけ声と共に「おー!」と大きな声が聞こえた。どうやら部活連盟と3年生男子が出した声らしい。


 「さて、始まった事だし。どこから回ろうかな・・・。」

 結局私は回る順番も何もかも朝のアレで忘れてしまったのだ。


 「とりあえず、メイド服でも見に行ってみようかな。」

 仕方ないのでどんな服か気になる響さんのメイド服を拝みに行くことにした。


 1年生の教室は校舎の一番南に位置する棟の2階にある。響さんの教室は奥から2番目。2組だったな。私あ1年2組の教室へ向かっていると裕二が後ろから声をかけてきた。


 「大和!お前もこれからメイド服を拝みに行くのか?」

 「もってことは裕二もか。ちょっと気になってな。」

 「なるほど・・・響ちゃんのメイド服が気になったと・・・。」

 「なんだよ。だって会長の妹だし、似合わないはずがないじゃないか。」

 「お前の基準はそこかよ。」

 そう冷静に突っ込まれると私もどう返答するべきか悩む。



 そうこうするうちに1年生の教室がある棟へとやってきた。

 「おいおい、まじか!?」

 裕二が驚くのも無理はない。私も驚いている。


 「確かスタートは10時からだったよな。」

 そうスタートは10時からだが、1年生の教室がある棟の入り口まで既に2組のメイドカフェへの行列ができていたのだ。


 「1年2組のメイドDeカフェへお越しの方は最後尾はこちらでーす!あ、最後尾はこちらでーす♪」

 私たちの前の人もどうやらメイドカフェへ行くらしい。これかなり待たされるみたいだな。


 「俺ここで並んでやるからお前は栞の所行ってこいよ。」

 「え?なんで栞がそこで出てくるんだよ。」

 「どうせこの後行く予定だったんじゃないのか?」

 「そうだけど。」

 「ならいいじゃないか。栞の所へ行くのが先になっただけって思えば。」

 裕二はなぜか行列に並んで待っておくと言い張る。私としてはそれの方がありがたいからうれしいのだが。


 「わかったよ。じゃあ栞の4組へ先にいってくるぞ。すまないが並んでおいてくれ。」

 「おう!ここは俺に任せろ。」

 私は裕二と別れ、4組の場所へと向かった。



◇1年4組教室


 「ここはもうやってるんだな。」

 私は次々入っていく人だまりの中に溶け込んでいった。


 4組のテーマは『昔夜市』。昔ながらの露天などを展開しているようだ。ヨーヨー釣りやスーパーボウル掬い、射的、投げなわなどなど色々ある。これが無料で楽しめるらしい。


 「ヨーヨー釣りってやったことないんだよな。」

 「お兄さん、やってみますか?」

 「私?じゃあやってみようかな。」

 「はい、じゃあこれどうぞ。」

 

 女子生徒が渡してきたものは細い紐のような紙の端っこに針が刺さっているだけのものだった。


 「これでどうやるの?」

 「お兄さんやったことないですかー?っていうか私もなかったんですけど、その紙の針じゃない方の端っこを持って、針を下に垂らします。欲しいヨーヨーについてる輪っか目がけて針を垂らして上手く取るってゲームなんですよ~。」

 「へぇ~。容量は釣りと一緒なんだね。わかった、ありがとう。」

 

 初めてのヨーヨー釣りを体験し、見事ゲットすることが出来た私。勢いに任せどんどんプレイしていく。

 

 「ちょっと、大和君。何してるの?」

 私は栞にぐいっと袖を引っ張られ制止させられた。

 「おお栞か。いやここの夜市は素晴らしいな。楽しくてついつい夢中になってたよ。」

 「そう言ってもらえると作った甲斐があったわ、ありがとう。――じゃなくてスマホ見た?裕二君からの着信ない?」

 「え?・・・・・・うわ、12件も入ってる。」

 「はぁ・・・夢中になるのは良いけど私に電話されても困るんだけど。」

 「栞すまないな。教えてくれてありがと!」


 私は急いで4組の教室を出て行った。



◇1年2組教室前


 「2年の橘だけど、連れがもう入ってるはずなんだ。入って良いかな?」

 「あ、はい。どうぞ~。」

 私は入り口にいた2組の生徒へ話しかけ室内へ入る。



 部屋に入ると机一杯にお客さんが座っていた。そしてその机に飲み物やら食べ物を配り歩くメイド服を着た女子生徒達。


 「おーい。大和!こっちだ、こっち!」

 裕二が私を呼びながら腕を上に挙げ左右に振っている。私は素早く裕二居る机へ向かい席に着く。


 「大きな声出し過ぎだろ。」

 「ははは。すまんな。でもすぐわかっただろ?」


 私が席に着いたのを確認したかのようにメイド服の女子生徒が私たちの元へやってきた。


 「・・・・・・い、いらっしゃいませ。ご、ご主人様♡」

 聞き覚えのある声だ。


 「こ、これがメニューです。何にしますか?」

 女子生徒が出してきたメニューを見るが何が良いかわからなかった。


 「俺はメイドのおすすめで!ん?」

 「じゃあ私もそれで。どした?裕二・・・。」

 私は裕二の顔とその女子生徒の顔を確認した。


 「響さん!?」

 「は、はい!先輩方お越しくださいましてありがとうございます。」

 そこにはメイド服を着た響さんがいた。


 黒基調で白エプロン。スカートは短めでひらひらしてる。実にシンプルなメイド服だ。


 「響ちゃん似合ってるね、それ。」

 「ありがとうございます。えへへっ。」

 「裕二、そんなエロい目で見てると親父くさいぞ?それに会長に何言われても知らないぞ?」

 「そうだぞ、原田君。私がどこで君たちを見ているかわからないからな。」

 「あ、お姉ちゃん。」

 「響、私もメイドのおすすめを1つだ。」

 「はぁい!メイドのおすすめ3つ7番テーブルさん入りまーす♪」


 響さんは厨房側へとかけていった。

 さて、私たちは今横にいる会長にどうやって対応するべきか早急に考えるべきだ。


次回は2日目まで突入します。


ここまで読んでいただきありがとうございます。

次回更新は11月13日(火)午後8時予定です。


ブクマ等々お待ちしています。

是非読んでいってください♪

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