↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
運命の経済学 Economics of Fate  作者: キズナ
第4章 自己抑制と割引
PR
24/38

3 合田隆史

この章は少し変則的ですが各話がやや短めとなっています。

◇3年生教室棟


 「ここに合田先輩がいるんですか?」

 「えっと・・・1組だったと思うわ。」

 「1組って言うと・・・この先ですかね。タイミング良く会えればいいんですが・・・。」

 私たちは3年生の教室棟で合田先輩を探すことになった。


 「あ、京子ちゃん。合田君って今どこにいるか知らない?」

 高橋先輩は近くを通りかかった乾先輩に話しかけた。


 「ん?ひろっち?」

 乾先輩はキョロキョロとこちらを探している。


 「あ!ひろっち発見!何々~?呼んだぁ?」

 まるで主を見つけた飼い犬のように駆け寄ってきた。


 「やー、っほー!ひろっちーーー!」

 乾先輩は大きくジャンプして高橋先輩の前へ着地した。


 「京子・・・ひゃうっ!」

 「うへへっ、本当良い体してるよね♪ひろっちは。」

 乾先輩は目の前にはおらず、高橋先輩の後ろにいた。乾先輩は高橋先輩の胸を両手で揉みしだいている。


 「見ちゃだめです!」

 響さんが私の方へ両手を向けて妨害を行う。

 私は、すぐに後ろを向き見ないようにした。


 ゴツンと鈍い音がしたので、そっと振り返った。

 「先輩、大丈夫です・・・か?」

 「ご、ごめんね。大丈夫だから。」

 「あはははぁ・・・ごめんね。」

 高橋先輩は後輩に恥ずかしい場面を見られて顔を赤くしている。


 「と、とりあえず、乾先輩でしたか。合田先輩が今どこにいるか知りませんか?」

 「合田っちの場所?えーっと私同じクラスだけど教室にはいなかったよ?あ・・・もしかしたら、図書室じゃない?ああ見えて結構本好きって聞いたことあるし。行ってみたらどう?」

 「図書室ですか・・・わかりました。行ってみます!」

 「そういえばその子・・・。」

 乾先輩が指さしたのは響さんだ。


 「もしかして、高山っちの妹だったりする?」

 「え!なんでわかるんですか?」

 「んー・・・同じオーラが見える。私に近づくなって感じの・・・。」

 

 そんなオーラ出てるかな?私は何も感じないけど・・・。



 「じゃあ図書室に向かいましょ?京子ちゃんまたね。」

 私たちは乾先輩と分かれた。


◇図書室


 図書室と言えば静寂・本の主が定番なネタだ。この学校には静寂はあっても本の主なんてものはいない。いるのは数人の生徒と図書委員だけだ。

  そんな図書室の一角にそぐわない体格をした男子学生がいた。


 「もしかして、あの人が合田先輩ですか?」

 「そうね。彼が合田隆史君よ。」

 「大きな方ですね。」

 

 そこに居たのは明らかな体育会系と言える体。髪は肩ぐらいまである、男で言えば長髪と言える長さ。更に顔はイケメン。


 「合田君。ちょっといい?」

 高橋先輩がいつの間にか合田先輩に話しかけていた。

 「ん?高橋か・・・何かようか?」

 「ちょっと聞きたいことがあるんだけどここじゃあれだから・・・。」

 「わかった。じゃあレストルームで話を聞こう。」

 高橋先輩が図書室から出てきた。


 私たちは図書室の2部屋隣にあるレストルームへと向かった。


◇レストルーム


 「合田君、相談ボックスって知ってる?」

 「あぁ知ってるよ。」

 「あのボックスは私たち生徒会が設置したものなの。だからわかるわよね?」

 「なるほど。あれは君たち生徒会が作ったのか。」

 「じゃあお話聞かせてもらってもいいですか?」


 合田先輩は私たちに相談内容について話し始めた。


 「率直に聞きます。あれって恋愛相談ですよね?」

 「・・・・・・あぁ。そうだ。彼女は・・・俺の女神なんだ。」

 「め、女神ですか?はぁ・・・。」

 「お名前はなんて言うんですか?」

 「・・・・・・多田紫さんだよ。」

 「3年生なんですか?」

 「あぁ。よく図書室で筆談したり、小説の話をカフェで話したりする仲だ。」

 「いや、それ端から見ればカップルですよ。手をつないで見たらいいじゃないですか。」

 「そんなことは出来ない!俺はちゃんとした手順で彼女と結ばれたいんだよ。」

 手順って・・・、教科書じゃないんだけどな。



 「具体的にはどういう手順がいいんですか?」

 「やっぱり告白は男からしたい。でもちゃんとシチュエーションを考えたいんだ。」

 「例えばどんなのを考えてるんですか?」

 「来月末に学祭があるだろ?ベタだがその後夜祭で告白したいんだ。君たちにはそれを補佐してほしくてな。」

 「なるほど・・・私たち役に立ちますかね。」

 「橘先輩!頑張りましょう!!」

 響さんの目が本気だ。


 こうして私たち3人は合田隆史ラブ応援作戦に付き合うことになった。


ここまで読んでいただきありがとうございます!

次回更新は11月6日午後8時予定です。

難しい場合は活動報告にて掲載します。


次回はこの話の裏側の話です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。