↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
運命の経済学 Economics of Fate  作者: キズナ
第4章 自己抑制と割引
PR
23/38

2 謎の相談

舞台は大和たちへと変わります。そして季節も変わります。

 夏が終わり、秋の冷たい風が顔に当たる。そんな季節がやってきた。私たち生徒会が主体として活動しているBE部では相談カードとのにらめっこが続いていた。


 「これは・・・何でしょうか?」

 「何だろうか。」

 「なんだろうね。」

 「何でしょうか。」

 

 私たちは相談カードに書かれた謎の文字を見ていた。


 「何を見てるんだ?」

 裕二がのぞき込んできた。


 「原田君、ちょうどよかった君も意見をくれないか?」

 「俺っすか?」

 会長はそう言って裕二に相談カードを見せた。


 相談者:合田隆史


 城を攻めるには籠城からの兵糧攻めかもしくは奇襲、いや、水攻めだろうか。私が相手にしている城はまさに鉄壁と言うべきか。私は城を落城させたい。だが手段が思いつかない。

 援軍を頼みたい。



 「・・・え?何すかこれ。城?」

 「合田先輩ってどんな方なんですか?」

 「南條君はわからないかもしれないな。彼はサッカー部部長でエース。更に運動系部活動を束ねる部活連盟の会長でもある。そして人気者だ。」

 「へぇ~・・・会長も、その・・・好きだったりするんですか?」

 「私か?・・・ん~私は特に良いと思ったことはないな。」

 栞の表情が安心した状態になっている。1年生の頃は生徒会にも所属していたらしいが、私が生徒会に入った時はもう席はなかった。


 「それでその合田先輩のこの相談カードなんですが、何が言いたいんでしょうか?私にはさっぱりわかりません。」

 「そうだな・・・。」

 「倒したい相手とかじゃないっすか?合田先輩スポーツ万能だし。ライバル的な人やチームが1人や2人いても不思議じゃないでしょ?」

 「そうだな。」

 「でもそれならこんな回りくどい言い方しなくてもいいと思わない?」

 「うん、裕美言うこともそうだな。」

 会長・・・悩んでいるみたい。


 私たちが頭を悩ませている中学園祭の準備で遅れた響さんが入ってきた。


 「遅れました~。」

 「ひーちゃんそっちは出し物何にするの?」

 「私たちの所はメイド喫茶になったの。しおりんのところは?」

 「こっちは昔夜市ってのをやることになったよ。」

 「へぇ栞のところは昔夜市するんだ。」

 「なんだ?昔夜市って。」

 「夏祭りみたいにヨーヨー釣りがあったりスーパーボウル掬いだとかいろいろなアトラクションがあるやつだよ。」

 「へぇ・・・。」

 「裕二君って何も知らないの?本当に学年上位なのか怪しいわ・・・。」

 「何言ってんだ!この間のテストの結果は学年3位だったぞ!」

 「3位か、なかなかやるじゃないか。」

 会長が裕二の順位に食いついた。


 「いや、裕二の話はいいんですよ。それより、響さんこれ見てもらえる?」

 私は響きさんに合田先輩の相談カードを見せた。


 「これが新しい相談カードですか?」

 響さんは相談カードを読んで首を傾げてしまった。


 「どうだ?響。」

 「どうって?これ恋愛相談だよね。」

 「恋愛相談なのか?どこが!?」

 「この城っていうのは多分相手の事だよ。彼女を落としたい。でもどうやって落としたらいいかわからないって悩んでるのが凄く伝わってくる。」


 響きさんの回答に誰もが納得してしまった。


 「ひーちゃん、さすがね!」

 「響さん凄いね。」

 「響ちゃん凄いな!」

 皆から褒められ、照れる響さん。


 「恋愛系か・・・初めての相談になるが、とりあえず合田に会ってみるか。」

 「そうですね。私たちでも役に立てるかもしれませんし。響さんに聴取をお願いしてみませんか?」

 「え?」

 「そうですね、ひーちゃんがこの相談カードの意味を理解出来た唯一の部員ですからしてもらいましょう。」

 栞が私を後押しする。


 「ええええええ・・・私が聴取なんて無理だよぉ。」

 「大丈夫だよ、ひーちゃん。私たちより適任だよ?」

 「そうだな。響、やってくれるか?」

 「――――わかった。じゃあやってみる。」


 響さんの説得に成功した私たちは響さんと高橋先輩、私の3人で合田先輩に会いに行くことにした。

 

「高橋先輩、なんで私ついて行かないといけないんですかね?会長でよくないですか?」

「かげちゃんと私たちだと合田君にプレッシャーかけちゃうでしょ?だってかげちゃんはこの学校のマドンナなんだよ?」

あなたはそのマドンナに続くマドンナなんですが・・・。


「でもじゃあ私じゃなくて、裕二とか高峰もいますよね?」

「原田君はこういうの疎そうじゃない?日高君は・・・そもそも論外ね。」

「私も同感です。そういう意味では橘先輩は適任なんです。よろしくお願いします!」


次回はついに合田に会って事情を聞きます。ちょっと長いので分割しています。


ここまで読んでいただきありがとうございます。

次回の更新は11月5日月曜日午後8時予定です。


次回も是非読んでくださいね♪

ブクマ、感想等々お待ちしております☆

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。