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カスハラ処理!ボクが唯さんを守ります!

電話が鳴る。

【環境衛生課】藤井です。


怒鳴り声で蓮は思わず受話器から耳を離した。


「ゴミ袋にスマホ入れて出しちまったんだよ!」

「うちの敷地でいいから、パッカー車集めてゴミ袋ぶちまけろ!」


【環境衛生課】にはとんでもないクレームが来る。


ゴミ捨てるのめんどくさいから家まで取りに来い。


違反シール貼られたのが気にくわないから、【環境衛生課】に行ってゴミ袋投げつける。


そんなとき

またクレームの電話が。


「おたく、環境衛生課?」

はい。冷静に蓮は話を聞く。

「ゴミ収集車がオレの車の通り道塞いでよ」

「ムカつくんだよ」


ゴミ収集車は一時的に、車の通行を妨げることは確かにある。

しかし、だいたい1分以内には終わる。


蓮は腹立たしさを押し殺しながら

「収集車もなるべく皆様の妨げにならないように、急いで回収していただいてます」

「何卒、ご協力を…」


電話の男はキレた。

「いいから、こっち来いってんだよ!」

「場所は山田商店街。車に山本商事って書いてあるわ」


山本商事?

唯さんだ!


パッカー車のクレームは多い。

しかし、ドライバーさんは、けっこうイカツめでガタイのいい男の人ばかりで、喧嘩を売られたりしない。


電話の男は、相手が女だから強く出ている可能性が高い。

蓮は急いで軽トラのエンジンをかけた。


現場に到着。

唯が男にネチネチと絡まれている。


蓮は一呼吸おいた。

市役所の【環境衛生課】として来ている。

喧嘩をしに来たわけではない。


蓮は、男と唯の間に入った。


唯は、すみません…蓮さん。

小声で謝る。


いったいどうしたんですか?


もう一度、男の主張を聞いてみる。


「だから、この女の小汚ないトランクがオレの前を塞いでたってわけ」

蓮は眉毛をピクッと動かした。

(小汚ないだと…)


蓮は、パッカー車もなるべく早く回収しています。

ご協力いただければと…。


男は一際、大きな声で怒鳴った。

謝れって言ってんだよ


「この」


「ゴミ屋!!!」


唯は大きな声でビクッとした。


蓮の怒りは頂点に達した。

この世界にゴミを扱う仕事はあれど


【ゴミ屋】


なんていう仕事はない!


蓮は「いい加減にしてください!!」

「回収で1分くらい待てないんですか!?」


公務員は反論しないと思い込んで好き勝手言う人は多い。


しかし、反論するはずもない、公務員の蓮の大声で男たじろいだ。

だが、男の怒りも頂点に達し、力に任せて蓮の胸ぐらを掴んだ。


「ごちゃごちゃうるせーんだよ」


唯は叫んだ。もうやめてください!


蓮は胸ぐらを掴まれているが、男の目を凄い形相で睨み付けている。


大切な人が女だからって絡まれている。

パッカー車のゴミ回収の1分間にも協力しない。

特に…。


【ゴミ屋】


ってないだろ!?



蓮は、殴りたきゃ殴ってください。それであなたの気が済むならどうぞ。蓮はさらに男を睨む。

ただし、


【ゴミ屋】


は訂正してください!

そんな仕事はありません!


騒ぎを聞き付けた警察官が二人来る。

事情を説明する。

一部始終を見ていた通行人が、蓮が胸ぐらを掴まれていたことを伝えた。

男は連行されていった。


唯さん大丈夫?


唯は涙ぐんで、思わず蓮の胸に飛び込んだ。

怖かった。誰も助けてくれなかった。

もし、蓮さんがいたらなって考えてた


そしたら、来てくれた。

もう、わたしの正義のヒーローだよ。


ボクはね、唯さんを守りたい。

それと同時に、このゴミ収集の仕事が軽ろんじられるとが、本当に許せない。


ありがと…。

唯は鼻をすすると、トラックに乗るり、早めに回収しますね!

遅れちゃったから!


また!





「最後までお読みいただきありがとうございました!少しでも面白い、続きが読みたいと思ったら、下部の【☆☆☆☆☆】と【ブックマーク】で応援していただけると励みになります!」

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