第45話 登場人物紹介
ここまでの物語が進んできたので、改めて登場人物を整理します。
ロウ
元々はダルトのパーティに所属する荷物持ち。戦闘職ではなく、時空魔法の中でも《保管》という、荷物を異空間に収納する力しか使えなかった。
第十二層で《深層喰らい》に貫かれ死にかけた際に覚醒。荷物持ちとして培った《保管》の経験――「異空間と現実を繋ぐ」感覚が、時空魔法本来の「空間操作」の土台になっていた。
能力:
•座標点を使った空間の歪み生成(攻撃の軌道逸らし)
•短距離・長距離の瞬間移動(「繋がれ」)
•大型の物体・魔物の死体を《保管》に収納する力の応用
•傷を縫う力(空間操作×時間操作の複合技)
アーシェルの「欠片」の中でも、純度が高いとセレンに評価されている。
ミラ
東の国境の村で薬師をしていた女性。本人は無自覚のまま、薄い時間遅延の力を使っていた。セレンに見出され、第十二層の遺跡で覚醒。
能力:
•限定的な時間操作(「遅れろ」)
•対象や空間の時間の流れを遅延させる力
ロウの空間操作と組み合わせることで、単独では出せない増幅効果を発揮する。
淡
数百年前、アーシェルが消し切れなかった時空の歪みの残滓――かつての「災厄」。第十二層の亀裂に潜み、危険度Aの存在として恐れられていた。
ロウとミラによって「傷」を縫われたことで、歪みとしての性質を失い、人型の姿を得て独立した存在になった。歪みであった頃の力はほとんど失われ、今は穏やかな性格の青年(のような姿)として、ロウたちの仲間になっている。人としての暮らしに、まだ慣れていない部分が多い。
凪
西の地方で発見された、第十二層の歪みより「若い」性質の歪み。淡よりも幼い姿で人型化した。まだ自分自身についての理解が浅く、淡を「先輩」のように頼っている。
エリアス
ギルドから派遣された専属護衛の剣士。30代半ば。歪みから生まれた淡や凪を、恐れる対象や利用する対象ではなく、ただ「守るべき存在」として受け入れている、誠実な人物。剣の腕は確か。
セレン
本部から派遣された時空魔法の研究者。アーシェルの系譜や欠片について最も詳しい人物。ロウの力の純度を見極め、ミラを発見した。封印強化や歪みの解明など、対策の指揮を取っている。
ガレン
ロウが討伐報告をした冒険者ギルドの支部長。アーシェルの伝承に詳しく、ロウたちの活動を一貫して支援している。
ダルト・リーネ
ロウの元パーティメンバー。《深層喰らい》戦でロウを囮にし、重傷を負わせたまま撤退、さらに「死亡」と虚偽報告したことが発覚し、資格停止処分を受けた。処分期間明け後、別の街で新しいパーティを組んだという噂がある。現在、本筋からは離れているが、再登場の可能性あり。
カイエン
東方貴族連合の使者。歪みから生まれた独立存在(淡や凪)を、軍事的・研究的に「有効活用」する価値があると見ており、ロウたちに協力関係を持ちかけてきたが、その裏には明確な利害が見える。現在、物語における新たな脅威として動き出している。
東方貴族連合
近年、急速に力をつけている勢力。魔法兵器や特殊な力を持つ存在の「収集」に熱心。淡や凪のような存在を狙っている可能性が高く、強硬手段に出ることも警戒されている。
物語は、ロウたちが貴族連合という新たな脅威に向き合いながら、戦闘だけでなく、日常の冒険や仲間との交流も描いていく方向に進んでいきます。次話からも、よろしくお願いします!




