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第4章 第21話 蝙蝠男とメイド女の心の内

「ピピ、ここのスポットライトの光の輪をもう少し大きくして!今のままだと動き回った時に光が外れる可能性があるわ!」

「分かったゾ!」

「レティカは魔玉をもう少し前に出して!あまりに後ろ過ぎるとスポットライトの光を遮ってしまうわよ!」

「は、はい!・・こ、これぐらい・・ですか?」

「うん、その位置でお願い!」

「わ、わかりました」


さすがはシスター女、入念なチェックだ


「舞台演出はエレサにまかせておけば安心ですね」

「ふむ、スーパーアイドルとして何度も舞台に立ち、舞台演出一つの失敗で舞台そのものが台無しになる事をきちんと理解しているからな」


これなら我輩は口出しする必要もなさそうだな


「しかし、この短期間によくこれだけの野外舞台を完成させたものだな・・」


石で作られた舞台上には屋根までついており、屋根を支える左右にある大きな柱には鳥女の作ったスポットライトが取り付けられていた


「あちらには蝙蝠男様とアン様の戦いで使う道具も用意されているみたいですよ」


舞台の上手と下手にも大きな幕がかかっており、観客に見えないようにしてある舞台袖に必要な大道具が準備されていた


「よくもまあ、あれだけのモノを用意できる物だな・・ん?」


その中に人ひとりが横になれる位の台があり、その上に・・


「す~す~す~zzz」

「ぐお〜ぐお〜ぐお〜」


設計図を掛け布団代わりにしてミコが眠っていた、その台の横で大の字で大きないびきをかいて寝ているのはボロロというドワーフ男だな


「ミコ様達は舞台が完成するまで徹夜作業で頑張っておられましたからね、完成と同時に眠ってしまったようですね」


その二人を微笑ましく見つめるメイド女だが・・

我輩は周りの光景を見る限り、そんな微笑ましく見れんぞ


「う〜、ね、ねるな〜、寝たら埋められ・・グ~・・」

「も、もう、いやだ・・俺は寝る・・ご、ごめんなさい、嘘です!・・ムニャムニャ・・」

「・・ううっ・・まだ働けます、だから生き埋めは勘弁して・・すびぃ〜」


ミコとドワーフ男の徹夜作業に当然のように付き合わされた山賊達が死屍累々のごとく舞台周辺で倒れ、うなされながら眠っているのだからな・・元山賊とはいえ、憐れだな


「・・ワンマン社長に無理矢理付き合わされるブラック企業の社畜みたいだな・・」


そう考えると他人事に思えんな・・ふ~む、起きた時に食べれるように徹夜明けの弱った胃腸に優しい野菜のスープでも用意しておくか


「せっかくミコ様とボロロ様が徹夜をして作った舞台ですから蝙蝠男様とアン様の戦いが終わった後も使っていけないのでしょうか?」


あやつらを気にかけているのは我輩だけみたいだな・・元々悪さをしていた山賊達だから仕方がないのか


「確かにメイド女の言う通り、これだけの舞台を一回使っただけで終わらせるのはもったいないな・・」


ミコとドワーフ男の苦労もあるが、あれだけの山賊達を犠牲にしたのだからな


「そうだ!この舞台ならばシスター女の竜国遠征ライブの会場としても使っていけるのではないか!」

「それは良い考えですね」

「クククッ、さすがは我輩!ナイスアイデアだな」


シスター女のライブは竜達に好評だったからな、定期的にライブを行えば大盛況間違いなし!竜国でもシスター女の人気は不動のものになるぞ!


「よし!早速、竜王に相談して・・ん?竜王は今日は来ておらんのか?」


いつも、何かしら理由を付けて角女の様子を見に来ていたはずなのだが・・?


「竜王様は舞台が完成した事を竜国で発表を行っています、その後も蝙蝠男様とアン様の戦いの日程を決めたりするそうなので、本日は来れないのでは?」

「そういえば、そんな話をミコと竜王がしていたな」


・・舞台完成したのだから我輩、本当に角女と戦う事になるのだよな・・


「ミコの作戦通りやれば怪我はないとはいえ、やはり・・」

「心配ですか?」


スススッ


なんだ?なんかメイド女の顔が近いような・・?


「ふ、ふむ、こういう仕掛けは失敗すると大怪我に繋がるからな・・」

「失敗をしないように舞台完成前から何度も練習を行っておりましたが、蝙蝠男様はそれでもまだ足りないと?」


ススススススッ!


ぬおっ!!?やっぱり近いぞ!?メイド女の顔が目と鼻の先に!?

いや、怪人である我輩がこんな事でみっともなく慌てる訳には・・


「た、確かに徹夜作業をするミコ達とは別に我輩達は我輩達で入念な舞台練習は行ってはいたが・・」

「はい、蝙蝠男様の私達の健康を考えた舞台練習はとても素晴らしいものでしたよ」


スススススススススススッ!!


「・・う、うぬぬっ!!?」


くっ付く!?メイド女のく、唇が・・こ、このままでは・・!?


「ふんっ!!」

「・・・・蝙蝠男様、なぜ突然ブリッジを?」

「気にするな!練習前にちょっと柔軟体操をしようと思ったのだ!」


あ、あぶなかった!あのままだったら完全に唇と唇がくっ付いて・・


「分かりました、ではブリッジしたまま口づけを・・」

「するなぁぁっ!!!やっぱりわざとか貴様は!!!」

「蝙蝠男様・・」


あっ!?ヤバい!ブリッジの体勢だと逃げられない!?


「ちょっとプロデューサー!!なにレッタとイチャイチャしてるのよ!!!」


ぬおっ!!?シスター女の怒鳴り声か!?耳にキーンときたぞ!?


「残念、エレサ達にバレてしまったようですね」


あ、危なかった・・なにはともあれ助かっ・・


「ズルいゾ!ピピも蝙蝠と子作りするゾ!」

「あふっ・・わ、私も・・いっしょに・・」


助かってない!?


「ピピもレティカも何バカな事言ってるのよ!プロデューサーと子作りなんてそんな事・・ダ、ダメに決まってるでしょう!」


そ、そうだ!シスター女よ、こやつらの暴走をとめるのだ!


「エレサは蝙蝠と子作りしたくないのか?」

「はふっ!?プロデューサーとこ、こ、こ、子作りなんて・・そんな・・わ、わ、私は・・!」

「エレサもピピ達といっしょに蝙蝠と子作りするゾ!」

「そ、そんな・・」


なに言い負かされそうになっておるのだシスター女よ!頑張るのだ!お願いだから!!


「ダ、ダメよ・・今はアンのためにも舞台練習をきちんとしないと!そうよ、アンのために・・んっ?・・そういえばアンはどこにいったのよ?」

「アン様ですか?・・おや?確かにいませんね」


なんだとっ?むむむっ、確かに角女のやつおらんな


「完成した舞台を見に来た時には一緒にいたはず・・鳥女達が舞台魔道具の調整をしている時にでもいなくなったのか?」

「いなくなった!?それってこの山でアンが迷子になってるって事じゃない!!」


迷子って・・シスター女のやつ、完全に角女を孤児院の年少組と同じ目で見ておるな


「心配しすぎでは無いかシスター女よ、ここは角女の国の山なのだぞ」


いくら角女でも自分の国の山で迷子になど・・あっ、めっちゃなりそう


「山の中でアンが一人でいるなんて、きっとアンの事だからすぐに転んて泣いてるに決まってるわ!」


確かに角女は舞台練習の時も必ず10回以上転んていたからな


「早く探しに行かないと!」

「私もいっしょにアン様を探します」

「ならピピも行くぞ!」

「わ、私も手伝います」


角女を探しに山の中に入って行ってしまうシスター女達

その場に残されたのはうなされて寝ている山賊の中でブリッジしたままの我輩・・何だこの状況は?


・・・・・・


「心配し過ぎなのだあやつらは、ここはあの角女の国の山なのだぞ?・・まったく」


ガザガザガザ


「竜王もこの辺りまでは魔物が現れる事はないと言っていたではないか」


バサバサバサ


「いるとしても野生動物くらい・・角女は飛べないし、走れないから・・野生動物からも逃げられない・・?」


ボガッ!!?


「イタッ!?なんだこの邪魔な木は!まったく!」

「大丈夫ですか蝙蝠男様?この傷薬を使いますか?」

「むっ、すまんなメイド女よ・・」

「それでアン様は見つかりましたか?」

「いや、さっぱり見つからん、いったい何処に・・って!?

なぜ、メイド女がここにおるのだ!?」


シスター女達といっしょに角女を探していたのではないのか!?


「ピピ達と別行動でアン様を探していましたところ、アン様を探している蝙蝠男様を見かけましたので、こちらに」

「な、な、な、何を言っておるのだ!我輩が角女を探しているわけないだろうか!」

「そうなのですか?私には蝙蝠男様がぶつくさ言いながらもアン様を草の根をわけて探し、それでも見つからないので今度は飛んで探していたら、木にぶつかってしまったように見えたのですか?」


そこから見ていたのか!?恥ずかしい!!


「な、何を勘違いしておるのか、我輩は・・その・・」

「お優しい蝙蝠男様がアン様をほっとける訳がありませんからね」


優しいだと!?何を勘違いしておるのだメイド女よ!我輩は悪の怪人だぞ!優しいわけあるか!


「お風呂に入った時も私にあんなに優しく・・ぽっ」

「オイィィッ!!我輩がいつメイド女に優しくなんてした!!」


あの時はメイド女がハレンチな格好をしてきたから目のやり場に困って、あたふたしていただけだぞ我輩は!・・なんか自分で言ってて恥ずかしくなるな・・


「蝙蝠男様は私の胸やお尻を舐めるような視線で何度も見てくれていたではありませんか」

「なっ!?舐めるようになど見て・・見ていなかったと・・思うぞ・・?」


見てたかな・・?

しかしあれはあんな格好をしているメイド女が悪いのではないか!


「蝙蝠男様の視線はまるで愛撫のように私の乳房をじっとりと舐め回すとその視線の先を私の先端部に・・」

「だからその言い方をやめろぉぉぉっ!!!」


戻ってこいシスター女ぁぁっ!!このエロメイド女をとめてくれぇぇぇっ!!!


「・・胸やお尻、蝙蝠男様の視線は一度もこの傷に止まることはありませんでした」

「むっ?」


メイド女は自分の胸の傷を服の上から撫でている


「この傷を見た殿方の反応は同じでした・・顔を歪め、目を逸らすのです」

「・・・・」

「ですが、蝙蝠男様はまるでこの傷が存在しないような態度で私の胸とお尻ばかりに気を取られて・・とても嬉しかったのですよ、私は・・」


もしや、混浴露天風呂であんなハレンチな格好をしたのはその傷を見せて、我輩の反応を見るためだったのか・・


「ふん!そんな事を気にしていたのか、我輩以外にも鳥女もシスター女も姫女もお前の胸の傷など少しも気にかけておらんかったではないか」

「それは・・」

「我輩や鳥女達はその胸の傷がメイド女と姉の絆だと分かっている、その胸の傷も含めてメイド女なのだからな!」


メイド女に近づき、胸の傷を指差す


「メイド女の事をよく知らん低俗な奴らの塵芥の視線など気にするな!その傷に恥ずべきことなどないのだからな!」


胸を指差していた指先をそのままメイド女の頭に持っていき、羽で包むように頭を撫でる


「もしその理由を知ってなお、メイド女の胸の傷に忌避の目を向けるアホがいたなら、その時は我輩が成敗してやるから安心するが良い!」

「ありがとうございます、蝙蝠男様・・」


キュッ


「メイド女よ!なぜいきなり抱きついて・・!?」 


メイド女のやつ、ブルブルと震えて・・泣いているのか・・?


「仕方がない、しばらく抱きつかせたままでも・・力、強くないか?」


抱き着くメイド女に押されるようにズルズルと我輩の体が木陰の方に移動してしまっているのだが・・?


「オ、オイ、メイド女?そろそろ離して・・」

「・・ここから少し行ったところに綺麗な湖畔があるのですよ、蝙蝠男様」

「だ、だから、なんだというのだ、メイド女よ・・?」

「そこで、私の純潔は蝙蝠男様に散らされるのですね」

「はあ!?何を言っておるのだメイド女よ!!?」

「ふふ、ふふふ、蝙蝠男様が悪いのです・・そんなお優しい言葉をかけられたら・・」


顔を上げたメイド女の両目にハートマークが浮かんで・・!?


「私・・もう我慢が出来ません」

「お、おいーーーぅっ!!?な、何を!!?えっ、ちょっと!?体が完全に抑え込まれて!!?」

「初めての記録は交換日記特別編として前中後篇の3部作で余すとこなく残しますね」

「やめぇぇっ!そんな記録残されてたまるか!!」


ぐっ!こうなったら力ずくでも脱出をせねば!


「ぬおおおおーーーっ!!!・・えっ!?全然抜け出せないんですけど!?」


なに、このメイド女の力強さは!?


「ああ、そんなブリッジをしたまま蝙蝠男様の×××を私の×××に×××するなんて、さらに×××で×××を×××の××××××××」


伏せ字ぃぃぃっ!!!?

なんだその伏せ字の連発は!!?


「お、落ち着け!メイド女!ここは落ち着いて話をだな・・!」

「そんな、蝙蝠男様、私の×××を×××にしたいと・・けど、蝙蝠男様が望むなら私は×××を×××されても構いません、もっと×××の×××で××××××××××××」


ダメだ!この女、完全にトリップしとる!?


「×××××××××××」

「は、離してぇぇぇぇっ!!!このままでは我輩の貞操がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!?」



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