国境越え③ ミリー
体調を崩して続きが遅くなりました…申し訳ございません…
ハンスの時とは対照的にミリーは笑いながら話し始めた。
『ミリーはね〜人間とエルフの間に産まれたんだよ。あとね〜食いしん坊で…』
ハンスの時に比べて雰囲気が違う…こいつの話を真面目に聴こうとした俺が馬鹿だった…
するとグリストがやれやれとした顔で話始める。
『ミリーが話すと混乱するから、俺が代わりに説明するよ…ミリーはハーフエルフってのは聞いたよな。ハーフエルフってのは禁断の子なんだ…普通は産まれる前に…でもミリーは産まれた。ミリーとの出会いは、副団長とエルフ軍から砦を防衛してる時だった…』
グリストは上着を引っ張り肩を見せてくれた。
『あれは痛かったよ…ミリーがくれた矢傷だ。
副団長を狙ったのを俺が代わりに貰った。ありえない距離から飛んで来たから対応が遅れた…ミリーは弓の名手だよ。俺が保証する。』
ミリーは申し訳無さそうに嬉しそうにしている。
グリストは笑いながら続ける。
『まぁ、長い戦いでエルフ軍は敗走。しかし、追跡出来なかった…騎士団は被害が増え、副団長と俺でなんとか追い詰めて正体を掴んだ時はびっくりしたよ…まだあんな子供が我が騎士団を1人で足止めしていたとは…』
グリストはミリーの頭を撫でながら話を続ける。
『ミリーは捕まえた時、処刑を望んだが副団長は許さなかった。代わりに仲間になれと。副団長は分かっていたんだ…あれだけの腕で騎士団に死傷者はいなかったんだよ。ミリーはワザと急所を外し、時間を稼いだ…大した奴だよ…』
グリストはミリーをエミリアに預けると声を落として俺だけに聞こえる様に話をした。
『ミリーはエルフ軍から見捨てられたんだよ…撤退時に生贄としてしんがりを命令され、彼女は従うしかなかった…エルフ軍での扱いは酷かったはずだよ。出会った時はガリガリで今にも倒れそうだったからな…彼女とは長い付き合いだが、今だにうなされているよ…』
グリストを俺から離れて話を続ける。
『こいつは鼻も効くし、耳も良い。副団長はミリーに斥候としての訓練を積ませて今では軍で1番の斥候兵だよ。隊に入ってからは何回も命を救ってくれた…コイツが子供の時から一緒にいるから、仲間って言うか家族に近いかもな…』
ミリーが照れながら話す。
『グリストは意地悪だけど好きだよ!!もうミリーの話は終わり!!次はロンドの番だよ!!』
ロンドは俺も話すのかと、ため息を吐きながらゆっくり話を始めた。
『まぁ複雑だからな…重要な事だけ話をしよう。俺はあんまり話すのは苦手なんだよなぁ…』
ロンドは頭を掻きながら話を始めた。




