いざ!決戦の舞台に
夜明け前に目が覚めたので筋トレと構えの確認を部屋で行う。
身体の状態を確認しながら体調に異常がないか確認する。
うん!!絶好調!この日の為に俺は精神を整えてきた。
ムフフ…今日はハッスルするぞ!!もう腰が折れて立てなくなるまで全身全霊をかけて!お姉様方に失礼が無いように体を拭き、準備を整える。
『我が息子よ。お前の真髄を解き放つ時がきた…存分にやれぃぃ!!』
ここ数年で今日ほど最高な日はない。
かなり広い食堂で簡単に朝食を済ませて、ハワード氏の書斎に向かう。
『失礼します!ハヤトです!』
慌ててドアが開きハワード氏がでてきた。
『ハヤトさん! 朝早くにどうかされましたか?』
俺は申し訳無さそうに嘘をつく。
『実は武器の手入れがしたく、報酬をいただけないかと…』
ハワード氏は慌てた様子で自分の机に向かった。
『大変失礼しました! 渡すタイミングが無くて!さぁ約束の金貨50枚です!』
ずっしりと思い革袋を渡された。
『それと…これは私からの餞別です。』
小さい革袋の中には金貨20枚くらい入っていた。
『ハヤトさん…私も商人ですよ。この街に来て最初に行く場所なんて…おもっいきり楽しんで来て下さい ご武運を…』
ハワード氏……あなたは……貴方って人は…男、いや商人の鏡だ!!俺はその場に膝をつき深々とお辞儀した。
立ち上がると胸を張り部屋を後にした。
部屋で支度し屋敷の門をくぐる。日差しが優しい。
晴れ晴れだ。下の息子も胸を張り上げている。
『さぁ。行こうか…』
……
『ハヤト様!!ハヤト様!!』
遠くから幻聴が聞こえる。
『ハヤト様! 騎士団から使者が来ております! 至急、お戻り下さい!!』
執事が必死な顔で伝えてくれた。
真顔で目が合っていたが、俺は回れ右して聞かなかった事にし歩み始めた。
執事が慌てて前に立ちはだかる。
『お気持ちは察します! しかしココは耐え忍んで下さい!ハヤト様!』
俺は大人になって初めて人前で号泣した。執事が背中を撫でて体を支えながら屋敷に戻る。
騎士団なんて……皆殺しにしてやる…
胸の中で殺意が湧いてきた。涙は止まり、面構えが変わるのが自分でも分かる。
騎士団の使者は偉そうに腰に手を当ててイライラした様子で広間にいた。
執事が案内しようする動きよりも、先に使者に詰め寄る。
『俺がハヤトだが…ご用意件は?』
使者は思わず尻もちをつき、直ぐ立ち上がった。
『きっ…貴様がハヤトか?大人しく駐屯地に出頭せよ!』
なんだコイツは…人を犯罪者扱いしやがって…
もう、いいや。頭かち割ってやろうか。
『ハヤトさん!! 落ち着いて!! 』
ハワードさんが走って詰め寄る。
『確かに態度は問題ですが、ここは抑えて話を聞きに行って下さい…お願いします。』
俺はハワード氏を前に醜態を…ハワード氏の顔に泥を塗るわけには…
『失礼しました。向かいましょう…』
チッ舌打ちが、聞こえたがこの使者は後で締めとこう。
大人しく着いて行く事にした。男の戦いをさえぎった代償は必ず償わせてやる…
殺意を抱きながら騎士団駐屯地に向かう。




