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遥か遠くに高橋
毎週、高橋と一緒にクラブに行く時、
僕はバスと電車を乗り継いでいる。
僕の住んでいる家から、最寄りの駅は自転車で十分ぐらいなのだが、クラブに行く時は最寄りの駅からよりもバスで行った方が安いのだ。バス停までは歩きで二十分ほどかかる。
僕には、暇すぎてその二十分も数分に思えるほどである。
ちなみに、クラブに行く理由は僕も高橋も未だに見出せていない。
ただなんとなく、なんとなく行っている感じである。正直、お金の無駄なのだが僕には、それぐいしかお金を使うものがないのだ。悲しい事に。
バンドとかスポーツをやってみようかと思ってみたりもしたが、想像しただけで嫌気がさした。
僕は、大人数と関わる事がどうも苦手なのである。
その日も、僕は高橋とクラブに行くためにバス停にいた。
バス停まで来る時に、空から何かが降ってきて僕にあたったのがわかった。
だから、雨でも降るのかと予想していた僕だが、予想は華麗に裏切られバス停に着く頃には、かんかん照りになっていた。
バス停には、椅子があってちゃんと椅子が日陰になるように屋根がついている。
そこに、いつもこの時間なら誰もいないはずなのに女の子が一人スイカを持って座っている。
見た目からして年齢は高校一年生ぐらいだろうか。




