↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『菊理姫様!お導きを!』〜しくじり元公爵令嬢とこじらせ忌守君〜  作者: ぽんぬ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

11/43

第十一話 嫌いだ!やっぱりあんな奴!

『菊理姫様!お導きを!』〜定時で帰りたい領主は、今日も魔法犯罪に追われます。〜

主人公櫻子とヒロの出会い編スタート!


毎日18時更新!


時系列

〜しくじり元公爵令嬢とこじらせ忌守君〜

〜英雄の誕生〜 ←鬱展開あり閲覧注意

〜定時で帰りたい領主は、今日も魔法犯罪に追われます〜

私は、紀州に関する歴史書と魔素が多い龍脈の地図。


それに、事件が起きた位置も確認している。


該当のページを開き、私の側に置く。


紀州の妖怪と魔物の本も必要だな。


後は、過去の事件のデータを…。


机の上だけじゃ場所が足りないので直接床に置く。


今の仕事部屋は大夢のお陰でラグや本棚なども置かれてる。


魔道具職人ってすごいな…。


なのになんでーーー。


私は、学校で配られた資料を思い出した。


冊子を持って帰って勉強しようかとも思ったけど…。


なんとなく、やめておいた。


「また、こんなに散らかしおって…。」


大夢が風呂から上がってきて話す。


「散らかしてない。必要な情報を手の届くところに置いているのだ。」


「まぁ、ええから。風呂入り。冷めるで。」


私はその言葉に従って立ち上がる。


本や資料を踏まないようにぴょんと飛び越える。


「わっ!」よろける。


「よっ!大丈夫か?」


大夢が反射的に庇ってくれた。


大夢の顔が近い。


抱き合っている様ではないか…。


すぐに体を離す。


「大丈夫。ありがとう。」短く礼を言う。


私は、着替えを持ってバスルームに向かう。


服を脱ぐと髪の毛をクリップで止めた。


体を軽く流す。


湯船に浸かる。


さっきのことを思い出す。


大夢のゴツゴツとした大きな腕と胸板。


私は、はしたないと思いながらも湯船に顔を半分まで浸してぶくぶくと水で遊ぶ。


男の人ってあんなに硬いんだな…。


大夢のことを思い出す。


なんで考えているんだろう?


「櫻子姫様!お湯加減どうですかぁ!」


そこに大夢がおちゃらけながらドアを開ける。


私は、お湯をぶっかける。


大夢にお湯がかかる前にさっと扉を閉められた。


ゲラゲラと下品な笑い声が聞こえた。


嫌いだ!やっぱりあんな奴!


仕事において有能でなければ、とっくの昔にバディを解消している。


そう、嫌いなんだ!


私はバスルームに結界を張って湯船から出る。


そして、髪の毛の手入れをした。



風呂から上がると資料が元に戻されていた。


毎回だ。


「……大夢君。」


大夢が、PCを操作してる手を止めて、こっちを向く。


「毎回話しているが…。資料をそのままにしていてくれ…。あれは、私の思考そのものなんだ。」


本当に!


片付け上手なのはありがたいが、毎回戻されたら困る。


「紙に書き出せや。全体像を把握するのはええけど広すぎるで…。」大夢が甘いコーヒー牛乳を飲みながら話す。



腹が立つ!


肌と髪の手入れのために自分の部屋に入る。



私は小さな手鏡を見ながら化粧水を塗り込む。


体にもボディクリームを塗りこんだ。


髪をコームでといて椿油をつける。


ドライヤーで乾かす。


手入れが終わったら椿油の残りを見る。


「これ………薩摩で作ってる特注なんだよな…。高いんだよねぇ。」


どうしよう…。


髪の毛の手入れは魔術師にとって魔力操作をする基本みたいなものだ。


体術が上がっても魔力操作がな…。


毛先を見る。


まだ、大丈夫かな?


そうして、つげ櫛で髪の毛をとかした。



仕事部屋に戻る。


「報告書を見せたまえ。」


私は大夢のPCを覗き込む。


「ここの文章をもっと具体的に。それに、最後の総評に対して本論が少し弱い。」


「具体的にどうしたらええん?」


「そうやな…。」


そこで気が付く。


方言がうつった。


私が言い淀む。


「どないしたん?」大夢が見てくる。


「なんでもない。そうだな。大夢君は簡潔に書きすぎる傾向がある。それはとてもいいことだが……気持ち。そう、子供に教えてると思って書けばいい。」そう私が話す。


「流石、先生やな。わかりやすいわ。」


そこでニカっと大夢が笑った。


私は、心が動かない様に先ほどの資料を取り出し。


仕事机に並べる。


そして、気になる所を紙に書き出した。


それにしても…。


揶揄われてばかりだ…。


チラリと大夢を見る。


「あ!報告書、書き直したから今かまん?」


大夢と目が合った。


「あぁ。」


私は、報告書を見る。


まぁまぁだな。及第点というところか…。


「大夢君、ちゃんと書けているではないか。ご褒美が欲しいか?」


ニヤリと私が笑う。


不思議そうな顔の大夢。


「胸揉んでもいいぞ?」


そう言って自分の胸を両手で持ち上げて不敵に笑う。


どうだ!これでたじろけ!


「え!ほんま!あざ〜っす。」


大夢が私の胸に手を伸ばす。


それを反射的に払い落とす。


「っ!なんやねん!」大夢が払い落とされた手を振りながら言う


「……揉めと言われて馬鹿正直に揉む奴がどこにいる…。」


本当に腹が立つ!


「そっちが言ったんやろ。…。せや!俺のも触ってえぇで。」大夢が不敵に笑う。


「はぁ?」私が呆れる。


「まぁ、触れるもんならなぁ!」挑発的な顔。


苛立つ。


「触れる!触ってやろうか!」そう言って私は大夢の胸板を触る。


やっぱり硬い。


「あ!そっち?」そういうと大夢は私の手を取った。


その手もゴツゴツしてるし、カサカサしていた。


よく見るとオイルが指の間に詰まっている。


真面目に仕事しているんだなぁ…。


そんな事を思っていたのに!


「俺はこっち触ってくれるんやと思ったわぁ。」そう言って私の手を大夢の股間に近づける。


私は、魔力を手に込める。


「お前のソレを氷漬けにして不能にしてやろうか?」


そうして、大夢を睨む。


「冗談ですやん。」


パッっと手を離して両手を上げる大夢。


嫌いだ!やっぱりこんな奴!


嫌いだ!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。