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87 一次試験 3

 ここでの成績次第で、今後の人生が決まる・大きく変わることになる。幸い、よほどのミスをしなければ理工学部には合格することはできると思っている。しかし、私はファンのみんなに「第一志望の所に受かりました!」と言えるようにして戻りたいと思っているので、全力を出さなければ、と決意をした。


 今は10時すぎ。試験自体は10時45分から行われるのだが、10時半までにはここに集合していなければならない。私は、倫政の用語集を直前まで確認することに決めた。


「アダムスミス、見えざる手……」


 私は単語帳を速めのペースで流し見していた。200ページくらいまで進んだタイミングで試験官と思われる先生が入ってくる。私は、「それでは携帯電話・参考書・筆箱をカバンの中にしまってください」という合図があるまでずっと参考書を見ていた。


 試験監督はマークシートをひとりひとりに配布する。全員に配り終えた後、彼はこういった。


「マークシートに受験番号・試験会場番号・名前と、解答する科目にマークを行ってください」


 私は指示に従い、番号をマークした。その後、スタッフは問題冊子を配布した。


 問題はビニール袋に閉じられており、中に地理歴史の問題冊子と倫政・現代社会の冊子が同梱されている。私は、指示に従って袋を開け、倫政・現代社会の問題を机の上に置いた。


「試験開始の合図があるまで、問題冊子は開かず、表紙に書いてある注意書きをよく読んで待っていてください」


 私は、彼らの指示に従い、表紙の注意を何度も読みこんだ。試験官は顔写真を確認するために巡回している。私の前を通ったとき、私は試験官の方を向いた。


 あと4分で始まる。緊張しているが、みんなそんなものだろうと思えばそこまで不安にならなかった。私は、ショウのくだらない語呂合わせ(と言っていいのかもわからないが)、ル”ソー”→第二の誕”じょう”を思い出した。


 ショウの志望校は試験の結果がほぼ(というか、全く)2次試験にかかわらないので気楽に受けられているようだ。そういえば、しふぉんもショウと同じ場所を志望していた気がする。話していなかったが、どうしているのかは気になるところだ。


 私は、残りの3分間を、特に何も考えずに費やした。


「解答はじめ!」


 試験官は合図を行う。私は問題冊子をめくっていった。


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